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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)西日本銀行博多支店 井手 俊郎
私は、平成13年8月に航空自衛隊春日基地(福岡県春日市)を最後に定年退職し、(株)西日本銀行博多支店に勤務しています。現在、企業4社が行う集金業務の担当として日々伝票との格闘に明け暮れています。他には銀行庶務として、郵便物の発送・受領、担当部署への配布、施設管理の補助などを実施しています。
そもそも銀行にお世話になった動機としては、就職するときは「金融庶務」を希望職種に上げ、また、次のことも明確に掲げていました。「人と接する仕事がしたい」「デスクワークと外勤ができる」「土日祭日休」の3つ。
援護担当官として11年余り勤務し、さらにその前4年間は、地連で募集活動を経験して、人と付き合えることの喜びと信頼を得たときの充実感などを肌で感じることができたからです。
社会の雇用情勢が年々悪化する中、就職活動に入りました。定年3ヵ月前になってやっと金融庶務の求人が出て、早速面接を受け即日内定し、研修は2週間でした。
本採用後は教育してもらったことの反復演習の連続で、新たなものがあればそれぞれの担当者に電話助言してもらうような状況でした。1年半たった現在、どうにか対処できるようになり余裕も生まれてきつつあります。当初希望していたことも十分に満たされ、勤務環境及び対人関係も申し分ありません。
西日本銀行は、関連会社も含め自衛隊に対する理解も深く、また、OBも多数在籍し行内のあらゆる場所で活躍しています。
思いつくまま回想してみましたが、援護担当官になりたての頃、知り合いのOBに次の一言を聞いたのを思い出します。「自衛隊で一生懸命に仕事をやって、部隊のために貢献できたといえる人は再就職をしても十分にやっていける。これから定年退職を迎える人に必ずそのように自らを持てと伝えて欲しい」と。
隊員の皆様、健康には十分気をつけられますようお祈りいたします。
<井手氏は平成13年8月、西空司令部総務部(春日基地)を3空尉で定年退職。55歳>
寄せ書き
初めての企業研修
第8高射特科大隊第1中隊 3陸曹 川畑 佳代
先日、私達の中隊は識見を深めるという目的で半日、外の企業を研修に行きました。部隊で外の企業を研修に行くというのは初めてのことであったし、研修先は熊日新聞社と熊本県警察という有名な場所であるだけに、どのようなところが見られるのだろうと非常に楽しみでした。
最初の熊日新聞社では、ちょうど夕刊を作成するところが見られたため、私達はもの凄い早さで印刷され出来上がってきた大量の新聞の中の1部を手にすることができました。
原紙が大型のロールで保管されている所や編集所の様子など、いつも何気なく手に取る新聞の裏にはこのような過程があったのだと非常に興味深く研修させてもらいました。考えてみると、身の回りの物のすべてがこの様に想像もしないような過程を経て出来ているのだなと改めて思いました。また新聞や印刷機器等の歴史が分かる博物館にも案内され、大変有意義でした。
次に行った熊本県警察では、110番を受け付けて事件、事故等の現場に指令を出す司令室と交通状況を監視し情報として提供している交通管制センターの2カ所について研修しました。
こちらの方は、治安維持や出動といった観点で自衛隊と関連付けて考える部分もありました。自衛隊でいう有事とは、災害や侵犯などの大きなものであるのに対し、警察はより地域に密接で小さな事故から人身事故、犯罪等日常的に出動の可能性があります。
実際私達が研修している間にも数件の110番通報があり、この様な切迫感に日々対応している警察官に改めて敬意を覚えました。
今回、自分の職業とは異なった2つの仕事を見て、初めて知ったことに驚いたり、感銘を受けたりしましたが、そのことによって自衛隊という自分の属する組織についても考えることができました。
自衛隊は警察のように頻繁な出動はなく、実際自分が未だ災害派遣等に参加した経験もないため、人の役に立っているという感覚はあまりないように思います。しかし、その様なことはいつ何時起こるか分からないため、国を守るという重要な任務を仕事としている私達は、常に有事の際に備えることが平時の際の任務なのだと思いました。
定期的な演習や非常呼集訓練等いかに誇りを持って取り組むか、また組織として動ける協調性や資本である体力の向上等へ一見仕事なのかな?と思うようなことが、自衛官の立派な仕事のうちであるということを忘れずに、日々取り組んでいきたいと思います。
今回は有意義な研修を仕事の一環としてできたことを大変有り難く思います。
准曹業管教育に参加
群馬地連援護課 陸曹長 嶋田 利男
自衛隊に入隊して早32年、定年まで残すところ2年の歳月となりました。この度、朝霞駐屯地管理センターで実施された定年退職予定者に対する就職援護教育に10月10日から11月21日までの間、参加しました。
この教育は定年退職を前に社会への適応性を啓発するとともに中高年であることから生じる困難な問題を解決するための知識や退職後の生活の安定に必要な知識を習得するもので、充実した環境設備の中、数多くの科目の中で自分は何がしたいのか、何が出きるのか、自らを見つめ直す機会を得ることができました。また、社会が必要とする人間になるための教育も受講し、大変勉強になりました。
特に印象に残った科目は企業研修で訪れた日本フィルコン(和紙を漉く網を製造している会社)とハローワークでした。工場見学では就業の現場そのものを研修することが出来てとても参考になりました。
定年退職後、私はサービス業への就職を希望したいと思っています。厳しい雇用状況の中、無事就職が出来るように残りの自衛隊生活を業務管理教育で得た教訓を活かすと共に健康維持を含め更に自己研鑚して行きたいと思います。業務管理教育に参加できたことに感謝いたしております。
不器用だけど、いい夫婦?
染谷かおり
私達は、昨年11月22日、「いい夫婦の日」に結婚しました。特に意識したわけではなかったのですが、両家の都合に合わせて挙式を行うことにしていたので、偶然とは言え、素晴らしい日に結婚できたことを幸せに思っています。
夫は、自分では気づいていないと思いますが、人からモノを頼まれると、なかなか断れない不器用な性格の持ち主です。新聞や、保険の勧誘など断り切れず、(そういう私も断り下手で…)結局契約してしまいました。(笑)
どちらも結果はオーライで良かったのですが、これだけは器用になって欲しいと思うことがあります。自衛官という職業柄?お酒を飲む機会が多いのですが、夫はお酒があまり強くありません。心配して「上手に飲むフリをすれば?」と提案しても、「礼儀だ」と言って酌をされるとコップを空けて注いでもらっています。
夫は、近くで宴会があると徒歩で行っていますが、先日は、自宅近くで迷子になったと言っていました。そのうえ、自宅の周りには田園調布ならぬ田園風景が広がっているので、いつ田んぼに転落するのか時間の問題です。これでは、いつかケガをしてしまいそうなので、上手にお酒を飲めるような器用さを持って欲しいと思います。
一方、私はというと、昨年3月まで自衛官として勤務していました。仕事も家庭も中途半端にしたくないという気持ちから、両立のできない不器用な私は家庭に入ることに決めました。元自衛官ということで、一般の人よりは夫の仕事をわかってあげられると思うので、一番の良き理解者として夫を支えていきたいと思います。
私達が結婚するにあたって、たくさんの方々に支えて頂き、本当に感謝しています。この感謝の気持ちを忘れず、何十年先も「不器用だけど、いい夫婦」でいられるように2人で歩いていきたいと思います。(第12普連本管中隊 染谷士長夫人)
初のヘリコプター搭乗
プラネクス(株) 稲妻 淳子
このほど、霞自駐屯地でヘリコプターの体験搭乗をさせていただきました。
初めての経験なので緊張しましたが、機長の説明を聞いているうちに、不安はなくなり楽しみに順番を待ちまし。
実際、間近で見たヘリコプターは想像以上に大きくプロペラからくる風ももの凄く、何より驚いたのは音でした。でも搭乗中はその音にも慣れ、いつも車で走っている道路も上空から見ると全く知らない土地に見えたり、ふと気付くと松島上空からの見たことのない島の数々などの景色は格別で、素晴らしい空の旅を楽しむことができました。
このような貴重な体験をさせていただき、本当に感謝しています。
部外者の声
広報官を支えて
募集相談員 別府 明秀
平成元年4月、自衛官募集相談員として委嘱を受け、早13年が過ぎました。息子が自衛隊に入隊するまでは、自衛隊についてはあまり関心もなく特別意識したことはありませんでした。
息子の入隊をきっかけに募集相談員となり、地元の自衛官募集の窓口として少しでも広報官、鹿児島地方連絡部の力となるよう日々努力している次第です。
さて、自衛官の募集も年々厳しさを増し、地元からの採用者の減少など、自衛隊を取り巻く環境も少しずつ変化しています。地元から1名でも多くの受験者、合格者、入隊者をとの思いから担当広報官の方と地域の学校訪問、ある時は戸別訪問を致しましても、また、知り合いを通じて、情報収集致しましても、そう簡単に募集成果は得られず募集活動の厳しさを身をもって感じています。
ちなみに、祁答院町からの昨年の入隊者は5名でしたが、今年は2名の予定です。それでも他の市町村に比較してけっして少なくないわけではありません。
入隊に関しては、本人、家族共に意志が固く今のところなんの問題も発生してはおりませんが、これから先、卒業式など、行事がある毎に電話連絡や家庭訪問等を行い、事件事故、病気等にならないよう広報官は何かと気を遣う時かと思います。私は、地元出身であることを生かして家族と入隊する子供さんに日常の挨拶から何気なく激励するなどして側面から広報官に協力できればと思ってます。
これから先、少子化に伴い、ますます激しい募集になると思いますが、広報官と一致協力して頑張っていきたいと考えています。
築城航空祭を見学
防大父兄会 藤本 敏夫
12月15日、山口県防衛大学校父兄会一行22名は「築城航空祭」見学のため、自衛隊山口地方連絡部(部長・石井1空佐)を出発しました。
例年、防大父兄会の行事として幹部候補生学校あるいは自衛隊基地などの見学会を実施しているのですが、今年は地連広報室のアドバイスを受けて「築城航空祭」の見学となりました。
航空祭は人気があり、父兄会の総会よりも出席者が多く、他の会の方たちも同行ということで、大阪豊中の輸送部隊のバスの支援をいただいています。
車中では、山口地連副部長のユーモアあふれるごあいさつもあり、なごやかなムードで旅をすることができました。
壇の浦パーキングで4名を乗せて、小倉東インターから国道10号線を南下、11時前に基地に到着しました。
航空機の展示の中で、第1空挺団の展示降下やF15戦闘機の展示飛行に一同歓声をあげていました。圧巻は世界に誇るブルーインパルスのアクロバット飛行でありましたが、天候にも恵まれ充実した1日を過ごすことができました。
帰路は、国道10号線を北上するのですが、大変な渋滞となりました。しばらくは「ブルーインパルスのメンバーに防大卒が1人おったでー」などとにぎやかでしたが、その内ほとんどの人が疲れて眠ってしまいました。かくいう私も早起きのせいで、暫く眠ってしまったのですが、目が覚めてみると未だ、国道10号線を走っていました。
小倉東インターまでの40km弱の距離を2時間かかりましたが、ドライバーの方には大変お疲れさまでした。
同行していただきました地連副部長をはじめ広報室の方々ありがとうございました。また、出発・到着の際に送迎いただきました地連部長に心からお礼申し上げます。
私ども父兄会は微力でありますが、自衛隊への理解を深め、できるかぎりの協力を行っていきたいと思っております。今後とも一層のご指導をお願いいたします。
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