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   2007年12月15日号
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防衛フォーラム開催
《札幌》
部隊見学など理解促進を図る
 札幌地本(本部長・山下純夫1陸佐)は11月18日、北千歳駐屯地、東千歳駐屯地及び千歳市内で「第9回防衛フォーラム」に参加した。
 このフォーラムは、一般幹部候補生、貸費学生及び予備自衛官補の対象となる大学生などに影響のある大学教授等に対し、防衛に関する理解の促進を図ることにより受験勧誘を誘発するとともに、大学生らに対し、自衛隊の職業としての有意性を強く印象付けることを目的に毎年実施している。
 今年度は部外から大学教授をはじめとする大学関係者と各協力団体合わせて約50名、また部内からは札幌地本管内の部隊長等7名が参加した。
 フォーラム前段は部隊研修が実施され、北千歳駐屯地では第1特科群砲迫射撃実習場及び第71戦車連隊シミュレーター、続いて東千歳駐屯地では、北部方面指揮所訓練センター(CTS)及び普通科部隊射撃訓練センター(GICCS)を見学した。後段は、千歳市内のホテルに場所を移して、防衛省防衛研究所研究部長の小川伸一氏より「ミサイル防衛と核拡散防止について」と題して、ミサイル防衛の意義・必要性及び核拡散防止の課題と対策について講演会が実施された。引き続き、講師の小川氏に加え第1高射特科団副団長の新保1陸佐をパネリストに迎え、山下本部長の進行でパネルディスカッションを実施、昨年起きた北朝鮮のミサイル発射事案に対するわが国の対応とミサイル防衛の現状等について討議が行われた。聴講者からは「昨年の北朝鮮のミサイル発射は探知できたのか」「弾道ミサイル全てに対応するシステム・対策は整っているのか」など質問が飛び交い、日本の防衛に対する関心の高さを垣間見ることができた。参加者からは「ミサイル防衛・核拡散防止についての現状・考え方について話を聞くことができ、ミサイル防衛の必要性についてあらためて考えさせられた」などの感想が寄せられ、フォーラムは盛況のうちに終了した。

陸自祭でPR
《沖縄地本》
 沖縄地本(本部長・末永典良1陸佐)は11月25日、那覇駐屯地で開催された陸自祭において広報活動等を行った。
 部内外から来賓、自衛隊協力者等を招待して陸自第1混成団創隊34周年及び那覇駐屯地創立35周年記念行事を行うとともに、駐屯地を一般開放し、ヘリ体験搭乗や訓練展示、音楽隊演奏などの各種イベントを行った。また、前日の24日には沖縄県における協力者に対して第1混成団長より感謝状の贈呈も行われた。第1混成団は防衛・警備等に関する任務を遂行している本島のみならず、離島における不発弾処理、創隊以来7000回を超えた離島における緊急患者空輸、そして音楽隊の演奏会等においても地域に貢献している。
 沖縄地本は、この陸自祭において広報コーナーを設置し、1混団の広報室等とともに不発弾処理、災害派遣活動のパネル展示や陸海空自衛隊の制服の試着コーナーを設けたほか、自衛隊グッズの抽選会を実施し訪れた募集対象者等に対し、各種の採用試験のアピールを行った。広報コーナーを訪れた一人は、災害派遣等のパネルを真剣に見て「沖縄の自衛隊はこんなこともしているんだ」と関心を示していた。
 沖縄地本では、「今後も各種行事の場を活用し積極的に募集広報を行い、一人でも多くの良質隊員の確保に結びつけるとともに、県民からより一層の自衛隊に対する理解と協力を得られるように努めていく」としている。

創設51周年を祝う
《栃木地本》
 栃木地本(本部長・二見弘幸1陸佐)は11月22日、創立51周年を迎えた。記念行事は宇都宮市内のホテルを会場として、協力諸団体会長、県内学校長、報道関係者、企業役員等、130名以上が参加し、盛大にとり行われた(写真)。
 会の始めには、一年間の感謝を込めて、募集、援護活動へ特にお力添えいただいた町長、学校長等9名に本部長より感謝状が贈られ、感謝状を手にした受賞者の一人は「大変光栄に思います。これからも自衛隊のために少しでも力になれるよう活動していきたいと思います」と話した。
 協力団体主催の祝賀パーティーでは、「栃木地本一年の歩み」と題してスライドショーが放映され、募集広報、援護業務に奮闘する地本部員の姿が会場いっぱいに紹介された。

音楽演奏会を支援
《青森地本》
 青森地本(本部長・石田隆久1空佐)は11月4日、五所川原市立金木小学校で「ミュージックキャンプ地域音楽学習会」を支援した。この学習会は「音色ある地域づくり」をテーマに本物の音楽を生で鑑賞することで地域住民の絆を深めることを目的として企画され、当日は地域住民など約500人が参加した。
 空自北部航空音楽隊は約1時間にわたって全9曲を演奏し、特に同町出身の歌手・吉幾三さんの「津軽平野」「雪国」の演奏が始まると会場から大きな手拍子と歓声があがり、演奏会は大いに盛り上がった。
 演奏会終了後には、小・中学校の吹奏楽部を対象に楽器ごとの演奏指導を行った。チューバの指導を受けた中学生は、「初めて音楽隊の演奏を聴いて重みのある音色に感激した。将来は音楽隊を目指したい」と目を輝かせていた。

国民保護共同訓練で関係機関が連携強化
《千葉地本》
 千葉地本(本部長・久野敬市1海佐)は11月21日、千葉県国民保護共同訓練に参加した。
 訓練は、政府及び千葉県が共同で実施する全国最大規模の訓練で、関係機関との連携協力要領や国民保護措置の実施手続き等を検証することを目的とし、自衛隊からは東部方面総監部、第1師団、中央即応集団司令部、第1空挺団、千葉地本及び海自・空自が参加した。
 千葉地本は昨年4月、災害を含む各種事態に対応できる自衛隊の窓口として関係機関との連携を強化するため新設された国民保護・災害対策連絡調整官が、県庁内に設置された緊急事態対策本部等に連絡員として派遣され、連絡調整業務を実施した。
 訓練は、千葉市内のJR海浜幕張駅・JR千葉駅・国際会議場で同時爆破事案が発生したことにより多数の死傷者が発生し、千葉港では侵入した不審な貨物船から化学剤が散布され、さらに大量の散布が示唆されるとの想定で行われ、自衛隊・消防・警察等が負傷者の避難・救助のため、連携を取り合う姿が見られた。
 一方、緊急事態対策本部では合同対策協議会が開かれ、事態の状況に関する情報共有・緊急対処保護措置に関する協議及び総理大臣官邸に置かれた政府緊急対処事態対策本部とのTV会議が実施された。

駅伝大会に協力
走路確保などサポート
《福井地本》
 福井地本(本部長・中村忍1海佐)は11月11日、第14普通科連隊及び鯖江駐屯地等の協力を得て、福井市内で開催された「第23回スーパーレディス駅伝競争大会」への協力を実施した。
 当日は小雨の降る肌寒い中、イチョウの色付いた北陸路を総務車として走る自衛隊車両とともに、全国各地から集った女子選手達が華やかに駆け抜けた。
 沿道では、通過する自衛隊車両を「かっこいい」といいながら一生懸命撮影する子供達や、走路確保要員として警備にあたる制服自衛官(写真)や隊友会員に「ご苦労様」「頑張ってください」などの温かなエールを送る市民の姿も見られ、誠実に勤務する隊員の姿を通して市民との交流が広がった。大会関係者からは、「心強いご支援に感謝します」「自衛隊のサポートのおかげで、県都中心部での大会を安心して運営できました」といった感謝の声が寄せられ、自衛隊に対する信頼と認識の向上を図ることができた。
 また、大会の模様は北陸3県で生中継されるとともに、全国8局でテレビ放映され、隊員の整斉とした真摯な姿が県内外に広く広報された。

中学生が職場体験
《宮崎地本》
 宮崎地本(本部長・宇都定史1空佐)は11月12日から14日までの間、市立赤江東中学校2年生が実施した職場体験学習を支援した。
 赤江東中学校が自衛隊で職場体験学習するのは5年ぶりで、参加人数が前回の3人から14人に増えた。
 今回は陸自都城駐屯地の協力を得て、基本教練、ロープ結索、人命救助システムの取扱い、軽装甲機動車の試乗などを学習内容とした。参加した学生からは、「ロープの結び方や敬礼の仕方など、これからの生活に役立つことを教えてもらった」「自衛隊は怖いイメージだったけれど、実際はとても優しかった」などの感想があり、全員が「とてもいい経験になりました」と口をそろえて話した。
 宮崎市には、近傍に自衛隊の駐屯地や基地がなく、自衛官を職業の一つにと認識することが少ない中で、中学校の職場体験学習は絶好の機会。宮崎地本では、地域の子供たちに少しでも自衛隊を理解してもらえるよう積極的に支援していきたいとしている。

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