防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年1月15日号
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3期派遣隊員、インド洋から帰国
《海自大村航空基地》
来賓、留守家族の出迎え受ける
5カ月間の任務完遂
3期派遣隊員帰国
基地隊員や家族の出迎えの中、派遣11隊員が元気に帰国
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 海自第22航空群(群司令・中田芳基海将補)は12月21日、補給支援特措法に基づくインド洋方面での協力支援活動のため派遣されていた搭乗員(8名)及び整備員(3名)の帰国行事を行った。
 松岡航空集団司令官、大村東彼防衛協会長(松本崇大村市長)をはじめ来賓、家族等54名及び基地隊員が迎える中、護衛艦「ゆうだち」へ派遣された派遣隊員(第22航空隊221飛行隊・田村3佐)以下11名が第22航空群司令に対し、任務の完遂と帰国の無事を報告した。
 続いて航空集団司令官から「約5ヵ月余にわたる困難な任務を完遂した諸君に敬意を表するとともに、ご家族の皆様とともに無事帰国できたことを喜びたい、本当にご苦労であった」との訓示を受け、また、来賓を代表して大村市長が「インド洋方面でのご活躍に市民を代表し感謝するとともに誇りに思い、無事に帰国されたことを喜びたい」と祝辞を述べた。
 11名の派遣隊員は、任務を終えた安堵感と、久しぶりの親子・家族との再会に笑顔と会話が絶えなかった。
 なお、第22航空群は現在も、第4期派遣隊として護衛艦「ありあけ」にSH―60K及び搭乗員を派遣し、インド洋方面で活躍中である。

体力検定で日米交流
《滝ヶ原駐屯地》
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 11月21日、滝ヶ原駐屯地内で駐屯地所属隊員と、米海兵隊キャンプ富士所属海兵隊員との交流を目的とした体力検定が実施された。
 今回は、自衛隊側の体力検定を実施し、隊員20名、海兵隊員13名が参加、各部隊は自慢の隊員を揃え、海兵隊員を圧倒しようと気合十分。一方、海兵隊側は持前のパワーを武器に日本側にプレッシャーを与えてきたが、さすがは自慢の隊員だけあってプレッシャーをものともせずに腕立てふせと腹筋を日米でバディーを組んで実施。この時点で交流の方も深まり、言葉の壁で最初は会話に戸惑っていた隊員達も片言ながら海兵隊員達と会話をするようになる中、続けて3000メートル走を実施した。
 後半の体力検定(懸垂、幅跳び、ソフトボール投げ)では海兵隊員の身体能力に驚かされる場面もあったが、終始仲良く交流していた。
 この日の夜には、キャンプ富士の隊員クラブで滝ヶ原駐屯地司令(中津1佐)から日米の隊員に対して体力検定の表彰が行われたあと、駐屯地所属隊員の在籍するよさこいチーム(オールスター)と駐屯地太鼓部(滝ヶ原雲海太鼓)の参加したイベント(ジャパニーズナイト)に合わせて懇親会を実施して、日米の交流は更に深いものとなっていた。


「羞恥心」一色
《国分駐屯地》
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 第12普通科連隊(連隊長・岩村公史1陸佐)音楽部は11月9日、横川中学校統合40周年記念式典を支援した。
 この日は小雨の降る中、沢山の父兄や横川町民の方々が集まり式典は始まった。
 音楽部が篤姫のテーマソング、隊歌や時代劇メドレーなど4曲を演奏し、最後に音楽部の3人が「羞恥心」に扮して歌とダンスを披露した。すべての演奏が終了すると、中学生から「アンコール!アンコール!」と声があがり、音楽部もそれに応え「羞恥心」を再度演奏し、中学生も立ち上がり振り付けを真似するなど、会場一体となって盛り上がった。
 一方グラウンドでは軽装甲機動車の展示を行い、多くの方が乗車をしたり隊員に質問をする一方で、記念撮影をする姿も見受けられた。

まんがで読む防衛白書
「国際平和協力活動っって、何だろう?」
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 防衛省は、日本の防衛政策などについて若い世代をはじめとする国民に幅広く理解してもらうため、平成20年版まんがで読む防衛白書「国際平和協力活動って、何だろう?」を刊行した。主人公の高校生“守"が海外からの転校生“パティ"とともに、自衛隊の国際平和協力活動の意義や活動状況を自衛隊から学ぶというストーリーになっており、青少年をはじめとする幅広い層が主人公とともに楽しみながら防衛に関する関心を高め、理解を深められる内容となっている。(A5サイズ、68頁、オールカラー)
 配布時期などは、昨年12月18日から各地方防衛局や地方協力本部、全国の駐屯地・基地等に配布(1万5千部)するとともに翌19日以降、防衛省ホームページでの配信を開始しており、また、このほかにも、国民が入手しやすくなるよう全国の政府刊行物サービスセンター・ステーション、全国各書店でも販売している。詳しくは、発行元の(社)時事画報社ホームページ、またはお近くの書店へ。
 なお、まんがで読む防衛白書については、平成16年以降、毎年刊行しており、昨年は「弾道ミサイルから日本を守る!」とテーマを一つに絞って制作、A5版、64頁で発行した。

陸自航空学校霞ヶ浦校で隊員家族に広報展示行事
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 陸上自衛隊航空学校霞ヶ浦校は11月29日、霞ヶ浦校隊員の家族に対する「広報展示行事」を実施した。
 この日は、天候にも恵まれ、隊員家族約140名が来校し、霞ヶ浦校の業務紹介、家族と職場の連絡要領の説明、メンタルヘルス施策紹介及び情報流出防止への協力依頼等の情報提供に始まり、ヘリコプターの整備作業展示及び教育用器材の展示等、隊員の働く職場紹介を通して家族の霞ヶ浦校に対する理解を深めるとともに連携強化を図った。
 また、紙飛行機と竹とんぼを作成する航空教室において、隊員の子供達は、夢中になって飛行距離と時間を競い合い大いに楽しんでいた。
 霞ヶ浦校では、今後ともこのような「広報展示行事」を通して家族の理解と協力のもと、航空操縦士、整備員等の教育に取り組んでいくことにしている。

定年付と同時に飛行1万時間達成
5空の“ビッグダディ"佐藤 2佐
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 海自第5航空隊(那覇)副長の佐藤一明2佐が11月21日、P―3Cの戦術航空士として、見事に飛行時間1万時間を達成。入隊から37年目にこの偉業を成し遂げた。
 佐藤2佐は昭和47年に第24期航空学生として入隊。51空や6空などでP―2J、P―3Cの戦術航空士として活躍した。また、206教空(現203教空)では航空士教官として、学生の指導にも尽力した。那覇航空基地には平成18年に9空副長として着任。体制移行後も新5空副長として隊務を支え、「5空のビッグダディ」として多くの隊員から信頼を集めている。
 また、佐藤2佐にとって、この日が海上自衛隊搭乗員として最後のフライトであり、その記念すべき日に丁度飛行時間10、000・0時間を達成したことになる。12月1日に厚空基付となったが、最後まで機長・戦術航空士として、後輩の指導にあたった。
 着陸時に佐藤2佐の家族をはじめ杉本孝幸・5空司令ら多くの那覇航空基地の隊員が佐藤2佐の功績をたたえ、訓練機を出迎えた。
 今後第二の人生を迎える佐藤2佐の、更なる活躍が期待される。


第46掃海隊2艇が宮古島で艦艇広報
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 12月6、7日の両日、第46掃海隊(司令・櫻井真啓2佐)の「あおしま」(艇長・久保山聡3佐)、「ししじま」(艇長・小笠原誠3佐)は、宮古島平良港で、艦艇広報を実施した。
 今回の艦艇広報は、事前に沖縄地方協力本部のポスターなどによる事前広報が行われたほか、広報初日に地元FM局(FM宮古)による生放送でのPRが行われたことにより、あいにくの曇天にもかかわらず、海上自衛隊入隊志願の高校生をはじめ、約200名の見学者で賑わった。見学者は、特に、掃海艇が木造であることに一様に驚き、また、海上自衛隊の任務及び掃海艇の装備、特に20mm機関砲や機雷処分具について乗員に熱心に質問するなど、興味深げに見学する姿が見られた。
 二日目は、体験航海を午前の部と午後の部の計2回実施し、約280名の島民が乗艇した。乗艇者は、各艇乗員のきびきびした動作や態度に「感動しました」「かっこいい」等の声を上げ、特に、自衛官の敬礼やラッパ吹奏展示には感嘆の声を上げていた。乗艇者には、体験航海を通じて、海を仕事の場とする海上自衛官の姿を理解してもらえた様子で、退艇時には、乗員に対するねぎらいの言葉とともに、また来年も宮古島に寄港して体験航海を実施してほしいといった声も多く聞かれた。
 また、今回の宮古島広報では、宮古島に所在する航空自衛隊第53警戒隊との交流を行い、空自幹部との意見交換や相互に通信訓練などを実施し、師走の行動の締めくくりを行った。
 第46掃海隊の乗員は士気、練度ともに高く、11月に日向灘で実施された平成20年度機雷戦部隊戦技においては、「ししじま」が第1位、「あおしま」が第3位を獲得するなど、全掃海部隊の中でも屈指の実力を持つ掃海艇である。年が明けても第46掃海隊の各艇は、引き続き訓練と広報に励み、特に大型艦艇が入港できないような離島の港には積極的に出向き、海上自衛隊のPRと即応態勢の維持に努めていきたいとしている。

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