防衛省の入省式が4月1日、省内の講堂で行われた。総合職、一般職および専門職の新規採用者全員を一堂に集めた合同での入省式は今回が初めて。
今年度入省したのは計227名で女性は68名。総合職は34名、このうち事務職は12名(女性2名)、技術職は22名(同3名)。一般職は大卒89名(同12名)、高卒70名(同29名)。専門職(語学)が34名(同22名)。
小野寺五典防衛大臣は訓示の中で「安全保障環境が一層厳しさを増す中、防衛省・自衛隊には高い志と気概をもった優秀な職員が増々必要となっている。この期待を担って任務を遂行するのは今、まさにここにいる諸君である」と激励した。
入省者全員の名前を読み上げたあと辞令交付、入省者の服務の宣誓(いずれも代表者は岩丸栄樹さん=総合職・事務官、大臣官房文書課に配属)と続き、西正典事務次官は説示で「幅広い視野と豊かな発想力を養い、自分と異なる多様な考え方に謙虚に耳を傾けた上で判断を下すことのできる職員になってもらいたい」と述べた。
式の終了後、取材に応じた藤田和也さん(総合職・事務官、防衛政策課に配属)は「厳しい安全保障環境の中だからこそ、この国を守る最後の砦の一員としての使命感と責任感を強く持ち、また誇りをもって日々の業務に取り組みたい」と話した。
また、三上貴穂さん(専門職・事務官、国際政策課に配属)は「防衛省・自衛隊の果たすべき任務や役割が増々、大きくなっているので、陰ながら支えられるような人材に一日も早くなれるよう今後、努める」と話した。
上野耕平さん(総合職・技官、日米防衛協力課に配属)は「学生の頃から日本周辺の安全保障環境が厳しいと感じていた。その中に飛び込んでいってエンジニアとして、これから日本、世界の平和に貢献できることに強い使命感と責任を感じる。この初心を忘れずにこれからの職務を全うして、日本のために力を尽くしたい」と話した。 |