対馬駐屯地(司令・大倉正義1陸佐)は、11月18日、対馬駐屯地及び対馬市厳原町内において「対馬駐屯地創立38周年記念行事」を盛大に挙行した。
行事は、駐屯地を午前9時から午後3時まで一般開放して記念式典、観閲行進及び祝賀会食をはじめ、第4音楽隊による音楽演奏、対馬元寇太鼓の太鼓演奏、オートバイドリル、訓練展示、装備品展示、戦車等試乗及び子供広場の各種イベントが実施された。
記念式典の式辞において大倉駐屯地司令は、桟原城からの駐屯地の沿革、自衛隊最高司令官である安倍晋三内閣総理大臣からの特別賞状受賞を代表する駐屯地の快進撃の紹介と市民の支援・協力に対する感謝の気持ちを述べた後、近年のわが国周辺の厳しい安全保障環境と国内で頻発する災害の発生状況を鑑み、隊員に対して我々は常に「常在戦場」の気概を保持しつつ、文永の役の宗助国公をはじめ対馬と領民を護るために「一所懸命」に己の矜持を懸けて戦ってきた防人、武士、軍人からなる武人の鉄より固き意志を受け継ぎ、国防の最前線対馬を護る武人として、今一度この原点に返り、「一所懸命」を貫いていこうと隊員を鼓舞すると同時にその覚悟を来場者に誓った。
その後は、対馬駐屯地所在部隊、在島海空自衛隊及び九州各駐屯地からの支援部隊による観閲行進が対馬の目抜き通り約500mの区間で実施され、対馬に初めて上陸した陸上自衛隊最新鋭の10式戦車をはじめとする堂々たる行進に観覧者は日の丸の旗を振りながら大きな歓声を上げた。
また、駐屯地での目保呂ダムの馬事公園の協力による対州馬体験乗馬やツシマヤマネコふわふわドーム等のアトラクションを設置した子供広場、74式戦車等試乗及び装備品展示などのイベントにおいても地域の皆様の笑顔と歓声が飛び交う楽しい時間が流れ、対馬駐屯地創立38周年記念行事は、延べ約2000名が来場して盛会裏に終わった。 |