陸上自衛隊第35普通科連隊(連隊長・相園和宏1陸佐=守山)は1月15日から16日までの間、岐阜県山県市内において鳥インフルエンザ発生に伴う災害派遣に出動、約400名が現地にて養鶏所の鳥の殺処分やウイルス付着の可能性がある鶏卵等の処理を実施した。
1月14日午後11時5分に岐阜県知事から派遣要請を受けた第35普通科連隊基幹(第10特殊武器防護隊を配属、第10後方支援連隊が支援)は、2時間後(翌15日午前1時)に第一派を出動、主たる拠点である岐阜県庁、前方拠点の富岡公民館を経由して、各人がウイルス防護用のスーツを身に着け、必要資器材の防疫処置を万全にして現地の養鶏場に到着した。
派遣活動期間、全国的に大寒波が押し寄せて大雪となり、また気温が低下して通路が凍てつき滑りやすい過酷な状況の中、参加隊員は示された「24時間以内」に殺処分を実施すべく不眠不休で活動に従事、特に今回の派遣活動の特性上、ウイルスの拡散を防止するため現地に多くの資器材、糧食及び水分を輸送することができずまさに「飲まず食わず」で任務に邁進、隊員相互に声を掛け合い、励まし合って難局を乗り越えた。
2日にわたる派遣活動の間で約55,000羽の鶏の処分を終え、本派遣活動を整斉と完遂した。 |