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自衛隊ニュース   993号 (2018年12月15日発行)
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平成30年度自衛隊音楽まつり
平和に向けた「挑戦」を表現
 11月21日から23日の間、日本武道館において自衛隊最大の音楽の祭典「平成30年度自衛隊音楽まつり」が開催された。一般公演と招待公演合わせた全7公演には約41500人が来場し、陸海空自衛隊と海外ゲストバンドとの約900人の共演に胸を弾ませ、惜しみない拍手を送った。
 最寄り駅の九段下駅から会場の武道館までの混雑はこの時期の風物詩。開場2時間前から良い席を取ろうと長蛇の列ができる。心待ちにした「自衛隊音楽まつり」。今年度のテーマは「挑戦CHALLENGE」だ。夢と希望に満ちた平和で明るい未来の実現。その思いを音楽で表現するという「挑戦」が始まった。
 「序章:挑戦始まる」では映画「シンゴジラ」でも印象的な「who will know」を陸海空の歌姫達がソプラノで歌い上げる静かな幕開けから陸海空自衛隊音楽隊による合同演奏、オープニングセレモニーと続いた。
 「第1章:陸の挑戦」では、仙台に拠点を置く陸自東北方面音楽隊が「仙台七夕まつり」の世界観を華やかに表現。続く陸自西部方面音楽隊は九州に縁のある大河ドラマメドレーを演奏した。お馴染みのゲストバンド米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊、在日米陸軍軍楽隊はパワフルかつジャジーな演奏で聞く者のハートを掴んだ。陸自中央音楽隊と第302保安警務中隊は「祖国」「分列行進曲」を。一糸乱れぬ移動演奏は「さすが」の一言。最後は大きな震災を経験した東北方面音楽隊と西部方面音楽隊を含む第1章出演部隊による「明日へ」。真っ直ぐな歌声と演奏で来場者は被災地に思いを馳せた。
 「第2章:海の挑戦」では、フランス海軍所属バガッド・ド・ラン=ビウエ軍楽隊が日仏外交関係樹立160周年を記念して欧州から初参加。バグパイプやボンバルドというブルターニュ地方のオーボエの演奏はどこか懐かしさを感じさせるものだ。日本と同じく海洋に囲まれたシンガポール軍軍楽隊は2回目の参加。伝統舞踊を取り入れた華やかな演奏で魅せた。海上自衛隊東京音楽隊は、初めて2名のボーカルデュオ(三宅由佳里3海曹・中川麻利子3海曹)に挑戦。また「行進曲『軍艦』」では会場が手拍子に包まれた。
 「第3章:飛翔」では、防衛大学校儀仗隊が新フォーメーションに挑戦。「ファンシードリル」を披露した。自衛太鼓では、全国各地で活動する太鼓部12チーム約200人が織りなす圧倒的な技術と力による音で武道館を揺らすほどの迫力を見せつけた。
 「第4章:空の挑戦」では航空自衛隊中央音楽隊と自衛太鼓による共演に続き、「天空の城ラピュタ」「空の精鋭」の演奏に航空自衛隊演技隊の華やかな演舞が彩りを添えた。
 最終章の前に紹介されたのは、公演を「縁の下の力持ち」として支えた東部方面隊から選抜された「演技支援隊」。演技支援にあたった約600名を代表してステージに整列した隊員たちにこの日一番の大きな拍手が送られた。
 「最終章:終らぬ挑戦」は全出演部隊による合同演奏。荘厳な「SEIMEI」、「ジュピター」と続き、最後は「みんながみんな英雄」で会場が一体となった。
 約2時間の「挑戦」はあっという間に過ぎた。今後も多くの課題に挑まなくてはいけない自衛隊。しかし最終章で5人の歌姫が笑顔で歌った『あたらしい未来がやってくる』という歌詞に、自衛隊の挑戦の先に待つ光を感じることができた。

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