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   2003年11月1日号
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平成15年度観艦式
この海を駆ける艦艇群
精強部隊、堂々の洋上パレード
高速ミサイル艇、IRフレアー発射など初展示
「しらね」艦上で海自儀仗隊の栄誉礼を受ける石破長官
現在、インド洋で行なわれている米英など艦艇に対する洋上給油を展示
 午前9時45分、先導艦「むらさめ」に続いて石破長官ら防衛庁高級幹部を乗せた観閲艦「しらね」が横須賀吉倉桟橋を出港、「きりしま」「いかづち」「やまぎり」など5隻を随伴し相模湾へ向かった。
 同11時20分、小泉首相がSH60Jから「しらね」飛行甲板に降り立ち、乗艦。甲板上で栄誉礼が行われたあと、艦橋上に設置された観閲台に登壇し、観艦式がスタート。
 受閲部隊は、ミサイル護衛艦「たちかぜ」を先頭に護衛艦10隻、潜水艦5隻、掃海艦艇4隻、掃海母艦、輸送艦、訓練支援艦、海上保安庁巡視船各1隻の計23隻。乗組員は甲板に整列し、一列縦隊で航行しながら順次観閲を受けた。
 また、上空ではUP−3C哨戒機を先頭に、陸・空自機10機を含む合わせて28機が編隊を組みながら華麗に観閲飛行を行った。 (写真=イージス艦「きりしま」「いかづち」の上空を飛行部隊が航過)
 観閲式終了後、観閲部隊は美しくゆるやかな曲線の波しぶきを描きながら受閲部隊とともに反航。引き続き約40分間の訓練展示が披露された。
 今回初めて実施されたのは、護衛艦5隻によるボフォース(対潜ロケット弾)と5インチ祝砲の交互発射、インド洋で現在も行われている補給艦と護衛艦の洋上給油の展示、護衛艦とSH-60JによるそれぞれのIRフレア(ミサイル攻撃を受けた時に防護するための赤外線用デコイ)発射、初登場のミサイル艇による高速航行など。どの展示も見事な統制力と正確さで世界でも類をみない海上自衛隊の精強さを見せつけた。その後、小泉首相は飛行甲板で訓示を述べ、再びヘリに搭乗、退艦した。
 横須賀に戻るまでの間、乗艦老たちは艦内で音楽隊の生演奏を楽しんだり、隊員に質問するなどしながら、船上のひとときを満喫。約6時間にわたる航海を終えた。
 また、観艦式に合わせて横須賀、横浜、木更津で艦艇の一般公開、電燈艦飾、満艦飾がされたほか、横須賀、大湊、佐世保、呉、舞鶴各音楽隊による野外演奏が開催され、連日、大勢の家族連れなどで賑わった。
SH60JがIRフレア発射を初披露
軽快な佐世保音楽隊の演奏に行き交う人も足を止める(横浜・みなとみらい)
見学者の声
 ▽「すっごくよかった!!念願叶って乗艦できて感激。ロケット弾発射はとてもきれいで爆発音も迫力があって驚いた。初めて見る儀仗隊もかっこいい。もっと色んな自衛隊を知りたくなった。自衛隊大好き!」(30代女性・町田)▽「狭い艦内の移動の際に手を引いてくれたり、気を使ってくれ、自衛官はとても紳士でやさしくて安心感をもてた。めったに見られない訓練展示も大満足。多くの人に見てもらいたい」(60代男性・港区)▽しらねに乗艦出来て感激!インド洋で実施されている洋上補給が見事だった。艦閲、訓練展示はあっという間の1時間で、スケジュールの組まれ方など飽きさせない配慮が感じられた」(30代男性・立川)▽これだけの装備と技術を持ちながら、自国を守るだけではもったいない。戦争は反対だけれど、国際貢献のような形など何かに役立ててほしい」(40代女性・東京)▽秒学位の行動、他と揃えるチームワークに感動。日頃の訓練のたまものだと思う。艦内で接した自衛官は、とても身近に感じられる一方、礼儀正しくて好感がもてた」(30代女性・千葉)

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