新緑映える6月8日、第2師団(師団長・師岡英行陸将)及び旭川駐屯地(副師団長兼ねて駐屯地司令・冨樫勝行陸将補)は、第2師団創立58周年・旭川駐屯地開設56周年創立記念行事を実施し、来場者は、昨年度を遙かに上回る2万2000人に上り、多数の来賓とともに盛大に祝った。
この日は、駐屯地開放予定時刻の8時30分前から駐屯地前に来場者の長い列ができ予定を早めて駐屯地を開放し、早朝から大勢の市民が駐屯地を訪れた。
午前10時からの観閲式では、総合近代化師団となった北鎮師団が式場に整列し、その威容を示した。
式は、師団長の式辞に始まり、西川旭川市長の来賓祝辞次いで祝電披露が行われ、その後、観閲行進に移行した。
観閲行進では、戦車・火砲はもとより総合近代化師団の代名詞ともいえるFiCS(師団等指揮システム)、ReCS(基幹連隊指揮システム)も登場し、火砲、ヘリコプターなど、師団の威風堂々とした行進に、観衆から鳴り止まない盛大な拍手が送られた。
引き続く模擬戦闘訓練展示では、第1対戦車ヘリ隊からAH-1Sの支援を受けて行い、偵察ヘリ及び第2偵察隊の敵情偵察に始まり榴弾砲、戦車砲等の空砲射撃や普通科部隊の歩兵戦闘、ヘリコプターからの機関銃空包射撃に耳を塞ぎながらも観客は見入っていた。
また、来場者の撮影したベストショットを募集するフォトコンテストも開催し、一般カメラマンたちが観閲行進、模擬戦闘訓練展示等駐屯地内の被写体を求めて活発に動き回っていた。応募作品は、北鎮記念館、師団HP等で紹介する予定。
各種イベントでは、ヘリコプター地上滑走、90式戦車の体験乗車、高機動車の体験乗車が人気を呼んだ。
アトラクション会場では、各部隊が様々な売店を出店し、昼食時には、各店に長蛇の行列が出来た。第2特科連隊に装備されたばかりの99式自走155mm榴弾砲も登場した装備品展示会場も多数の人で埋め尽くされた。
また、旭川地方協力本部も今年度広報事業の目玉である移動式広報車を準備し170インチの大スクリーンに各種広報用映像を映し出し来場者の注目を集めた。
アトラクション会場の写真展示、記念撮影コーナーでは今年もシャッターマンが登場し、顔出しパネルの撮影を手伝うサービスを行い人気を集めた。そのほか、毎回大人気のフワフワエアードーム・ストラックアウトコーナーでは沢山の子供たちが大いに遊び、瞬く間に駐屯地開放終了の午後3時をむかえた。
なお、昨年オープンした北鎮記念館には約600名の来館者があり、先人たちの足跡を偲んでいた。
晴天にも恵まれた記念行事は、過去最多の来場者を記録し無事終了した。
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