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好評の滝川音楽まつり |
充実の演奏内容に拍手喝采 |
《滝川駐屯地》 |
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滝川駐屯地(司令・西浩徳1佐)は12月1日、「2006滝川自衛隊音楽まつり」を自衛隊協力会滝川隊区連合会、滝川自衛隊協力会及び滝川駐屯地との共催で開催した。この音楽まつりは滝川駐屯地が企画・構成・演出をし、隊員と隊員家族の慰労並びに一般市民に楽しいひとときを提供するため、平成9年から滝川市文化センターで実施している。
毎年心待ちにしている人が今年も多数駆けつけ、開演時には約900人の聴衆で会場は埋め尽くされた。
音楽まつりは2部構成で、音楽隊による軽快なオープニングファンファーレで開幕した。最初に14名の儀仗隊がドリルを披露、多彩な演技と一糸乱れぬ華麗な動きに会場は終始魅了された。続いての和太鼓演奏では、滝川駐屯地しぶき太鼓「噴火出陣」「四季打ち太鼓」の2曲、赤平火太鼓保存会「海鬼の章」「大地の章」の2曲をそれぞれが演奏した。最後に合同演奏による「山彦」では、30名が息の合った演舞とバチさばき、迫力ある太鼓の重音が会場を圧倒、観客の喝采を浴びた。
第2部は第11音楽隊の宍戸隊長指揮で「セントルイス・ブルース・マーチ」の軽快なリズムから始まり、子供たちに人気のディズニーメドレーや第5代音楽隊長がアレンジし、北国をモチーフにした「北国ど演歌あらかると」など、老若男女が楽しめる曲を演奏した。次々に流れるメロディーに会場のボルテージも一気に上昇し、アンコールの「ラデツキー行進曲」では、音楽隊の合図に合わせ満員の観客も一体となり音の饗宴を堪能した。
楽しく過ごした音楽まつりもいよいよエンディングの「ホワイト・クリスマス」を迎え、会場内には最後まで惜しみない拍手が送られた。来場した観客は「素晴しかった。また来年も楽しみに待っているよ」と満面の笑みを浮かべて会場を後にした。
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3師団が射撃訓練 |
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第3施設団(団長・浅見憲司1佐)は11月27日、北部方面指揮所訓練支援隊指揮所訓練センター(東千歳駐屯地)で戦闘射撃訓練シミュレータ(GICSS)を研修した。
GICSSは演習場や安全管理上の諸制約を克服して普通科部隊の戦闘射撃訓練を実戦的で効率的に実施、小部隊指揮官の射撃指揮能力及び隊員の射撃練度の向上を図るもの。訓練の種類には小銃及び機関銃の基本射撃訓練、84ミリ無反動砲と110ミリ個人携帯対戦車弾の射撃訓練、小銃班の各種状況下の戦闘射撃訓練などがある。
このシミュレータでは射撃のデータがコンピュータにより管理され、弾痕表示だけでなく照準軌跡の表示、引き金部のセンサーによる解析が可能で、容易に反復訓練ができる。また、実射では難しい動く敵への訓練が可能なため、より実戦に近い状況で演練できる。研修に参加した隊員は、熱心に説明を聞き、積極的に訓練を体験した。 |
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少工校で集中訓練 |
部隊指揮の難しさを体験 |
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指示を受けながら訓練に臨む生徒 |
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少年工科学校(学校長・別所利通陸将補)第2学年は11月17日〜29日の間、集中訓練を実施した。
この訓練は第1学年で実施した各個戦闘訓練を復習するとともに、小部隊の戦闘、歩哨及び斥候、行進・宿営の概要を習得させる目的で実施している。生徒は小部隊の戦闘において各個動作はもとより、組長として部隊を指揮する難しさを体験した。歩哨及び斥候では、初めての体験から区隊長・班長の指導のもと、目を輝かせて真剣に取り組む姿が見られた(写真)。また、訓練間には駐屯地内訓練場で宿営用天幕を張り、天幕露営と飯ごう炊飯を実施した。最終日には、相模湾側の駐屯地から東京湾側の三浦海岸・野比海岸、そして昇任行事の際にも登頂した武山(標高200m)を経由する約20kmを行進し、本訓練を終了した。
訓練を終えた生徒の一人は、「1学年の集中訓練よりは体力的にはきつくなかったが、号令・指示を出しながら行動することの難しさ、状況判断に戸惑ったり指揮することの難しさを体験した訓練だった」と本訓練が充実であったことを語った。
生徒は本訓練で体験した小部隊を指揮・掌握することの難しさと重要性を認識するとともに自衛官としての自覚を新たにした。 |
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雪月花 |
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新年明けましておめでとうございます。読者のみなさんは特別にさわやかな新年を迎えられたのではないかと思います。50年来の悲願であった「庁」から「省」への昇格が実現したからです。暮れの15日、法案が参院で可決「省」が決定して久間章生長官が防衛庁に帰った時の喜びの出迎えはすさまじいものでした。また年末の忘年会では祝杯をあげながら感慨に浸っているグループが市谷周辺にはたくさん見られました。昭和35年頃から「省」への具体的動きはありましたが、自衛隊への世論や社会情勢の下、法案は閣議決定されても国会提出されなかったり国会に提出されても審議されないで廃案となる難しい時代が続いてきました。しかし国民の生命を守る仕事はどの国にあっても国家の基本であります。また、その厳しい任務を遂行する集団に誇りと自覚を与えるためには国家としての形を整える必要があります。以来半世紀、防衛庁では「省」にするため多くの人たちの理解と支持を得るよう必死の努力が続けられてきました。1例ですが昨年は、永田町の議員会館で防衛庁の首脳とか幹部と呼ばれる人に何回も会いました、今回のチャンスを逃がしたら当分の間省昇格はないという必死の動きに熱いものを覚えたことでした。さらに陸海空の制服の人たちもOBとともにそれぞれの立場地域で熱心な運動を繰り広げてきました。まさに総力をあげての成果といえます。あらためるまでもなく「省」になっても「防衛」の本質が変わるはずはありません、内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官ですし防衛省のトップはあくまでも防衛大臣という文民ですからシビリアンコントロールが崩れることはないのです。これからも国民と共にある自衛隊であり防衛省でなければならないことは言うまでもありません。ともあれ世界平和の実現を祈りながら「防衛省元年」を心からお祝いします。
(所谷)
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