第7回IISS(国際戦略研究所=英国)アジア安全保障会議が5月31日、シンガポールで開催され、石破茂防衛大臣が出席した。会議には、日本をはじめ英国、米国、シンガポール、オーストラリア、フランス、韓国、カナダなどの国防相が参加、アジア太平洋地域の安全保障について活発に意見交換した。
石破大臣は、シンガポール首相を表敬するとともに、各国国防相との二国間会談を積極的に行った。特に、米国との会談では、日本側から石破大臣をはじめ齋藤隆統幕長、高見澤將林防衛政策局長、辻優防衛参事官、芹澤清日米防衛協力課長等が、また、米国側からゲイツ国防長官、マレン統合参謀本部議長、シン国防次官補、キーティング太平洋軍司令官等がそれぞれ出席、米軍再編などについて熱心に意見交換した。また、ゲイツ長官が「日本側のインド洋における補給支援活動再開について評価、感謝している」と述べたことに対して、石破大臣は「我々も日本の国際社会に対する責任もあり再開した」と語った。最後に、ゲイツ長官が「前回は自分が日本を訪問しているので、次は是非、石破大臣にワシントンに来て欲しい。ご招待します」と呼びかけると、石破大臣は「私も是非、ワシントンを訪問して、ゲイツ長官と更なる意見交換をして日米間の一致する部分を増やすということをしていきたい」と意欲を示した。 |