防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   986号 (2018年9月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

グルットまるごと公務員ツアー
<青森>
 青森地本(本部長・田中佳行1海佐)は、7月24日、弘前市総合学習センターにおいて、海上保安部・八戸駐屯地・八戸航空基地・八戸警察署・八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部とともにグルットまるごと公務員ツアーを実施した。
 このツアーは、公務員を目指している学生に対して各団体の魅力を直接アピールする場として行ったもので、高校生、専門学生等26名が参加した。
 始めに海上保安部の巡視船「しもきた」の概要説明及び船内見学を行い、その後、巡視艇にて八戸湾内クルーズを実施した。
 八戸駐屯地では格闘訓練、UH-1Jの見学及び体験喫食を行い、海上自衛隊八戸航空基地では、管制塔、レーダー及び地上救難班の見学を行い、八戸警察署では警察の概要説明後に車両の装備品展示、警察犬の訓練見学を行った。
 最後の、八戸地域広域市町村圏消防本部では、28mの高さのはしご車からのリペリングを見学し、その後消防の概要説明、車両展示等が行なわれ、公務員ツアーは無事に終了した。
 参加した学生からは「いろいろな団体を見学できて良かったです」「自衛隊の格闘訓練がかっこよくて憧れました」等の感想が寄せられた。
 青森地本は、「今後も各行政機関と連携し、様々な機会を活用して、自衛隊の魅力をPRしていく」としている。

募集強化イベント
<兵庫>
 兵庫地本(本部長・六車昌晃1陸佐)は7月2日の朝と夕、7月1日の新規高等学校卒業予定者に対する募集活動開始に伴い、本部員総員が一丸となって募集目標達成に向け活動することを目的とした「募集強化イベント」を実施した。
 本部勤務職員を各事務所に派出し、本部勤務職員編成による街頭広報班が主要駅に展開し、広報官とともに活動した。また、移動広報班は神戸市街地の主要道路を1/2tトラックで移動する募集広報も実施した。移動広報班には、兵庫地本キャラクター「ひょうちん」が同車両に同乗し、歩道を歩く学生に大きく手を振ったり、携帯電話を向けられるとポーズをとるなど大人気であった。その後、「ひょうちん」は街頭広報班と合流し、記念撮影に応じたり、バス停の高校生に対するティッシュ配布を手伝った。
 当日は、本部長以下、本部員、各事務所長以下広報官及び「ひょうちん」が気持ちを一つにそろえての募集広報活動であった。
 兵庫地本は「今後も兵庫地本が一丸となり活動し募集目標を達成に寄与すべく諸イベントを継続的かつ効果的に企画していく」としている。

懸垂幕掲揚セレモニー
<大阪>
 大阪地本本堺出張所(所長・小島浩一郎3陸佐)は7月20日、堺市役所で実施された懸垂幕掲揚セレモニーに参加した。セレモニーには堺市役所総務局長・土生徹氏をはじめ、懸垂幕を提供した信太山自衛隊協力会絆支部から同支部長で募集相談員でもある篠木雅哉氏等多数が参加した。
 篠木氏は、募集相談員会同において、大阪地本長・梅田将陸将補から「安全保障や災害等、自衛隊の活動がますます重要視されてきている反面、自衛官の採用は年々少子化の影響で厳しくなっている。昨年は全国で計画数に比し、約1600名の自衛官入隊者を獲得できなかった。これは中規模駐屯地が2つ無くなったことに相当する」という話を聞き、非常に危機感を覚え、「何か絆支部で自衛隊の活動に貢献できないか」と支部内で議論、自衛隊の任務達成に必要なことはやはり「人」であるという結論に達し、堺市に懸垂幕の贈呈を行うこととした。
 また、堺市では今年度から自衛隊と一丸となって、自衛官募集と堺市消防職員募集のコラボポスターを作成、堺市民の防災意欲の向上も行っている。
 堺出張所長小島浩一郎3陸佐は、懸垂幕セレモニーを通じ、協力会のみならず自治体及び市民から自衛隊の活動に対し期待と応援をしていることを再認識、「大阪地本は現在、西日本豪雨に伴う災害派遣に出動していないが、派遣隊員と同じで国民のためにという思いで募集活動を行っています。国民の皆様に自衛隊の活動、役割を知っていただき、国民のために活躍してくれる強くて優しい「平和を仕事にする」仲間を増やしたい」と話した。

自衛隊・警察・消防合同説明会
<三重>
 三重地本(本部長・鹿子島洋1陸佐)は、7月16日、三重県津庁舎において、28日、三重県四日市庁舎において、自衛隊・警察・消防による合同就職説明会を開催した。
 本説明会は、少子化の急速な進展及び堅調な経済・雇用情勢を背景に、公安職公務員の人材確保が困難化している現状を踏まえ、三重地本が企画して開催しているものであり、高校生等を対象とした7月と、大学生等を対象とした3月の年2回開催している。
 今回の説明会では、昨年度よりも多い両日合わせて51名の高校生等とその保護者約10名が参加し、各機関による業務内容及び採用制度等の説明や、装備品展示に熱心に耳を傾けていた。
 自衛隊の説明では、募集課長の石田2空佐が、「東日本大震災に伴う災害派遣」の映像や「平成30年7月豪雨に伴う災害派遣」の写真も交え自衛隊の任務・活動・職種・募集種目、キャリアパス、福利厚生、海外における活動や女性自衛官の活躍等を紹介するとともに、三重地本で臨時勤務中の女性自衛官の航空自衛隊第1高射群(入間)所属の中村空士長及び海上自衛隊「ましゅう」(舞鶴)所属の前田海士長が、自身の入隊動機や体験談等を話した。
 また、装備品展示では、自衛隊の偵察用バイク・人命救助セットやパトカー、消防車が展示され、各機関が創意を凝らし説明するとともに、参加者に体験させていた。特に平成30年7月豪雨に伴う災害派遣活動のパネル展示の説明を受けた高校生が、「先週の活動中の写真ですか。タイムリーですね」と話し、興味深げに見入っていた。
 また、7月2日に本説明会の参加機関が合同で実施した近鉄津新町駅における事前告知の様子が同日のNHKテレビで放映された他、16日の説明会では、名古屋テレビの取材を受け、参加者の一人は「ネットで調べるより新鮮であり、消防志望だったが、警察や自衛隊も人のためになるのでいいなと思いました」とインタビューに答えていた。
 三重地本では、「今後も他の公安機関等と連携し、参加者の増加を図り、その重要性や魅力を伝え、各機関が切磋琢磨し、志願者拡大につなげたい」としている。

「募集の日」にティッシュ配布
<島根>
 島根地本(本部長・長谷川敬1陸佐)は、7月2日及び3日を総出募集広報活動を実施する「募集の日」に設定して、島根県下7ヵ所の駅において広報用ティッシュペーパーを配布した。この活動は、7月1日の高校3年生に対する募集解禁の日に合わせて毎年実施しているもので、JR松江駅では、本部長以下20名のほか、島根県自衛隊家族会会長以下5名の協力を得て、通学時間帯の約1時間をもって配布した。
 当日は、島根県観光キャラクター「しまねっこ〔ゆるキャラ(R)RGP2016全国第10位〕」や、松江市の観光キャラクター「あっぱれ君」、「しじみ姫」が応援に駆け付け、広報活動に参加し、多くの対象者等が一時的に足を止め、記念写真を撮ったりと、志願者の獲得に期待の持てる広報活動となった。
 島根地本は、この広報を皮切りに募集活動を本格化させ、雇用環境の改善及び少子化に伴う厳しい募集環境を克服していきたいと考えている。

各種制度等説明
<鳥取>
 鳥取地本(本部長・青木秀敏1陸佐)は8月4日に鳥取地方第1合同庁舎において、参加者16名(男子学生7名、女子学生3名、保護者6名)に対し自衛官説明会を実施した。
 説明会では募集課長(南友和2空佐)が各種採用制度説明や自衛隊の福利厚生等の内容を説明し、質疑応答では、参加者からの質問に対し本部長が回答する場面が見られた
 参加者からは「今後の訓練の内容や生活の様子がよく分かった」「疑問だった事が解消出来て良かった」などの声が聞かれ、保護者は「受験種目に対しての子供の今後のビジョンがよく理解出来た」「自衛隊をよく理解出来た」などの声が聞かれた。
 鳥取地本は、「今後も、自衛官説明会を開催し、受験者の不安解消に努め、募集基盤の拡充していく」としている。

海保・県警・市消防局と公務員合同進路ガイダンス
<鹿児島>

 鹿児島地本鹿児島募集案内所(所長・迫口真也2陸尉)は、7月8日、鹿児島市勤労者交流センターで実施された、平成30年度公務員合同進路ガイダンス(鹿児島地本主催)において、募集種目説明や自衛官の魅力等広報を実施し、今年度の目標を達成すべく、より多くの志願者情報の獲得に挑んだ。
 本合同進路ガイダンスは、昨今の社会的影響により公務員を取り巻く募集環境が一段と厳しくなっていることから、公安職系公務員が合同で広報する場を設け、効率的かつ効果的な公安職系公務員の受験者の獲得につなげる目的で開催し、地方協力本部が立ち上げた事業で今年で2年目となる。昨年度は、本進路ガイダンスから自衛隊への入隊者9名を輩出した。会場には、自衛隊、海上保安庁、県警察、市消防局が各々ブースを開設し、大学生、短大生、高校生等36名が来場した。
 鹿児島募集案内所の募集説明ブースでは、高校生を主対象とした6種目を説明、またハイスクールリクルータ(12普連女性自衛官)を活用し、女性対象者に対する個別説明も実施した。中には自衛隊に関する説明を初めて聞いた参加者もいて、各募集種目と入隊後のキャリアプランについて理解を深めてもらう絶好の機会となった。参加者からは、「今まで知らなかった自衛隊の職種の多さに驚いた」「人のために働くことに魅力を感じた」「女性自衛官が質疑応答してくれて質問しやすかった」や、中には「自衛隊へ入りたい」などの声が聞かれ、志願者情報9件を獲得できた。
 鹿児島募集案内所は、「今後もこの種のガイダンスに積極的に参加し、より多くの高校生に自衛隊を広報し、入隊意欲の高い生徒の獲得に取り組んでいく。」としている。


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