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自衛隊ニュース   1017号 (2019年12月15日発行)
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自衛隊音楽まつり

初参加!ベトナム・ドイツ
 華やかで東南アジア独特の風を吹かせたベトナム人民軍総参謀部儀礼団軍楽隊。規律と統制のとれた演奏の中に「おじぎ」や「ありがとう日本」等日本人の精神性に触れることで観衆の心を掴んだドイツ連邦軍参謀軍楽隊。「自衛隊音楽まつり」初参加の両国軍楽隊でタクトを振った2名に話を聞いた。
【ベトナム/ファン・トゥアン・ロン中佐】
 「観客の方の多さにびっくりしました。演奏を通じて、ベトナム国民とベトナム軍隊員たちの誠実な気持ちが皆さんに伝わればと思います。自衛隊はとても親切でした。演奏は華やかで素晴しかった。まさにプロの集団でした。自衛隊、ドイツ軍、アメリカ軍の音楽隊との交流や練習、そして演奏を通じていろいろな事を学んで帰りたいです」
 演奏された「ベトナム」は、<若者の力>、<精力と精神>、<仕事へ取組む一生懸命さ>が込められている曲。その想いは観衆の心に届いただろう。
【ドイツ/ラインハルト・キアウカ中佐】
 「昨年に陸自と空自の中央音楽隊が、それぞれドイツで演奏をしてくれたお返しができたことを非常に嬉しく光栄に思います。私たちが伝えたかったのは、(ドイツの作曲家)ベートーヴェンの「第九」と同じです。人が皆繋がってきょうだいとなる融和の精神を演奏に込めました。演出面は、観客席が分かれていることを強く意識しました。(東京ドームオープニングセレモニー以来)約30年振りの参謀軍楽隊の来日が叶い、どうしても特別な仕上がりにしたかったので念密に準備しました」

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