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1010号 (2019年9月1日発行) |
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機略縦横(12)
航空教育集団准曹士先任 准空尉 小林智哉 |
世論調査によれば自衛隊に良い印象をもっている国民の数は約9割に上り、今や自衛隊は多くの国民に信頼される組織となった。しかし油断をすれば即座にその信頼は損なわれる。信頼を損なわないために出来ることは何か。それは些事を疎かにしないことだ。なぜならば一目見て分ることだからだ。即ち「誰が見ても分る」ということであり「言葉が通じなくても分る」ということである。「言葉が通じなくても分る」ということは諸外国の信頼を勝ち得ることに繋がり、抑止力となる。准曹士隊員は自衛隊の8割ほどを占め、組織の基盤である。些事を大切に、自らの価値は自ら高め、空自の価値は准曹士が高めるという気概をもち、准曹士隊員が自信と誇りをもつよう元気づけていく。それが准曹士先任の存在価値であろう。国民の9割に信頼される自衛隊の価値を高める重要な位置にある准曹士隊員と、彼ら彼女らの価値を高める役割である准曹士先任たる自身もまたその価値を高めるため、些事を疎かにせず責務の完遂に努めてゆく。 |
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