茨城地本(本部長・山下慎一1陸佐)は、東方施策の「子供110番の家への参加」について、茨城県警察本部が運営主体である「こどもを守る110番の家(車)」へ、7月17日より参画した。
この「こどもを守る110番の家(車)」とは、ボランティア活動の一種であり、子供たちが街で知らない人から「声かけ」、「痴漢」、「つきまとい」などの被害を受けたときに助けを求めて逃げ込むための場所(車)として、子供たちを保護し、警察や学校等への通報を行う活動である。
この活動へ参画した理由としては、本年5月の神奈川県川崎市で児童を含む2名が犠牲となった痛ましい事件をはじめとした、昨今、多々発生している子供が被害者となる犯罪・事故について、地本として「地域のために何かできることはないか?」という思いからであり、そのことについて検討を行なった結果、茨城地本には、本部庁舎及び県内主要市町村に数箇所の各出張所等があること、そして多くの車両(業務車)が日々県内各地を運行していることなど、自衛隊の中でも地本ならではの特徴があることを見出し、茨城県警察本部が定める「こどもを守る110番の家(車)」の参画基準に照らし合わせ、本部及び3か所の出張所等を「こども110番の本部(事務所)」へ、44台の車両を「こども110番の車」として申請・登録を行なった。
また、この活動には、他にも県内で事業を行なう多数の民間企業や団体が参画しており、茨城地本はこれらの団体と足並みを揃え、この「こども110番の本部(事務所)」及び「こども110番の車」を通じ地域とのつながりを大切にし、更に信頼関係を深めて行くとともに、今後は、救急救命用品や防犯グッズの車載化を検討し、本施策の実効性の向上を図りたいこととする。
なお、茨城県では児童・生徒等が他の学区でも「こどもを守る110番の家(車)」であることが認識できるように、シンボルマークを「親子カンガルーマーク」に統一しており、茨城地本では、この「親子カンガルーマーク」を取り入れた表示板は陸上自衛隊施設学校総務部の宮下事務官がデザインした。 |