防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年3月1日号
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別府、5度目のV(団体戦)
《全自剣道大会》
120チームの頂点に立つ
宮内庁、全九州大会に続いて三冠達成
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 「第34回全国自衛隊剣道大会」が2月7、8の両日、朝霞駐屯地で開催され、別府駐屯地チームが見事団体戦優勝の栄冠を手にした。
 別府チームは昨年11月行われた「全国官公庁剣道大会」で、また12月に行われた「全九州自衛隊剣道大会」でも優勝しており、今大会も注目される中での出場となった。
 選手は、先鋒・小柳慎吾3曹(41普連本管中)、次峰・植田照和士長(同1中)、中堅・池内俊夫3曹(同重迫中)、副将・久保田良二3曹(同4中)、大将・中村誠3曹(同2中)で官公庁・全九州大会と同じメンバー。
 別府チームは終始安定した試合運びを見せ、決勝では50普連(善通寺)チームを下し、陸・海・空合わせて120チームが競う中、6年ぶり5回目の優勝を飾った。また、個人戦6段以上の部で蓑田順市2曹(同4中)が第3位、女子の部で加治千明3曹(同重迫中)が善戦敢闘しベスト8に残り、全国自衛隊剣道連盟会長より優秀賞を授与された。
 監督の山本嘉清曹長(同1中)は「訓練等もあり稽古時間がとれず、各人が課業外等継続的に稽古を行い技能維持及び向上に努めた。今後も技能を維持し、優勝のプレッシャーに押しつぶされることなく、一戦一戦を大事にし連覇を目指したい」と述べた。
 大会成績は次のとおり。
 〈団体の部〉▽優勝=別府A▽準優勝=50普連(善通寺)▽第3位=湯布院A、郡山A 〈個人戦〉【男子6段以上の部】▽優勝=今山靖之(対馬)▽準優勝=中原泉(50普連)▽第3位=蓑田順一(別府)、瀬戸口隆文(えびの)【男子5段以下の部】▽優勝=加子崎健吾(岩国)▽準優勝=松尾彰美(朝霞)▽第3位=江崎哲浩(大村)、吉木亨(善通寺)【女子の部】▽優勝=岩木真美(健軍)▽準優勝=弥久保令加(郡山)▽第3位=大崎香織(目黒)、西山未都姫(福岡)

第32回全国自衛隊柔道大会
久留米が2連覇(団体1部)
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 第32回全国自衛隊柔道大会が2月14、15の両日、朝霞駐屯地の自衛隊体育学校体育館で開催された。
 全国の駐屯地・基地から団体戦1部に29チーム、同2部に31チームがそれぞれ参加、また、個人戦には約400名が出場し、「精力善用」「自他共栄」の理念のもと、日頃の鍛錬の成果を存分に発揮、各試合で手に汗握る熱戦を展開した。団体戦1部では久留米が2連覇を達成した。
 大会成績は次のとおり。
 〈団体戦1部〉▽優勝=久留米▽準優勝=郡山A▽第3位=信太山、別府
 〈同2部〉▽優勝=川内▽準優勝=都城▽第3位=大宮、那覇
 〈個人戦〉【60kg級】▽優勝=田中誠(朝霞)▽準優勝=川端大介(防大)▽第3位=岩根慎治(八尾)、野村翔太(都城)【66kg級】▽優勝=藤井弘一郎(都城)▽準優勝=和泉強志(朝霞)▽第3位=植木孝浩(北熊本)、矢田友一郎(朝霞)【73kg級】▽優勝=中島一樹(守山)▽準優勝=本郷賢一郎(朝霞)▽第3位=横澤豊和(郡山)、栄村豪(別府)【81kg級】▽優勝=野村浩太(都城)▽準優勝=青木一馬(防大)▽第3位=新平聖也(朝霞)、椎木寛(別府)【90kg級】▽優勝=阿部利一(朝霞)▽準優勝=中原竜一(別府)▽第3位=小山翼(久留米)、新村祐太(国分)【男子無差別】▽優勝=相牟田豊(国分)▽準優勝=相馬大樹(国分)▽第3位=村上裕太(川内)、石本知図(33普連)【女子無差別】▽優勝=小島愛子(朝霞)▽準優勝=継田庸子(朝霞)▽第3位=鈴木智紀子(朝霞)、芳賀恵理香(郡山)【34歳以下】▽優勝=向井孝之(久留米)▽準優勝=結城則雄(武山)▽第3位=田嶋誠(下志津)、馬服利明(都城)【39歳以下】▽優勝=相馬真道(郡山)▽準優勝=祐川誠(大湊)▽第3位=工藤徹也(大湊)、田中茂成(新田原)【44歳以下】▽優勝=當間重竜(1混群)▽準優勝=福丸勝広(国分)▽第3位=鈴木孝之(霞目)、村上栄朗(北熊本)【45歳以上】▽優勝=松岡秀樹(市ヶ谷)▽準優勝=原田恵一(北熊本)▽第3位=小松誉憲(小原台)、石邑勇(木更津)

新表札が完成盛大に除幕式
《女教隊》
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 朝霞駐屯地(司令・木野村謙一将補)は1月27日、女性自衛官隊舎表札の除幕式を実施した。
 平成7年隊舎新築時には、表札を掲げないということで今日に至っていたが、女性自衛官の先任者会同において全員一致で表札を掲げることとなった。
 除幕式は、管理陸曹(業務隊・長島2曹)の司会進行のもと、朝香会会長(東方付隊・長野3曹)による表札を掲げるに至った経緯説明、表札作成者川村書道師範(第1施設大隊・川村1士)の紹介に引き続き、上口業務隊長、業務隊総務科長、朝香会会長、川村1士により除幕を実施した(写真)。業務隊長は、一致団結、切磋琢磨してあるべき女性自衛官像を目指し前進成長することと、駐屯地の活力をさらに高めるべく、女性自衛官の心意気、パワーを発揮することを、代読訓示した。

創立40周年祝う
《女教隊》
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 女性自衛官教育隊(隊長・渡邉茂和1陸佐)は1月24日、都心ではこの冬初めて粉雪が舞う印象的な日に、女性自衛官教育隊創立40周年記念行事を実施した。
 北は北海道から南は九州・沖縄まで日本全国から約330名の現役、OBが集まり、行事は前段・後段の2部構成で行われ、前段の部隊見学では、教育隊舎をはじめ朝霞駐屯地の建物を見学し、40年前とは大きく変化した内容等に驚きの色を隠せない様子だった。
 また、後段の祝賀会では、懐かしい区隊長、班長、同期との再会に大いに盛り上がり、女性自衛官教育隊の更なる発展と全国女性自衛官の更なる地位向上並びに活躍を祈念し合い、予定した時間はあっという間に過ぎ去り記念行事は終了した。

34家族61名集う
《朝霞駐業隊》
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 朝霞駐屯地業務隊(隊長・上口信行1佐)は1月25日、今年度第3回目の「部隊・家族間コミュニティー」を、34家族61名の家族を迎えて実施した。
 この日は、晴天に恵まれ、先ず研修棟で自衛隊、業務隊の最近の活動紹介、部外講師によるライフプラン、メンタルヘルス教育を実施するとともに、子供に対しては、高機動車体験試乗とマジックショーにより自衛隊への親しみ感を与えた。
 次に、食堂に場所を移して、隊員食の体験喫食やビンゴゲーム等を実施して、隊員同士と家族間相互の親睦交流を図った。
 これを機会に、部隊と家族間の絆を強化して充実した自衛隊員ライフを送っていくことを祈念し、行事を終了した。

「冬戦教」記者研修
所感
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 陸自冬季戦技教育隊の「冬季遊撃集合教育」が1月10日から2月20日までの間、ニセコ地区、真駒内・北海道大演習場で実施された。これは、各部隊の有技者(レンジャー修了者、スキー検定1級以上)に対し、積雪地での遊撃行動基幹隊員としての必要な知識、技能を修得させるもので、防衛記者一行も2月11日、その訓練の一部を同行取材した。また、翌12日、荒川龍一郎7師団長を表敬した。
 防衛記者一行は、陸幕広報室(室長・岸川公彦1佐)の柿野正和1佐と浅田健2佐の案内で新千歳空港を経て島松駐屯地に到着、すぐさま、冬季迷彩服に着替えた。北方総監部広報室(室長・日隈秀光1佐)の幹部の指導のもと、グランドでスキー訓練を受けたあと、記者一行は、学生が冬季遊撃集合教育中の現場へと向かった。
 記者一行が、スキーを装着しながら、やっと辿り着いた現場では、白い防寒服を身に付けた約30名の学生が、教官から厳しい指導を受けながら伏撃基礎の課目を演練していた。学生はこれまでに、横穴の構築、患者搬送、氷雪の登はん技術、雪中露営、ヘリボン訓練などの課目を酷寒の雪深い環境の中で見事に克服してきたせいか、顔が雪焼けでその“勲章"のようにキラキラと輝いていた。しかし、ここまではまだ序の口の方で、これからは最難関の、集合教育の集大成とも言うべき4夜5日の総合訓練が待っているという。酷寒の厳しい状況下で、無事に集合教育が修了することを願わずにいられなかった。また、この日、森山尚直北方副長が現場を視察、直接学生に声をかけて激励した。
 日が陰り、暗くなった現場を再びスキーを装着して、記者一行はマイクロバスへと引き返し、次いで、微光暗視装置を使って夜間訓練の一部を垣間見たりもした。
 なお、今回の記者研修は広報室関係者の温かいご配慮もあり、また、天候も良好で本当に恵まれた取材となりました。改めて感謝申し上げます。(金澤修治)


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