(1)ライフイベントを考える。
このステップは、LPの基礎となるもので、何となく思い描いている夢や現実などを年表に記入してライフイベント表を作成します。
例えば、夫自衛官35歳、妻パート33歳、長男5歳と長女3歳の家庭を例にライフイベント考えてみましょう。
長男は、来年小学校に入学、7年後に中学、10年後に高校、13年後に大学に進学します。
長女は、今年幼稚園に入園し、同様に小学校、中学校、高校、大学と進学します。
夫婦のライフイベントとしては、今年自家用車を買い替え10年毎に更新、5年後には家族旅行、7年後にはマイホームを取得する予定です。
これらのライフイベントを年表形式でまとめライフイベント表を作成します。
(2)家計の収支を見積もる。
次に、キャッシュフロー表を用いて家計の収支状況を1年単位で見積もります。
キャッシュフロー表の構成は、上段に先に作成したライフイベント表があり、その下に収入と支出の欄があります。
そして、収入と支出の欄は、項目ごとに細分化されています。収入の欄には、「夫の収入」、「妻の収入」、「一時的な収入」などの欄があります。また、支出欄には、「基本生活費」、「住居関係費」、「車両費」、「教育費」、「保険料」、「その他の支出」、「一時的な支出」などの欄があります。収入は今後の見込額を、支出はライフイベントに応じた予想額を年度ごとに記入します。
さらに、キャッシュフロー表には、その下に年度ごとの収支合計欄と、その年度末における貯蓄残高の欄があります。貯蓄残高は、前年度の貯蓄残高に1年間の利息とその年の収支残高を加えてその年度末の額とします。
そして、家計の年間収支と貯蓄残高の推移をグラフ化することにより、将来、貯蓄残高が底を突くことはないのか、どの程度資産を残すことができるのか確認することができます。
キャッシュフロー分析を行うことによって、夢を実現するために、必要な資金を計画的に準備したり、計画を修正したりすることができます。この家庭の例では、二人の子供が大学に進学する時点で、貯蓄残高が底を突くことが判明しましたので、今から教育資金の準備が必要なことが分かりました。
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