新年おめでとうございます。海上自衛隊を代表して旧年中賜りました数々の御支援、御協力に対し深く感謝致しますとともに、謹んで初春の御挨拶を申し上げます。
さて、わが国を取り巻く安全保障環境は、さまざまな課題や不安定要因がより顕在化・先鋭化しており、特に、北朝鮮による核兵器及び弾道ミサイルの開発は、度重なる挑発的言動とも相まって、重大かつ差し迫った脅威となっております。また、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処行動等、海洋の安全に向けた活動は、国際社会と協力し、引き続き実施していく必要があります。
このような情勢を踏まえ、海上自衛隊はこれまで推進してきました、「真に戦える」精強な態勢の構築のため、本年も人的、作戦、装備技術の三つの基盤強化を強力に推進し、募集態勢の強化、統合運用の強化及び米海軍との相互運用性の向上、調達改革の実現などを図り、終始情熱をもって任務にまい進する所存です。
海上自衛隊は、海軍以来の伝統を精強さの礎として参りましたが、今、我々には、安全保障環境の急速な変化にも適切に対応し、守るべき火を守りながら新しい火を燃やし続けることが求められております。国民の皆様の期待にお応えすべく、今年も全隊員が一丸となって果敢に挑戦する所存です。
最後になりますが、本年が皆様にとって幸多き年になることを祈念致しまして、年頭の御挨拶とさせていただきます。 |