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   2003年11月1日号
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自衛隊記念日特集 6、7面

自衛隊観艦式
海自50年の真価、世界で発揮 相模湾
小泉首相「テロとの闘いに積極的貢献」
観閲艦「しらね」で登舷礼を受ける小泉首相、石破長官、古庄海幕長(右から)
観閲艦後方に続くイージス艦「きりしま」はじめ随伴隊と上空に航空部隊が飛行
 名実ともに日本の海上防衛を担う実力組織に成長した。そのゆるぎなき雄姿を、秋晴れの下で誰もが誇らしく見守った──
 11月1日の自衛隊記念日を祝い10月26日、相模湾で観艦式が行われた。観閲官に最高指揮官・小泉純一郎内閣総理大臣、石破茂防衛庁長官、古庄幸一海上幕僚長を迎え、自衛艦隊司令官・牧本信近海将を執行者とし、53隻の艦艇・約154300トン、人員約8500名の大規模部隊が洋上をパレードした。招待客や一般参観者わわせて7000人が波を切り裂く鉄の城塞に目を見張った。
 中央観閲行事は3自衛隊もちまわりで、今年は海自が挙行。観艦式は第24回目となる。見られる側の受閲部隊と見る側の観閲部隊がそれぞれ相模湾を往復する間に2度すれ違い、横須賀を出港した観閲艦「しらね」(艦長・佐藤正志1海佐)に搭乗した観閲官が、装備や士気など海自の現状を視察。同時に記念日を祝った。
 海自の艦艇35隻、海上保安庁の巡視船1隻、航空機28機、陸上自衛隊航空機3機、航空自衛隊の航空機7機が堂々と航行。50年間に培ってきた真価が問われているいま、見るものに「精強」かつ「即応性」を印象づけた。
 観閲後、小泉首相は、「鍛錬の成果を目の当たりして心強く思い、改めて自衛隊の精強さを感じた」と所感を語った。
 訓示の中で小泉首相は、新たな脅威に適切に対応できるよう現在の組織や装備などを思い切って見直し、効率化を図っていかなければならないとした。その上で今後ともテロ対策特措法に基づく自衛隊の支援活動を継続する。遠く日本を離れ厳しい環境の下で活動する隊員の努力に心から表敬しつつ、イラクに対する人道・復興支援については、安全に配慮し、準備に万全を期していくと述べた。
 今後とも自らの職務に「自信と誇り」を持ち、日々の厳しい教育訓練に励み、任務に邁進を望むと訓示し、活動が多くの国民の敬意と感謝によって報われることを期待すると、隊員たちを激励した。
捜索・救助のプロフェッショナル、US-1Aが海上に離着水
海水を散水して上甲板の汚染を除去する

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