防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   985号 (2018年8月15日発行)
-
1面 3面 4面 5面 9面 10面 11面 12面

護衛艦「まや」命名・進水式
2020年3月頃就役
 7月30日、ジャパンマリンユナイテッド(株)横浜事業所磯子工場で護衛艦の命名・進水式が渡邊剛次郎横須賀地方総監を執行者として行われた。
 艦名の「まや」は兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高702mの「摩耶山」に由来。公募により寄せられた艦名より選定され、小野寺防衛大臣が決定した。
 式典には、小野寺五典防衛大臣、村川豊海上幕僚長、佐藤直人装備官、千葉光太郎ジャパンマリンユナイテッド(株)代表取締役社長らが出席。国家独唱のあと、小野寺防衛大臣による艦名公表に続き、横幕から艦名「まや」の2文字が現れるという命名式が行われた。進水作業を経て、小野寺防衛大臣が支綱を切断するとシャンパンが船首に当たって割れ、五色のテープが青空に舞い上がり盛大な花火が上がった。その瞬間つめかけた約2500名の来場者から大歓声と拍手が湧き起こった。
 海上自衛隊の7隻目となるイージス艦「まや」にはCEC(共同交戦能力システム)が海上自衛隊として初搭載。これにより、飛来する敵ミサイルや航空機等の目標情報等をリアルタイムで共有できるなど、探知能力の向上が図れ、日米の情報共有化に一段と拍車がかかる。
 「まや」は今後、小野修司1海佐をぎ装員長に各種作業を進め、2020年3月頃の就役予定を目指す。
護衛艦「まや」概要
 基準排水量 約8200トン、全長170.0m、全幅21.0m

美ら島レスキュー2018 <15旅団>
県内108機関、約1千名が参加、県・旅団の災害対処能力を向上
 本訓練は、マグニチュード9・0の大規模地震及び10mを超える大津波による被害を想定し、初動対処や人命救助、炊き出し支援、インフラ復旧等の図上訓練及び実動訓練、訓練研究会を通じて、防災関係機関及び在沖米軍との連携を強化するとともに、沖縄県及び旅団の災害対処能力を向上させた。
 また、今年は新たな取り組みとして、県の災害対策本部を県庁に設置し、よりリアルな訓練を行った。
 第15旅団長の原田陸将補は「大規模災害が沖縄で発生した場合、少なくとも発災後3日間は県内のアセットのみで最大限のことをやらなければならない。沖縄にいる私たちが頑張り、救える命をしっかり救えるよう、県と協力しながら、それを実現できる体制を作っていきたい」と述べた。また、県の池田知事公室長は「沖縄は離島県なので陸路による応援が望めない。大規模災害が起きた時には県内のあらゆる機関が協力して対応する必要がある」と述べた。
 第15旅団(旅団長・原田智総陸将補=那覇)は、7月18日、19日の両日、那覇駐屯地及び沖縄県庁において、沖縄県との共催による災害対策訓練「美ら島レスキュー2018」を行った。訓練の規模は年々大きくなっており、今年は県・陸海空自衛隊・在沖米軍・消防・自治体等108機関、約1000名が参加した。

NEXT →
Copyright (C) 2001-2018 Boueihome Shinbun Inc