9月5日から22日まで、陸上自衛隊はアメリカ合衆国ワシントン州ヤキマ演習場で米陸軍との実動訓練(ライジング・サンダー17・雷神2017)を実施した。これは、陸自及び米陸軍がそれぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する場合における連携要領を実動訓練するもの。
平成21年度から毎年実施し、今年で9回目になる。
陸自からは、東北方面総監・山之上哲郎陸将を担任官とし神町駐屯地の第6師団第20普通科連隊を基幹とした約320名が参加。主要装備品は、89式小銃、120mm迫撃砲、87式対戦車誘導弾装置等。また主要増強部隊として参加した第6特科連隊は、155mmりゅう弾砲・第6戦車大隊は74式戦車・第2対戦車ヘリコプタ隊はAH-1Sを装備して参加した。
米陸軍からは、ワシントン州ルイス・マッコード総合基地駐屯部隊の第7歩兵師団第1ー2ストライカー旅団戦闘団第2ー3歩兵大隊を基幹とした約230名が参加した。米陸軍の主要装備は、5・56mm小銃、ストライカー、M777、AH-64等。旅団戦闘団のストライカーは、機動性に優れファミリー化されている事でも名高い。
諸職種協同による総合戦闘力の発揮、日米共同による総合戦闘射撃を含む、陣地攻撃における相互連携などを訓練し、戦術技量及び相互運用性の向上を図った。訓練の合間には、交流行事やホームビジット等も行い日米間の相互理解や友好も深める等、更なる友好親善も促進させた。 |