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自衛隊ニュース   1017号 (2019年12月15日発行)
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インド陸軍参謀長を公式招待
防衛協力・交流の促進を確認
 12月4日、湯浅悟郎陸上幕僚長は来日中のインド陸軍参謀長のビピン・ラワット陸軍大将と防衛省で懇談し、陸軍種間の防衛協力・交流の促進をあらためて確認した。これは湯浅陸幕長の公式招待によるものでビピン大将の訪日は初めて。インド陸軍参謀長に対する公式招待は今回で6回目だ。インドへは2017年4月に当時の岡部陸幕長が公式訪問したほか、今年10月にはインド陸軍との実働訓練「ダルマ・ガーディアン」の視察で、湯浅陸幕長がシン国防大臣およびビピン陸軍参謀長と懇談を行った。
 湯浅陸幕長は11月30日の「日印外務・防衛担当閣僚会議(2+2)」の初開催と、12月15日からの安倍首相のインド訪問に触れ「この政治的プログラムのタイミングでお迎えできて非常に有意義だ」と歓迎。ビピン参謀長は「我々の最大の関心事項である対テロ分野で日本と協力していきたい」等と発言した。ビピン参謀長はその後、河野大臣とも懇談を行った。

令和元年度自衛隊音楽まつり
EVOLUTION
変革の響き、進化への序幕
 11月30日と12月1日の2日間全5公演の日程で、「令和元年度自衛隊音楽まつり」が開催された。令和初となる「自衛隊音楽まつり」には、陸海空自衛隊音楽隊、第302保安警務中隊、自衛太鼓、防衛大学校儀仗隊、ゲストバンドとして在日米陸軍軍楽隊、米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊、ベトナム人民軍総参謀部儀礼団軍楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊など総勢約1000名が出演。その華やかな舞台を約800名が後方から支えた。なおドイツとベトナム軍楽隊は初参加となった(7面に指揮者のインタビューを掲載)。
 今回の会場は、国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)。1964年の東京オリンピックに合わせて建てられた競技場で、これまでに多くのビッグイベントが行われてきた場所だ。昨年度までの会場で、現在は来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて改修工事中の日本武道館と違い、観客席が前後に分かれており、アリーナの横幅が長いのが特徴。そのため、これまで以上に鑑賞者を意識し、ダイナミックな動きのある演出が印象的だった。なお来年度の会場は日本武道館に戻るとのこと。
 今年度のテーマは「EVOLUTION〜変革の響き、進化への序幕〜」。時代は新しく「令和」を迎え、防衛省・自衛隊は昨年末に策定された新「防衛大綱・中期防」のもと、従来の延長線上にない真に実効的な防衛力の構築を目指している。各出演部隊が魅せた新しい試みに込められた、平和へ向けた自衛隊の変革や進化。その想いが伝わったかどうかは、全5公演で贈られた3万8506名の惜しみない拍手が雄弁に物語っている。
(7面に写真特集を掲載)

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