防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年1月15日号
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多用途支援艦「げんかい」体験航海
《大分地本》
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 大分地本(本部長・高木新二1陸佐)は11月29、30の両日、海上自衛隊佐伯基地分遣隊所属の多用途支援艦「げんかい」(艦長・黒川昭宏3海佐)の一般公開及び体験航海を実施した。
 29日の体験航海は天候に恵まれ、乗艦開始時間前には親子連れの家族などで長い列ができた。艦内では、装備品の展示、各種パネルの掲示、写真撮影用顔出しパネルの設置等、来艦者を快く迎えようとする乗組員の気持ちが至る所に溢れていた。特に体験航海中の手旗展示は、艦橋トップと後甲板との2カ所に分かれ、一方から近くにいる子供の名前を手旗で送信し、一方でそれを受信、拡声器で回答するもので、見事間違えることなく正解が送られると乗艦者から割れんばかりの拍手が沸いていた。
 次に、後甲板でらっぱ手4名による日課号令等のらっぱ展示が行われた。巡検らっぱや君が代の吹奏では、らっぱ独自の哀愁が漂い、騒がしかった甲板が一瞬静まり返るほどであった。らっぱ手が地元大分出身という紹介もあり、大いに盛り上がった。艦橋横の見張りを行うウィングの双眼鏡を覗き込んで、はしゃぐ子供たちや防弾チョッキを着用してその重さに驚く若者など賑やかなうちに終了した。
 初日は体験航海及び見学者合わせて約400人、翌30日は思わぬ強風で一般公開のみとなったが、約500人の見学者が訪れた。
 大分地本では、「げんかい」は、訓練支援や災害派遣時の救援活動を主な任務として活躍しているが、来艦者にその存在をPRでき、今後の募集に繋がる広報が実施できたとしている。


中学教諭が自衛隊研修
《佐賀地本》
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 佐賀地本(本部長・原圭三1陸佐)は11月21、22の両日、組織的募集体制の強化を図ることを目的として佐賀県内中学教諭を招き、少年工科学校研修及び自衛隊音楽まつり研修を実施した。
 この研修は、武雄地域事務所長の引率で行われ、4名の教諭は教え子との再会と成長を楽しみにすると同時に、元気に頑張っているだろうかとの少しの不安を胸に始まった。
 少年工科学校の研修は、同校広報班長以下の概況説明を受けたあと、施設見学、生活・教育・部活状況研修及び記念撮影等を実施した。教え子との再会では、教育や部活に取り組む教え子に安堵と感激を覚えた様子だった。4名の教諭は、相模湾から吹く強い風の中、寒さをものともせず部活に取り組んでいる生徒の元気な声を聞きつつ少年工科学校を後にした。
 2日目は、日本武道館で行われた音楽まつり研修。「男の群」の大合唱を皮切りに定刻どおり始まった。隊員一人一人の溌刺とした動作、演奏技量、歌声に終始圧倒され、息つく間もない程あっと言う間の90分間。教諭たちも感動の拍手を1曲ごとに送っていた。また、ステージで披露した隊員だけでなく、警備・案内等で勤務する陸・海・空自衛官の真摯な姿にも目をみはっていた。
 佐賀地本では、「今回の研修を通して広く自衛隊を知ってもらうとともに、自衛隊を身近に感じてもらうことができたと確信した。今後の自衛隊生徒募集につなげていきたい」としている。

総合防災訓練に参加
《岐阜地本》
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 岐阜地本(本部長・三輪芳照1空佐)美濃加茂地域事務所は11月9日、白川北小学校グラウンドで実施された「白川町総合防災訓練」に参加した。
 この防災訓練は、阿寺断層帯北部を震源とするマグニチュード7・8、震度6強の地震が発生し、被害は重軽傷者多数、建物被害は全壊家屋数棟、半壊家屋多数、山崩れ・崖崩れ多数、道路寸断で通行不能という想定で開始された。自衛隊からは美濃加茂地域事務所長・竹田大乗2陸尉のほか、35普連4中が参加した。
 訓練内容は自助・共助・公助のため地域住民が協力して災害に対応するための各種訓練で、自衛隊は参加者に対する土のう作成指導、災害派遣時に活用する車両の展示及び人命救助訓練を行った。特に救助訓練は、樹木等で下敷きになった車両から人命を救助する訓練で、各種カッターで樹木や車両の屋根を切り外して救助、消防隊への引渡しまでを展示した。
 美濃加茂地域事務所では、「事務所の役割・任務を地域対策本部の方に理解していただくため継続的な説明を実施し、今後の訓練などにも参加していきたい」としている。


企業説明会を開催
《帯広地本》
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 帯広地本(本部長・武末正市1陸佐)は11月14日、帯広市内「とかち館」において来春退職予定の任期制自衛官を対象とした合同企業説明会を開催した。
 参加企業は道内外あわせて58社に上り、参加した隊員56名全員が真剣な眼差しで担当者の話を聞いていた。複数の企業から指名を受ける隊員もおり、企業も人材確保に力を入れていた。参加企業はサービス業、運輸業、製造業など多岐にわたり、例年参加隊員の7割強がこの説明会で採用されている。
 説明会開始前には、武末本部長が「本日の参加隊員たちは1ヶ月にわたる演習、国際緊急援助隊待機など休む間もない任務の中、志望企業を絞り込んできている隊員もいます。どうか一人でも多くの隊員を採用されるよう望んでおります」と挨拶した。自衛官募集を担当する広報官も任期制隊員の進路、生活設計助言のため、今後の募集広報に役立てようと同説明会を研修したほか、進路指導を担当する高校教諭にも見学させるなど、募集・援護が一体となった活動が行われた。

就職援護連絡会議で関係機関と意見交換
《栃木地本》
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 栃木地本(本部長・山野順良1陸佐)は12月5日、就職援護連絡会議を開催した。この会議は、退職予定隊員に対する就職援護について関係行政機関と意見交換を実施し、相互の更なる関係強化を図ることを目的として毎年実施している。
 当日は県内各所のハローワークや労働局、県庁などから関係者が参加して意見が交わされた。はじめに自衛隊の就職援護及び募集の現状について説明された後、県内の雇用情勢と地域別の求人求職状況などについて、栃木労働局及び各ハローワークより発表があった。いずれのハローワークからも「景気の悪化に伴い求人は減少し、企業の倒産も発生している」との発表が続いた。栃木県は自動車の生産工場が県内に点在しており、景気悪化の影響で従業員の解雇や関連企業の倒産が発生している。求人倍率は全国平均よりは高いものの、6ヶ月連続下落し、ついに1を下回った。
 栃木地本では、関係行政機関と連携を図り、隊員のニーズに即した就職援護を心掛けたいとしている。

東京大学駒場祭で自衛隊車両初展示
《東京地本》
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 東京地本五反田募集案内所は11月22日から11月24日までの3日間、東京大学駒場校において開催された「第59回駒場祭」で陸自第1師団の支援を得て防災関連器材等の展示を行った。
これは、東京大学戦史研究会から自衛隊の活動を身近な存在として知ってもらいたいとの主旨で依頼を受け、実現したもの。
 展示場所は正門から左側へ50メートル程度の広場で、メイン通りから外れてはいたが、学生の呼び込みで多くの来場者が訪れた。展示品は人命救助システム、野外炊具1号、戦闘用糧食、防弾チョッキの試着、南極の氷、防災関連パネル等の展示・説明を行った。
 来場者は、半数が東大生を含む学生、2割が家族連れ、2割が年配者であり、防弾チョッキの試着に行列ができる盛況ぶりだった。
また、年配者から「君たちは本物の自衛隊か?」と東京大学構内に自衛隊車両が入ったことに驚いた様子だったが、防災時自衛隊の活動が不可欠との認識を持っている方が大多数であり、非常に良いことなので今後も続けて欲しいとの好意的意見が多かった。特に、戦闘用糧食を見て「売って欲しい」との意見が多く、防災意識が高いことと「ミリメシ」人気を感じさせた。
 期間中には目黒区長及び区緊急対策室長が訪れ、地域の防災意識高揚のため、来年度は目黒区も協力したいとの意向が示された。
 東京地本五反田事務所では、「今回、大学構内で3日間混乱もなく自衛隊広報が出来た事は非常に画期的であったが、チラシ等配布による募集活動は制限されていた。今後は更に信頼醸成を図り、自衛隊をより理解してもらうように努めたい」としている。

もちつき大会
《茨城地本 》
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 茨城地本(本部長・杉本正明事務官)では12月18日、茨城県防衛協会(幡谷祐一会長)等、各協力諸団体の会長を招待し、部員の「融和団結と親睦」、そして、平成21年の更なる躍進を祈念し、3年振りとなる「餅つき大会」を実施した。
 餅つきは、最初に部員の大きな掛け声に合わせ招待者による「杵つき」が行われ、続いて来年の「年男・年女」を迎える部員10名の「杵つき」を行った後、部員の歓声の沸き起こる中始まった。
 普段険しい顔の部員も、この日ばかりは子供のような笑顔で餅をついたり、丸めたり、できたての餅をほおばりながら懇談を楽しんだ。「普段目にすることのないような部員の顔をみることができた」と地本部長から感想が述べられるなど、終始和やかな雰囲気で「餅つき大会」は終了した。

「南極の氷」学習会
《島根地本》
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 島根地本(本部長・吉永春雄1陸佐)は12月22日、平成19年に世界遺産登録で全国的に有名になった石見銀山(大森地区)にある大田市立大森小学校、大森幼稚園の児童、園児24人及び高山小学校の児童45人に、総合的学習会「南極の氷学習会」を実施した。
 両校では広報室長が海上自衛隊砕氷艦「しらせ」の活動や南極について、写真や図を使って説明した。南極の氷の実演では、両校の児童・生徒は、氷に触れ、氷を水で溶かした際に発する気泡の音を聞き、南極の氷を真剣に観察していた。


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