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自衛隊ニュース   2013年4月15日号
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日本最西端の島・与那国島へプレゼント
那覇駐屯地曹友会が子供らに北海道の雪

 那覇駐屯地曹友会(曹友会長・高良幸則准陸尉)は3月23日、うりずんの季節が到来した与那国島へ姉妹提携している北海道の陸自東千歳駐屯地曹友会(曹友会長・稲垣浩昭陸曹長)の支援を受け日本最西端の島、与那国島の子供たちへ発泡スチロール25箱(約100キロ)の雪をプレゼントした。
 この雪は高良曹友会長が「雪を見たことのない沖縄県の離島の子供達に雪を見せてあげたい」という思いから、北海道の東千歳駐隊員たちの賛同の元、与那国島の子供たちへ雪のプレゼントを実施する運びとなった。
 まず、東千歳駐隊員たちにより、えにわ湖周辺の雪を発泡スチロールに詰める作業が行われ、北海道から沖縄県まで宅配便で発送。その後、第15飛行隊によるLR—2で那覇基地から与那国島へ空輸した。
 これまで沖縄本島への雪のプレゼントは、東千歳駐屯地と那覇駐屯地の曹友会が姉妹提携したのを縁に、2003年から毎年恒例となっていたが今回、与那国町教育委員長の崎原用能氏からの強い要望もあり、初めて与那国島へ送られることとなった。
 会場となった与那国小学校グラウンドには、雪を一目見ようと児童約80名、父兄等40名の合計約120名が訪れた。
 雪は20分程度で溶けてしまったが、初めて雪を見て触れた与那国島の子供達は、あっという間の時間にもかかわらず大にぎわいではしゃいでいた。


スポーツよもやま話
根岸直樹
これからの松井に期待
日米20年の現役人生終え将来は巨人で指導者に

 「やっぱり巨人のユニホームを着てもらいたい」というのが、プロ野球ファンの切望ではないか。昨年7月、大リーグ・レイズから「戦力外」宣告を受けた"われらがゴジラ"松井秀喜選手(38)の身辺が、次第に騒々しくなってきた。
 松井は1993年、長島・巨人にD1で入団、10年間不動の4番として君臨し、03年FA制度を使って大リーグ・ヤンキースに移籍した。それからまた10年、エンゼルス、アスレチックス、レイズとチームを移ったが、日米通算20年間で2504試合、打率・293、507本塁打、1649打点(日本での10年間で1236試合、打率・282、175本塁打、760打点)の「日本を代表する長距離打者」だ。
 最後は故障が重なり、尻すぼみに終わってしまったが「次はどうしても巨人の監督に…」というのが、ファンの熱望。と同時に、巨人軍オーナー以下の悲願といっていい。巨人軍・渡辺恒雄球団会長(読売グループ本社会長・主筆)も「原の次は松井しかいない。いずれは大監督になってもらう人材。これが自然の流れだ」と、はっきり公言している。
 巨人軍の歴代監督を列記してみる。1936年の藤本定義(就任時32歳)から中島治康(34)藤本英雄(26)三原修(34)水原茂(39)川上哲治(41)長島茂雄(39)藤田元司(50)王貞治(44)原辰徳(44)堀内恒夫(56)。そして再び原監督の登場となり、今季が原・巨人の節目となる10年目だ。
 原監督は過去9年間で5度のリーグV、3度の日本一、さらに09年のWBCでは「サムライ・ジャパン」を世界一に導くという快挙をやってのけた「日本、いや世界一の監督」(渡辺会長)だ。渡辺会長の構想としては、その原監督のもとでヘッドコーチとして帝王学をしっかり学ばせた後、監督に昇格させるということになっている。
 松井自身も「ずっと野球に携った仕事を続けていきたい」といっているので、近い将来の現場復帰には何の支障もない。父・昌雄さん(70)も「野球に関しては、これまでも自分で決めてやってきた。どんな道に進んでも、私は応援していくだけ」と話している。
 その松井から父・昌雄さんにメールが届いたのが3月中旬(日本時間3月14日)。「長男誕生。母子ともに健康」の嬉しい便りに、ゴジ・パパは大喜びで「近いうちにパパと息子に会いに渡米します」と話している。
 松井は当分、自宅(ニューヨーク5番街の高級マンションとハドソン川沿いのペントハウス)のあるニューヨークで過ごすことになりそう。秋の大学入学試験受験の話が出たりで、日本に帰るのは「少し先のことになりそう」だという。原・巨人のユニホームを着るにしても、かなり先のことになるかも…。しかし原監督は、現役引退後の2年間、長島監督のもとでヘッドコーチを務め「偉大な指導者のもとで得た価値観は、何物にも代え難いものだった。松井君も、一日も早く巨人に戻ってきてほしい」と述懐している。
 いま、松井が大切に持ち続けている一枚の色紙がある。父・昌雄さんが書いた「努力できることが才能である」という一文だ。日米20年の現役人生を終え、次のステップをさっそうと踏み出そうとしている松井。4月1日には、プロ野球の発展に貢献したなどとして政府が国民栄誉賞を長嶋茂雄元巨人監督とともに授与する方針を固めるなど、前途洋々だ。


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