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自衛隊ニュース   994号 (2019年1月1日発行)
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新・政府専用機B‐777初公開
<航空自衛隊>
 12月6日、航空自衛隊は来年度から運行予定の政府専用機B‐777内部を同機が駐機している航空自衛隊千歳基地で公開した。
 現在使用しているB‐747羽田などでたまに見かけると「当たり!」のような気分になるものだ。そして、各地の航空祭などで展示されていると大人気の機種である。これまで約26年間、数多くの国賓などの輸送を行なってきたB‐747は、平成30年度末をもって任務終了となる。昭和62年に内閣官房において政府専用機を保有してすることを決定。平成3年に当時の総理府が同機を取得し、平成4年からは当時の防衛庁に所属替えし、維持管理を行うようになった。
 しかし、B‐747の整備の大部分を委託している日本航空が同機を全て退役させたことから整備士等の確保が困難となり、平成31年以降の整備の見込みが立たなくなった。そのため新たな政府専用機の取得が必要となった。平成26年8月12日の政府専用機検討委員会で全日空ホールディング提案のB‐777‐300ERは、機体の性能、機内の仕様、後方支援、教育訓練、納期、経費などについて高評価を得たため、同機が新しい政府専用機となった。
 1号機は今年8月、2号機は12月に航空自衛隊に納入された。これまで同様特別航空輸送隊で運用し、グランドハンドリングや整備は、全日空ホールディングが当初実施する。運用開始予定は平成31年4月。

創隊60周年記念行事
<第2輸送航空隊>
 11月30日、埼玉県狭山市にある航空自衛隊入間基地内の第2輸送航空隊(司令・太田徹1空佐)で、第2輸送航空隊 創設60年記念行事が開催された。
 記念行事に先立ち、隊司令、副司令、飛行隊長、整備群司令、整備主任、整備群直轄部隊長、隊准曹士先任、直轄部隊准曹士先任等が参加して、朝8時より追悼行事が雄悼の碑前で行われた。
 記念行事には米空軍からも多くの来賓が参加していたため、式辞は日本語と英語の両方という配慮。式辞で太田隊司令は「C‐1の減勢に対応しつつ、C‐2への機種更新に備える時期であり、今後種々の制約・困難が予測されるが、「定時定点必達」という「原点」に照らし、各人がしっかり自己の持ち場を守り、部隊一丸となって任務を完遂する所存です」などと語った。
 今回の目玉は何と言っても、「始まり」や「出発」のイメージでもある「白と赤」を基調とし、日本固有の伝統芸能歌舞伎のように隈取を模した記念塗装機だ。C‐1からC‐2へとその伝統を受け継ぎ、2輸空隊が再出発と伝統継承の中「精強」で一丸となり、任務遂行するというためのシンボル塗装。創隊60周年を迎え、原点に環り生まれ変わろうという気概をひしひしと感じた。

クリスマスコンサート
<航空自衛隊中央音楽隊>

 航空中央音楽隊(隊長・松井徹生2空佐=立川分屯基地)は、12月14日、たましんRISURUホール(立川市市民会館)で、東京立川ロータリークラブ主催第48回チャリティークリスマスコンサートにおいて演奏を披露した。
 本チャリティークリスマスコンサートは、毎年この時期に開催されており、立川市民には欠かせないコンサートの一つとなっており、会場はほぼ満席となる約1180名(座席数‥1201名)の聴衆が聴き入った。
 第一部は、Memories of the yearと題して、松井隊長の指揮による組曲「惑星」より「火星」、バレエ組曲(くるみ割り人形)など数曲を演奏した。第二部は、The Gift〜音楽隊からの贈り物〜と題して、第一部とはスタイルを変え演奏班長 芳賀1尉によるビックバンド編成をメインに演奏した。ハンドベルの演奏から始まり、木管5重奏及び金管5重奏などの演奏も盛り込みながらクリスマス一色のステージとなった。
 アンコールは、全演奏者がステージ上や観客席などで演奏しながらクリスマス感を演出し、来場者と一緒に盛り上がった演奏会となった。
 来場者からは「とても楽しい演奏会でした」「聴くのはもちろんだが、見ても楽しかった」「楽しかった ありがとう」などの感想が寄せられた。

 12月16日は、武蔵村山市民会館で行われた同会館が主催する日米ジョイントクリスマスコンサートにおいて、米国空軍太平洋音楽隊との合同による演奏を披露した。
 日米クリスマスコンサートは、武蔵村山市民会館の自主事業で開催されており、航空中央音楽隊及び米国空軍太平洋音楽隊が出演し、会場ほぼ満席となる約1027名(座席数1032名)の聴衆が聴き入った。
 本演奏会は、日米音楽隊の選抜メンバーによるビックバンドをメインに演奏し、米国空軍太平洋音楽隊サックス四重奏、航空中央音楽隊木管五重奏及び金管五重奏、そして、日米音楽隊のヴォーカル3名による息の合った歌声を披露するなど、クリスマスムードをさらに盛り上げ聴衆を魅了した。


雪月花
 新年あけましておめでとうございます。今年こそ世界中の皆様にとってうれしい平和の年になりますよう心から祈念いたします。
 いくつになってもお正月になると楽しみなのが年賀状。残念ながら年々来る枚数が少なくなってくる。去年の同級生からの1枚には「字がうまく書けなくなったから今年でもう辞めるよ、50年もよく付き合ってくれたね」とあった。お年玉つき年賀はがきが始まった頃だから随分と昔の話しになるが、そのとき何かで読んだ随想をこの時期になるといつも思い出す。ある地方の山の中の集落に、お爺さんとお婆さんが住んでいた。その隣には子だくさんの一家がにぎやかに暮らしていた。毎年、隣の女の子は郵便屋さんが届けてくれた年賀状をひらひらさせながら、「おばあちゃんから年賀状が来たよ、お姉ちゃんからもね」とはしゃいでいる。女の子の様子をみてお婆ちゃんは年賀状が欲しくて欲しくてたまらなくなった。お爺さんはなだめるのに一生懸命。翌年のお正月、びっくり。お婆さん宛に年賀状が来ているのだ、宝物のように大事に大事に扱った。差出人に心当たりはないが何回も何回も読み返した。この同じ人の年賀状は何年も続いたが今はもう来なくなった。お爺さんもその1年前に亡くなっていた。

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