防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年6月1日号
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寄せ書き
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家族で総理大臣とお花見
第7普通科連隊(福知山) 陸曹長 杉山和久

 私は4月20日に東京都新宿区の新宿御苑で行われた内閣総理大臣主催「平成25年度桜を見る会」に参加させていただき、大変光栄に感じております。
 はじめ「桜を見る会」に招待されることが決まったとき、皇族、各国大公使、国務大臣、国会議員、その他各界の代表者などが招待される「総理主催のお花見」と聞いて「場違いな所に参加してもいいのか」と混乱しました。
 上司の説明を聞くと自衛隊枠の「PKO等派遣隊員の3級賞詞以上の受賞者」として私を推薦していただいたとのことでした。
 私は第4次ハイチ派遣国際救援隊に糧食班長として参加しましたが、つらいとき、厳しいときも同僚隊員や原隊の方々の支えや、家族の理解や応援に勇気を得、約7ヵ月の勤務をやり遂げられたと思います。
 東京へは、家族全員で赴き、新宿御苑に入りましたが、妻も子供たちも多くの有名人に驚きの連続であり、家庭では嫌われ役の私への視線が少し変わった感じがした一日でした。
 陸曹の私をこのような会に参加できるようにご尽力していただいた方々にも感謝し、つらいときも笑顔と感謝の気持ちで任務に邁進していきたいと思います。

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宜しくお願い致します
自衛官候補生家族(久居駐投稿) 宇陀秀明・千代子

 自衛官候補生の皆さん、入隊おめでとうございます。
 入隊式では、保護者や来賓の皆様方が見守る中、入隊者一人一人の名前が読み上げられ、力強く返事をしました。入隊した自衛官候補生は、3ヵ月にわたる訓練を経て自衛官となります。中学生・高校生と教育の中では、少し甘えも見える息子でしたが、昨年の夏休みには職場体験や勉強会などに参加して色々なことを学んだと思います。そしてこれからは規律正しい生活の中で、一つ一つ勉強を重ねて社会で役に立つ人間に成長してもらいたいと願っています。
 今回の入隊式を見て、お父さんも35年前、息子と同じように入隊したことを思い出しました。息子がお父さんと同じ職業を選び、共通点が増えて嬉しく思いますが、自衛官となるからには、自分の目標をしっかりと立てて、お父さんの階級よりも上にいくよう「挑戦・献身・誠実」の言葉を胸に頑張ってもらいたいと思います。そして2年前、お父さんの定年退職式に家族全員が出席して、見送ってくれたように、今度は息子が息子の家族とともに定年退官式に出席できるよう頑張ってほしいと思います。
 最後になりましたが、御指導してくださる教官・助教の方々そして先輩隊員の皆様、何卒宜しくお願い致します。

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息子たちが世界大会出場
北海道補給処(島松) 准陸尉 出口義郎

 我が家の息子たちが空手を始めて4年になります。
 寝ても覚めてもドップリ空手漬けの毎日…そんな彼らの夢は「メダルを親にプレゼント」だそうです。今時の小学生なのにゲームで遊べる時間もなく、自らの目標に向かって、ひたすら頑張っている姿が重なって、夢が描かれた文集を見た時に思わず涙が出ました…。
 今年秋にある世界大会への出場が決まった今、彼らは夢の第一歩を踏み出し始めました。
 息子たちよ、これからも努力を惜しむな! 最後まで諦めるな! 君らの小さな努力のかけらたちが、その証に変わる日まで…

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幹部任官にあたって
第37普通科連隊(信太山) 3陸尉 東 宏和

 この度、連隊長をはじめ多くの方のご指導とご支援により、幹部に任官することができました。幹部任官にあたり、私は次の3点を特に心掛けていこうと思います。
 第一に、現場主義を貫くことです。なぜならば、隊員・部隊の現状は現場でしか把握することができないからです。1課程出身の幹部として、現場の曹士の目標となり、常に問題意識をもって勤務していこうと思います。
 第二に、積極果敢に挑戦することです。これからの幹部勤務において、様々な壁に当たるかもしれません。そのような時こそ、後ろ向きにならず、前向きに挑戦していく必要があります。そのためにも、日頃から向上心をもって職務を遂行していこうと思います。
 最後に、感謝の念を持ち続けることです。いま思えば入隊以来、基本教練から戦術と様々なことを学ばせていただきました。当然のことながら、これからも勉強することは山のようにあります。それも含めて、今ここにある自分を育てていただいた全ての人や環境に感謝し、いつの日か恩返しができるように、半歩でも前へ成長していこうと思います。

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空自輸送ヘリ体験搭乗記
カレッジ防衛モニター(神奈川地本投稿) 慶応大3年 清水 楽

 このほど、埼玉県の航空自衛隊入間基地で行われたCH-47J輸送ヘリコプターの体験搭乗に参加した。ヘリコプターに乗るのは初体験で不安だったが、当日は快晴で風もおだやかであり、搭乗するには絶好の天候であった。
 午前10時ごろ、私たちは入間基地に到着して、この日のフライトについての説明を一通り受けた。フライトのコースは基地を出て、スカイツリー方面に飛び東京の街並みを見て、基地に戻ってくる約20分のもので2回に分けて行われた。説明時に身元確認のタグを渡されたが「もしも事故が起きた場合は、これで身元を判別するのか」と思うと、少々寒気がした。
 私は2回目のフライトであったので、1回目のフライトの間は基地に停留している輸送機の写真を撮り、自衛隊員の方々にこの日乗るヘリコプターについて色々と質問をして過ごした。
 そして私たちの番がきた。ヘリに近づくにつれてヘリによる風や音のすさまじさを感じた。普通に歩いていると風圧で体が斜めになってしまうので乗るのも一苦労だった。離陸前で回転数は飛行時よりもだいぶ抑えられていたにもかかわらずである。入ってみると機内には機密保持と防音のためか、マットのようなものが壁前面に敷かれていた。さらに耳を守るために耳当てが全員に渡されたが、それでも常に耳鳴りのような音がしていた。実際、飛行中に何度か声を出してみたが自分の声が全く聞こえなかった。
 11時半ごろ私たちは離陸した。離陸時に、飛行機のように一気に加速して進むのではなく、その場で上昇していくというのは初体験で、体がふわりと宙に浮いたような気がして気持ちよかった。
 天候が良いのに随分と機体が揺れるものだと思ったが、自衛官の方によるとCH-47Jの乗り心地は数ある自衛隊の輸送機の中でも素晴らしいとのこと。同じ輸送機でもこの日、基地に停留してあったC-1は荷物輸送がメインであるため、乗り心地などは全く考慮されていないとのことであった。
 フライトは、はじめに田畑が広がる基地周辺を通り、東京へ向かった。東京の街並みを上から見ると、辺り一面にビルが立ち並んでいて東京がいかに大都市なのかがよく分かり「毎日ひどい交通ラッシュが起きるのも、これだけ人が集まっていくのだから当然だな」と感じた。一瞬、スカイツリーを見ることもできたがPM2・5などの影響か靄がかかっていて、はっきりとは見えなかった。こうして、夢中で外の様子とヘリの中を見て、20分のフライトは名残惜しくも終わった。
 恥ずかしながら、私は今回のこの体験搭乗までは自衛隊ヘリコプターの名称のつけ方を知らなかった。例えば、今回搭乗したCH-47Jならば、CH-47という輸送用ヘリコプター(CHはcargo helicopterの意味)のシリーズで、日本向け仕様にされているため、Jの文字がついたということなどである。これまでに参加した自衛隊のイベントにも出てきた車両の名前の由来を知っていれば、車両の働きなどをよりよく理解できただろう。今後は自衛隊関係のニュースを目にした時や自衛隊関係のイベントに参加した時は、そういった点にも注意を払いたいも感じた。


「頑張っています」あたらしい職場
活躍するOBシリーズ
瀬戸信用金庫 湯浅正規
湯浅氏は平成24年7月、陸自守山業務隊付を2陸佐で定年退職。55歳

 平成24年7月、守山駐屯地業務隊を最後に定年退職しました。自衛隊在籍間は大変お世話になり、ありがとうございました。現在、瀬戸信用金庫に再就職し、役員を各支店等に送迎する運転手として働いています。
 特に、人員を安全にかつ快適に輸送するところに遣い甲斐と苦労の両面があります。安全については、交通環境の把握、交通規則の遵守、急発進・急ブレーキの回避、スピードに応じた車間距離の維持、正しい運転姿勢、ナビの活用を図っています。
 快適性については、距離より時間を優先して、経路の選定、高速道路の活用、渋滞の回避、車両の維持整備に努めています。これまで、自衛隊で学んだ周囲の空気を読んで、要領よく機敏に行動することが役立ってます。
 他にも任務完遂能力、忍耐力、団結力、困難打開力、気力、体力が役に立ちます。真に、使命の自覚、責任の遂行、団結の強化…自衛官の心構えを備えていれば、どんな企業に再就職しても大丈夫と思っています。
 愛知県瀬戸市は年に一度、瀬戸物祭りが盛大に開催されます。一度お出かけください。


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