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自衛隊ニュース   1005号 (2019年6月15日発行)
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災害派遣を想定した野営訓練
<34普連>
 第34普通科連隊(連隊長・深田満男1陸佐=板妻)本部管理中隊(中隊長・新井隆徳1陸尉)111名は、4月19日から24日の間、板妻駐屯地及び東富士演習場において災害派遣を想定した中隊野営練成訓練「レスキュー2019」を実施した。
 訓練は、19日午前10時、静岡県で震度7の地震が発生し県内全域において建物の倒壊、一部で津波及び火災による被害が発生し、連隊は第3種非常勤務態勢に移行したとの想定で、19日に派遣準備、22日早朝、駐屯地から東富士演習場に向け車両で前進した。
 前進間、車両による前進が困難との状況付与により徒歩行進に移行。個人用装備品及び災害救助器材等を携行して1日目は約30km、2日目は約40kmを行進。各日夕刻には目的地に到着し、夜間は各人毎簡易天幕
等を作成して宿営を行った。
 最終日は早朝から約30kmを行進し、正午には目的地に到着、総距離約100kmを無事に完歩した。
 到着後は被災者の救出・救助を想定した災害救助器材の取扱いを演練する等、本訓練を通じ災害対処能力及び各人の気力・体力の向上を図ることができた。

バトラー戦闘競技会
<3普連>
 第3普通科連隊(連隊長・武本康博1陸佐=名寄)は、4月22日、23日の2日間、名寄駐屯地演習場において平成31年度バトラー戦闘競技会を実施した。
 バトラー(レーザー交戦装置、交戦用訓練装置)は、自衛隊において使用されている銃器に取り付けた光線発射装置により、実弾を使用することなく実戦同様の訓練が可能となる器材である。
 本競技会は、小銃小隊以下の近接戦闘における各級指揮官の実員指揮能力を向上させるとともに、士気の高揚及び団結の強化を図ることを目的として行われ、戦闘時間は1試合40分間とし、攻撃部隊3コ分隊、防御部隊1コ分隊で編成、本競技会に参加した隊員は各中隊の看板を背負い競技会に臨んだ。
 中でも重迫撃砲中隊(中隊長・木村1陸尉)は、平素からの訓練成果を遺憾なく発揮し、砲弾の有効な活用により、対抗部隊に対して火力を発揮、連隊の優秀中隊として表彰された。
 本競技会で得た教訓を通じて、3普連は更なる精強化を目指し国防任務完遂に努めていく。

夜間射撃訓練
<21普連>
 第21普通科連隊(連隊長・荒巻謙1陸佐=秋田)は、4月18日及び19日、岩手山演習場において、81mm迫撃砲による夜間射撃を実施した。
 夜の帳も下りて、一段と冷え込んだ頃、各砲手たちは射撃号令を待っていた。81mm迫撃砲による夜間射撃は、17日から22日の間で実施された第1次野営の中において、各中隊の迫撃砲小隊が二夜に渡って行われた。それぞれの夜、第3中隊と第4中隊が協同し、一方の中隊が照明弾を打ち上げ、もう1コ中隊がその光源を元に観測し、交互に射撃を実施した。
 隊員達は、暗闇の中にあっても、通常より光が秘匿される赤いライトのみを頼りに正確・安全・確実な動作を徹底し、昼間と変わらぬ練度と安全性を保った。
 照明弾が打ち上がるたびに、満月が二つ三つと増えて行くような錯覚を覚え、その度に砲弾を発射する砲口は、地上に太陽が出現したかの如く辺り一帯を照らし尽くした。
 暗闇と寒さを克服した夜間射撃訓練は、連隊における81mm迫撃砲練度を確実に向上させ、終始安全を保ち終了した。

群戦技競技会
<4特群>

 第4特科群(群長・神園雄一1陸佐=上富良野)は、4月12日から17日までの間、上富良野演習場において「平成31年度群戦技競技会」を実施した。本競技会は、基礎となる部隊以下の練度向上を図り、じ後の部隊訓練の基盤を確立するとともに、団戦技競技会において良好な成果獲得に資することを目的とし、「有線通信」「無線通信」「測量」の部で実施された。競技会参加者は、統裁官(神園1陸佐)要望事項である「勝利の追求」「基本・基礎の確行」「安全管理の万全」のもと、これまでの練成成果を遺憾なく発揮し、団戦技競技会に向けての良い前哨戦となった。
 成績は次のとおり
【有線通信の部】
 第4特科群本部中隊
【無線通信の部】
 第4特科群本部中隊
【測量の部】
 第131特科大隊


空中機動集中訓練
<2普連>
 第2普通科連隊(連隊長・榧野道彦1陸佐=高田)は、5月13日から16日までの間、関山演習場において、連隊空中機動集中訓練を実施した。
 連隊は本訓練において空中機動力を強化された旅団内の連隊として、CH-472機、UH-601機を使用し各中隊ごと、特殊卸下、ヘリボン、機内・外搭載訓練等を実施し、中隊はヘリ隊との調整をはじめ、命令下達、LZの安全化、主力誘導及びそれに引き続く一連の戦闘行動を演練し空中機動能力の向上を図った。
 また16日に実施した初動対処部隊の携行資材、高機動車(トレーラ付)及び偵察用オートバイの積載においては、第12ヘリコプター隊の隊員らといかに迅速・効率的に資材等を積載できるかを検証、また、意見交換を行い初動対処能力向上のための資を得ることができた。

栄光のレンジャーバッチを目指せ!
<33普連>
 第33普通科連隊(連隊長・石原雄介1陸佐=久居)は、4月15日から7月上旬までの間、第4中隊長(中島3陸佐)を担任官とし、第45期レンジャー養成訓練を開始した。
 第33普通科連隊から16名、第10施設大隊(春日井)、第5対戦車ヘリコプター隊(明野)、中部方面航空隊(八尾)から、それぞれ1名が参加、学生19名で教育が開始された。
 レンジャー養成訓練は、選抜された隊員に対し、主として遊撃行動により、困難な状況を克服して任務完遂する能力及び精神力を付与することを目的とし実施している。
 レンジャー養成訓練開始に先立ち連隊長は「今教育間、苦しくて逃げたくなる時もあるだろう。そんな時はバディーや教官、助教に相談せよ。また、教官、助教は教育間全身全霊をもって教育に当たり19名全員がレンジャーバッチを付ける事を期待する」(要旨)と述べ、学生達を激励・鼓舞した。
 学生は、これから始まる約3ヶ月間に及ぶ過酷な訓練を乗り越え任務完遂しなければ、胸に輝く栄光のレンジャーき章は胸につけられない。彼らは自らを奮い立たせ、同期との深い絆と強固な団結力をもって、栄光を手にするために苦難に全力で立ち向かう。

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