岩手駐屯地(司令・柳裕樹1陸佐)は4月19日、南スーダン共和国独立に伴い設立されたUNMISS(国際連合南スーダン共和国ミッション)に協力するため駐屯地から派遣された隊員の第1派帰国行事を実施した。
昨年11月から平和定着と長期的な国造り等に協力するため派遣部隊の第11次要員として南スーダンで活動してきた隊員達は、その任務完了に伴い帰国第1派が青森駐屯地に到着、方面総監、師団長、派遣隊員の所属部隊長等の出迎えを受け、任務完遂と帰国報告を実施したのち家族と共に岩手駐屯地に帰隊した。
帰隊を待ちわびた駐屯地全隊員が盛大に出迎えるなか、派遣隊員を代表して石井3陸佐(第9特科連隊)が司令に対して任務完遂と無事帰国を報告し、その後出迎えた隊員に対して現地での活動状況等を報告した。
駐屯地は、日本の代表、岩手駐屯地の代表として南スーダンの人々に希望を与え、国際社会に多大な貢献をし、任務に邁進してきた派遣隊員達の長期にわたる任務の完遂と無事の帰国を祝い、御家族の労を労うとともに、現在も現地で任務を継続中の派遣隊員の無事帰国を祈願した。
主要幹線道路補修完成
派遣施設隊(第11次要員)は、2月20日から実施していたジュバ市からコダ村までの間の道路の補修を3月31日に終了した。
この道路は、首都ジュバ市からコダ村を経由し北部地域に至る唯一の幹線道路であり、補修は、UNMISSの任務である人道支援実施の環境作りや文民保護のため必要となる物資等の輸送及び南スーダン国民の生活の向上にも資するものである。
本活動には、南スーダン警察及び当地元自治体から支援があり、交通量の多いジュバ市内のグデレ橋周辺では、グデレ警察と協同で交通統制を実施したほか、道路補修に必要な砂利(マラム)の採取に関しては、採取場の所在するルリ郡及びヤリ村から協力を受けた。
第11次要員にとって本活動は、第「ジュバ〜マンガラ間」に続く幹線道路整備であり、総補修距離は約100kmと過去最長の補修距離となった。
本活動を担当した施設器材小隊長は、「UNMISS各部隊が使用する道路の補修を実施することにより物流の流れが良くなり、人道支援の環境造りに寄与するとともに、南スーダンの人々の活動の円滑化にもつながることから、UNMISSの一員として貢献していることに誇りを感じています」と感想を述べた。 |