防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1022号 (2020年3月1日発行)
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新型コロナウイルス感染拡大防止
災害派遣実施
 2月25日現在、自衛隊が行なっている活動状況。
 (1)クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」において。クルーズ船内のPCR陰性無症状者約20名を約10名の隊員で自衛隊バスによる搬送の他、救急車4台が待機態勢を維持。チャーター機にて帰国する外国人乗員を自衛隊車両により羽田空港へ輸送。
 (2)隊員の活動拠点・宿泊場所として活用船舶。PFI船舶「はくおう」の客室等約150室を引き続き活用。民間フェリー「シルバークイーン」は、2月15日より使用していたが、25日をもって契約終了、同船舶に宿泊していた隊員は、じ後「はくおう」及び駐屯地等にて待機。
 (3)宿泊施設における支援。国税庁税務大学に約10名を派遣し、支援物資の配布・問診票の回収・食事の配膳・施設の環境整備などを2月1日以降引き続き実施。医官3名による、帰国邦人や下船者等の健康状態の確認や健康相談を2月5日より引き続き実施。

曹友連合会第1級褒賞・JSS顕彰受賞授与式

 2月19日、「曹友連合会第1級褒賞・JSS顕彰受賞授与式」が陸上自衛隊曹友連合会(会長・長山健准陸尉)主催で開催された。曹友連合会第1級褒賞は名誉会長・竹本竜司陸幕副長から一人一人に手渡しされ、JSS顕彰は曹友連合会会長・長山健准陸尉から手渡された。
 これは、曹友会活動に貢献した隊員に曹友連合会第1級褒賞を、各方面から選考された35歳以下の隊員にJSS顕彰が与えられるもの。JSSとは、ジャパン・サージェント・サリュートの略であり、曹友会員の参画意識を高揚させ、会員の育成と慰労のために毎年行っている。
 続いて行われた祝賀会では子供を連れた受賞者もおり、終始和やかに時間が過ぎた。竹本竜司陸幕副長と記念写真を撮り、「副長とお酒を飲めるなんて…二度とできない経験」をし、「この賞をもらいっぱなしにしない様に邁進したい」などと力強く宣言する受賞者達。「制服を着ている姿、皆様に祝福してもらっている姿、別人のようです」と家族も大喜びだった。

第1級褒賞
 北野学曹長(北方)・茂木孝章曹長(北方)・曽根満准尉(東北方)・藤吉一世准尉(東方)・椿本泰弘准尉(東方)・松原秀徳曹長(中方)・松葉和広准尉(西方)

JSS顕彰
 北井桃子3曹(北方)・佐藤匠3曹(北方)・松本亜也3曹(北方)・早川智春3曹(東北方)・佐々木駿介3曹(東北方)・高橋大地2曹(東北方)・中塚寿幸2曹(東方)・原直義3曹(東方)・前田生馬2曹(東方)・矢野好晃3曹(中方)・山本拓也2曹(中方)・丹生雄登3曹(中方)・清水康孝2曹(西方)・松木場誠3曹(西方)・高野勝哉3曹(西方)・末崎裕昭3曹(西方)


那覇救難隊員が授賞
JAAGA沖縄地区表彰式

 2月6日、那覇基地において米軍嘉手納基地所属の空軍中尉と共に那覇救難隊の機上整備員、松山寿空曹長が、JAAGA(日米エア・フォース友好協会)から表彰を受けた。
 JAAGAは、日米関係の発展に寄与した優秀な米空軍隊員と航空自衛官を毎年表彰しており、この度、平素から米空軍と友好な関係を構築するために尽力してきた松山曹長の努力と人間性が大きく評価され、この名誉ある賞を受賞した。
 JAAGAの現会長は、救難団司令、航空幕僚長を歴任された齊藤治和OB。表彰式の後の懇親会や会食では、前を向けば元航空幕僚長、右を向けば元総隊司令官、左を向けば元南西空司令官という錚々たる顔ぶれに、松山曹長曰く「緊張のあまり何を話したのか、何を食べたのかも覚えていない」とのことだ。
 日米同盟の重要性は言うまでもなく、その構築の礎となるのは現場の繋がり「FACE TO FACE」です。スベることを恐れず、英語で果敢に「OYAJIギャグ」を連発し、米空軍隊員のみならず、その家族からも親しまれている松山曹長、今後も更なる米軍との連携強化を図ると共に、同じ志を持つ後進の育成に尽力され、益々ご活躍されることを祈念している。


宇宙作戦隊(仮)新編に向けて
日米下士官スペースシンポジウム
 1月21日、米空軍横田基地において、日米下士官スペースシンポジウムに航空自衛隊准曹士先任甲斐准尉を初めとする編合部隊等准曹士先任を含めた42名の隊員が参加した。
 本シンポジウムは、宇宙部隊の勤務歴があるクルゼルニック最上級曹長(第5空軍最先任上級曹長)の提案により実現したものであり、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からベンティベグナ最上級曹長(米宇宙軍宇宙作戦コマンド最先任上級曹長)を講師に招いた。
 内容は「米宇宙軍の組織、任務及び能力」、「米宇宙軍の装備・教育・訓練」、「宇宙に係る日米協力」等であり、宇宙作戦の基盤となるSSA(宇宙状況監視)についても詳しく解説された。解説後、講師と参加者との間で活発な質疑応答が交わされた。
 甲斐准尉は「本シンポジウムは、宇宙作戦隊(仮称)の新編に向けて貴重なものであり、交流を通じて日米下士官レベルにおける日米同盟をより強固にすることができた」と述べた。
 航空自衛隊は令和2年度、府中基地に宇宙作戦隊(仮称)を新編予定である。このような下士官交流を今後も継続して実施し、宇宙領域に関する見識を深めていきたい。

派遣海賊対処行動部隊
国際的な貢献を讃える
水上部隊(第34次)に特別賞状
支援隊(第12次)に第1級賞状

 2月17日、ソマリア沖アデン湾での派遣海賊対処行動に従事した部隊に対する表彰式が防衛省で行われた。第34次派遣海賊対処行動水上部隊が内閣総理大臣特別賞状を、第12次派遣海賊対処行動支援隊が防衛大臣第1級賞状をそれぞれ受賞した。
 第34次派遣水上部隊は令和元年8月28日から同年12月20日までの間、船舶の直接護衛や第151連合任務部隊に参加してのゾーンディフェンス等の海賊対処に関する業務を着実かつ整然と実施した。第12次派遣支援隊は、令和元年7月21日から令和2年1月20日までの間、ジブチ共和国において自衛隊活動拠点の警備および海賊対処に関する業務の支援を着実かつ整然と実施した。それら2部隊の活動が、国際社会の重要な取組である海賊対処行為の抑止に大いに寄与するとともに、自衛隊に対する国内外の理解と信頼を深めた。
 表彰式では河野太郎防衛大臣から、第34次派遣水上部隊の指揮官・石川将司2海佐(護衛艦「さざなみ」艦長)と第12次派遣支援隊副隊長の廣中正則2海佐へ、賞状と副賞の楯およびバッチが労いの言葉とともに手交された。


2月17日に発生した陸上自衛隊上富良野演習場で訓練中の第2師団の隊員が亡くなられた事故におきまして、隊員の方のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、ご遺族様及び関係者の方々にお悔やみを申し上げます。
防衛ホーム新聞社

【訂正】2月15日号2面、中央即応連隊の記事中で連隊長の氏名が間違っておりました。正しくは「岩上隆安1陸佐」です。関係者ならびに読者の皆様にお詫びし修正致します。


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