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各国要人と相次ぎ会談
〈小野寺防衛大臣〉
インド財務大臣兼国防大臣兼企業大臣 |
9月5日、インド財務大臣兼国防大臣兼企業大臣アルン・ジャイトリー閣下が来省した。小野寺五典防衛大臣と共に、特別儀仗隊による栄誉礼・儀仗を受けた後、防衛省内の第1省議室で日印防衛相会談を行った。
会談の冒頭、小野寺大臣は「インドは価値と戦略的利益を共有する特別なパートナーである」と述べると、ジャイトリー大臣は「日印はインド太平洋地域においてスタビライザーしての役割を果たすことができる」と述べ、両国がお互いに重要な戦略的パートナーである事を確認した。
二国間の防衛協力については「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の枠組みに基づく防衛・安全保障協力を更に強化するための意見交換が行われた。
また、今後については、両大臣は両国間での協力・交流推進の機会を追及していくことを強調し、相互訪問の実施・PKO等の交流推進・共同演習など協力・交流を進めることで一致した。 |
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駐日米国特命全権大使 |
9月1日、小野寺五典防衛大臣は防衛省で、ウィリアム・F・ハガティ駐日米国特命全権大使の表敬訪問を受けた。ハガティ大使は8月17日に着任し、31日には皇居で、天皇陛下へ大統領からの信任状を手渡す「信任状捧呈式」に臨んだ。
会談冒頭、小野寺大臣は「大統領には大変有力な方を日本に送って頂いた」と就任を歓迎した。北朝鮮情勢については「日米2国間がしっかりとした対応を取ることが抑止力に繋がり、問題解決に一番良い方法だ」と述べた。
また、「住宅が密集する在日米海軍厚木基地で行われるFCLP(陸上空母離着陸訓練)について、地元住民への影響を考慮し、硫黄島で実施すること」、「オスプレイを含めた在日米軍の様々な課題に対する地域住民の声に耳を傾けること」の2点をあらためて要望した。
ハガティ大使はこれら要望に対し、北朝鮮情勢等を鑑みて、即応態勢の維持は重要だとした上で、「懸念事項は遠慮なく連絡してほしい。共に協力して、日本における在日米軍のプレゼンスを最大限に活用できる形で解決したい」と応えた。 |
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米海軍太平洋艦隊司令官
米第3海兵機動展開部隊司令官 |
9月6日午前、米海軍太平洋艦隊司令官スコット・H・スウィフト大将が小野寺五典防衛大臣を表敬した。
会談の冒頭で小野寺大臣は米イージス艦事故に関して哀悼の意を表した。日頃訓練を行っている隊員に敬意を表するとともに、日米が連携する事の多様性及び重要性を述べた。
それに対しスウィフト司令官は、「この会談は日米同盟が強固であることの表しであり、直面している問題への理解を深めることとなる。太平洋艦隊の強みは日本というパートナーがいること」等と述べ、自衛隊と米軍が緊密に協力・連携することを確認した。
【米第3海兵機動展開部隊司令官】
同日午後、米第3海兵機動展開部隊司令官ローレンス・D・ニコルソン中将が小野寺大臣を表敬した。
小野寺大臣は現在の厳しい安全保障環境の中、在日米軍の中核であるニコルソン司令官が率いる海兵隊の役割がますます重要になっていると述べ「日米同盟の更なる活躍、結束のためにもお互い協力していきたい」と日米同盟の重要性を確認した。
北海道で行われている日米の合同大規模演習「ノーザンバイパー」が陸上自衛隊の協力で成功裏に終わったことにニコルソン司令官は触れ、「陸自との協力を今後ますます進めていきたい、特に日米の共同プロジェクトである水陸機動団の創設について陸自と協力しながら良い仕事ができると確信している」と自衛隊との協力を続けていくことを伝えた。 |
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DSPE直接護衛800回 |
8月26〜28日にかけて、派遣海賊対処行動水上部隊(DSPE)(第6護衛隊((司令・近藤匡1海佐))護衛艦「てるづき」((艦長・橋本聖一2海佐)))は、ソマリア沖・アデン湾での海上警備行動に基づく護衛開始(平成21年3月)以来通算800回目の直接護衛を行った。
【直接護衛の経緯】
平成21年(2009年)
3月13日 海上における警備行動(自衛隊法第82条)発令
3月14日 護衛艦2隻(1次隊「さざなみ」、「さみだれ」) 呉出港
3月30日 護衛活動開始(日本関係船舶)
6月19日 海賊対処法(海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律)成立
7月24日 海賊対処法施行
7月28日 海賊対処法に基づく護衛活動(民間船舶)の開始(2次隊「はるさめ」、「あまぎり」)
平成29年(2017年)
3月11日 第27次派遣海賊対処行動水上部隊 「てるづき」横須賀出港
平成29年
8月26〜28日 派遣水上部隊による護衛回数:800回達成 通算護衛隻数:3927隻 |
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