私は今のように幹部として勤務することが夢でした。私は一般大学卒のU課程幹部ですが、自衛隊に入るのは今回が2回目です。かつて、18歳で入隊したものの退職した過去があり、退職してからの私は特に目標もなくふらふらとしていましたが、予備自衛官補のことを知り、甘えた自分を鍛えようと思い予備自衛官補になりました。
そのとき出会った隊員の人たちは、辞めた私でも受け入れてくださり、また戻ってこいと、私は優しくも厳しい愛のある指導を賜り、なんと熱い組織かと思いました。
退職後は外の世界を見て来ましたが、これほど親身に指導してくれる組織はなかなかありませんでした。
打ち込めるものを見つけて、日々の暮らしに張り合いも出てきました。
それから、このように育ててくれた班長や陸上自衛隊に恩を感じ、幹部になって恩返しをしようと決めました。幹部になると自分の仕事で環境を変えることができると思ったからです。私が上手く機能すれば、多くの人の負担が軽くなる、そこに魅力を感じました。
幹部候補生に合格するための勉強も、入校間も、卒業してからの部隊勤務も、大変なことがないと言えば嘘になりますが、後悔はしていません。むしろ、自分のやりたかったことが出来ていることを嬉しく思います。
恩返しがしたくて入った陸上自衛隊、これからも少しずつその恩を返していきたいです。
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