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自衛隊ニュース   982号 (2018年7月1日発行)
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ロード米国防次官が小野寺大臣を表敬
 6月19日、小野寺五典防衛大臣は防衛省で、ロード米国防次官(取得・維持担当)の表敬を受けた。
 小野寺大臣は「日本にとっても、高度な性能を持ったアメリカの防衛装備品をFMS(対外有償軍事援助)調達で導入することは大変重要です」と述べた上で「FMSは会計監査院から様々な指摘を受けています。効率的な防衛装備の調達とその透明性について協力をしてもらいたい」と要望した。
 ロード米国防次官は「この地域の安全保障を達成していくために取り組んでいきたい。私の最重要案件はFMSのプロセスを効率よくシンプルに加速化したいということだ。日米の共通の関心事に対して連携していきたい」と述べた。
 ロード米国次官は同日防衛省で開催された「第28回日米装備・技術定期協議(S&TF)」に米国側議長として出席。日本側議長を務めた鈴木良一防衛装備庁や西田安範整備計画局長らと協議を行い、現行の日米ガイドラインを踏まえ、引き続き日米防衛装備・技術協力を着実に深化させていくこと等を確認した。

平成30年度自衛隊統合防災演習における防衛省災害対策本部会議
 6月19日、防衛省第1省議室で「平成30年度自衛隊統合防災演習における防衛省災害対策本部会議」が行われた。会議には小野寺五典防衛大臣をはじめ政務三役、豊田硬防衛事務次官、4幕僚長ら防衛省・自衛隊の高級幹部が多数出席した。
 今年度の自衛隊統合防災演習は「10時25分頃、都心南部を震源とするマグニチュード6・1の地震が発生し、最大震度7を観測」を想定して実施。災首都圏統合任務部隊の指揮官を陸上総隊指揮官として防衛省市ヶ谷地区や参加部隊の所在地等で指揮幕僚活動や防災関係機関・在日米軍等との連携が演練された。
 小野寺大臣は会議冒頭に「今後様々な活動が自衛隊に期待されます。私からは防衛省・自衛隊として被災された方の要望をしっかりと把握し的確に応えるため、関係自治体と緊密に連携し、各部隊が24時間体制で人命救助活動をはじめとする各種活動を継続するように」と指示をした。また、18日7時58分頃に大阪北部で発生した地震への活動状況に触れ、「引き続き関係自治体と緊密に連携し生活支援等のニーズを的確に把握した上で、本演習で得られた成果を活用しつつ万全の態勢を行って頂きたい」と述べた。

九州地方知事会と「相互協力に関する協定」を締結
<西部方面隊>
 5月22日に、陸上自衛隊西部方面隊(総監・湯浅悟郎陸将=総監部・健軍)は、九州地方知事会(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県及び山口県の各県知事で構成)と「相互協力に関する協定」を締結した。
 本協定は、災害が発生した場合において、九州地方知事会が自衛隊法第83条第1項に基づく災害派遣の要請をし、西部方面隊がこれを受理した場合、又は、西部方面隊と九州地方知事会との協議により相互に協力する必要があると認められる場合において、相互に協力して迅速、かつ円滑な対応に資することを目的としたものである。
 具体的な協力の内容としては、西部方面隊は九州地方知事会に対して、職員の派遣、生活必需品等の提供及び医療支援に関する輸送について協力することとし、九州地方知事会は西部方面隊に対して、九州地方知事会を構成する各県が保有する施設及び土地の利用について協力するものである。
 本協定について、九州地方知事会長(大分県知事)は「熊本地震の検証を行う中で、沖縄県で大規模災害があったときは、どのように各県で応援するのか検討してきた。なかでも、発災後直ちに、職員を連絡員として派遣するとともに、水や食糧または医薬品などの応援物資を送る必要があるが、陸続きでない地域への輸送手段の確保が課題であった。これで、迅速にオール九州で支援ができるようになる。今回、西部方面隊から協力をいただき大変心強い」とコメントした。
 同時に、沖縄県副知事は「西部方面隊と九州地方知事会との間で、本協定が締結されたことは、沖縄県としては大変心強く、ありがたい。沖縄県で大規模震災が発生した場合においては、沖縄県のみでの対応には限界があるため、西部方面隊や九州地方知事会としっかり連携し、対応していきたい」とコメントした。
 また、湯浅悟郎西部方面総監は「本協定の締結により、九州沖縄各県における災害等の各種事態で任務を遂行する西部方面隊にとって、災害等発生時の初動対応を迅速に実施することができるため、国民・県民の生命及び財産を守るために実施する活動の実効性が今まで以上に向上するものと認識している」とコメントした。
 今後は、定期的に研究会等を実施して本協定の実効性を担保し、更なる西部方面隊及び九州地方知事会との災害等対応の実効性の向上を図っていく。

第44回那覇ハーリー大会
<第15旅団>
 5月3日から5日までの間、那覇港新港ふ頭において第44回那覇ハーリーが行われ、第15旅団ハーリーチームと今回初となる第15旅団と米海兵隊第9工兵支援大隊の混成チーム「ダブルドラゴンズ」が参加した。
 第15旅団ハーリーチームは今までの厳しい練習の成果を発揮し、予選は1位通過、決勝ではベストタイムを出したものの、わずかの差で2位となった。2連覇を目指し努力してきた隊員達にとっては悔しい結果となったが、勝負の難しさを体感し、来年に向け新たな決意を固めることができた。
 ダブルドラゴンズも予選第2試合目のレースで1位に輝くことができたが、残念ながら決勝レースにはタイムの差で参加できなかったものの、これまでの約1ヶ月間、共に厳しい練習に立ち向かってきたことにより、更に日米の強い絆を築くことができた。

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