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自衛隊ニュース   2008年6月15日号
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IISSアジア安保会議開催
日米で米軍再編など意見交換
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 第7回IISS(国際戦略研究所=英国)アジア安全保障会議が5月31日、シンガポールで開催され、石破茂防衛大臣が出席した。会議には、日本をはじめ英国、米国、シンガポール、オーストラリア、フランス、韓国、カナダなどの国防相が参加、アジア太平洋地域の安全保障について活発に意見交換した。
 石破大臣は、シンガポール首相を表敬するとともに、各国国防相との二国間会談を積極的に行った。特に、米国との会談では、日本側から石破大臣をはじめ齋藤隆統幕長、高見澤將林防衛政策局長、辻優防衛参事官、芹澤清日米防衛協力課長等が、また、米国側からゲイツ国防長官、マレン統合参謀本部議長、シン国防次官補、キーティング太平洋軍司令官等がそれぞれ出席、米軍再編などについて熱心に意見交換した。また、ゲイツ長官が「日本側のインド洋における補給支援活動再開について評価、感謝している」と述べたことに対して、石破大臣は「我々も日本の国際社会に対する責任もあり再開した」と語った。最後に、ゲイツ長官が「前回は自分が日本を訪問しているので、次は是非、石破大臣にワシントンに来て欲しい。ご招待します」と呼びかけると、石破大臣は「私も是非、ワシントンを訪問して、ゲイツ長官と更なる意見交換をして日米間の一致する部分を増やすということをしていきたい」と意欲を示した。


空自「レッドフラッグアラスカ」参加
米空軍と共同訓練
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AWACS、F―15をバックに訓練参加者が一同に(5月28日、千歳基地で)
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空中給油受け、アラスカへ
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 航空自衛隊は5月28日から6月26日までの約1カ月間にわたって、米空の実施する演習(レッド・フラッグ・アラスカ)に参加している。
 これは、米空軍の実施する演習に参加して日米共同訓練を実施することにより、部隊の戦術技量や日米共同対処能力の向上を図ることを目的とするもので、訓練実施場所は、米国アラスカ州エレメンドルフ空軍基地、アイルソン空軍基地、同周辺空域など。
 空自の訓練参加部隊等は、航空総隊人員約210名、F―15戦闘機6機、E―767早期警戒機1機、携SAM追随訓練器材6セットで、防空戦闘訓練や基地防空訓練などを演練する。
 訓練参加部隊(指揮官・岩本真一1佐=2空団飛群司令)の編組完結式は5月28日、千歳基地で行われ、永田久雄総隊司令官が訓示するとともに見送り行事では、直接派遣隊員と握手を交わしながら激励した。
 次いで、同基地を離陸したF―15は、米空軍空中給油機から空中給油を受けながらアラスカ州の訓練実施場所へと向かった。

三本師団長がゴラン派遣隊員視察
UNDOF司令官、インド大隊長表敬も
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日本隊宿営地で儀仗隊を巡閲する三本師団長(左から3人目)
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 第25次ゴラン高原派遣輸送隊(隊長・湯下兼太郎3陸佐以下43名=第9師団主力)は2月17日、青森駐屯地で隊旗授与式を行ったあと、第1派、第2派に分かれて順次日本を出発、現在も厳しい環境の中東ゴラン高原で、誇りを持って溌剌と約6カ月間にわたる派遣任務活動を続けている。
 部隊派遣から約3カ月が経過した5月17日、第9師団長の三本明世陸将が日本を出発、約1週間にわたってゴラン高原シリア側のファウアール宿営地とイスラエル側のジウアニ宿営地などを訪れ、現地派遣部隊の活動状況を視察するとともに、UNDOF司令官やカウンターパートナーであるインド兵站大隊長らを表敬訪問した。
 関係各国部隊長らから、その活動を高く評価されている日本隊にとって、派遣期間が中盤に差しかかった中、三本師団長の視察により派遣隊員一同、気を更に引き締め、引き続き任務に邁進することを誓っていた。
 ※第25次隊は、編成完結後、陸自中央即応集団隷下部隊として運用されており、UNDOFの後方支援を担任している。主要業務は▽食料品等の日常生活物資等を港湾・空港から輸送▽UNDOFの補給品倉庫における物資の保管▽活動地域内の道路等の補修▽道路等の補修に必要な重機材等の整備▽火災発生時の消火活動・除雪等で、派遣期間は約6カ月。


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