防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2009年3月1日号
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防衛フォーラム開催
《福岡地本》
番匠陸幹候校長が体験交えて講話
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 福岡地本(本部長・山澤將人1陸佐)は1月19日、北九州市立大学で「防衛フォーラム」を実施した。このフォーラムは、大学生に対して国防政策及び自衛隊の活動を理解してもらうとともに職業としての有意性を印象づけることを目的に実施しているもので、福岡大学、九州国際大学に続く3回目として、同大学法学部二宮教授等の協力を得て、防衛講話及び学生との意見交換会が行われた。
 同大学は60年の歴史を誇り、略称は北九大で5学部4研究科を有している。学生数は約7000人と非県都の市が設置する公立大学としては最も規模が大きく、教職員一体となってスピード感のある改革で教育環境の改善を実施している大学である。
 講話は、大学側から「現地(イラク)で体験したことについて教えていただきたい」「無関心な時代の学生へのエールを」との要望を受け、陸自幹部候補生学校長の番匠幸一郎陸将補により「日本の安全保障と自衛隊の国際貢献〜イラクの経験を交えて〜」を演題に行われた。日本の国防政策を北九州の土地柄を捉えた「元寇」を話題にするなど、史実を踏まえつつ防衛力の必要性を説明するとともに、イラクでの活動説明では現地での実状及び活動の成果について熱く語り、最後に21世紀の主役となる世代である学生達への熱いエールで講話を締めくくった。講話には法学部・経済学部・外国語学部の学生ら約400人が集まり、立ち見がでるほどの盛況さを見せ、学生からは「感動した」「日本の国際貢献など知らないことが分かりやすく説明され、知識が深まった」との感想が述べられた。
 その後行われた学生との意見交換会には、大学・自衛隊関係者約40人が参加し、学生から番匠学校長に対してイラクでの活動や指揮官としての苦労など様々な質問が出された。学生は「自衛官と話をする機会が滅多にないため貴重な体験をすることができた」と意見交換会に参加できた喜びを語っていた。
 福岡地本では「来年度は同大学で連続講義での講座の開設を実施し、自衛隊の理解の促進を図るとともに他大学での同様のフォーラム開催を目標として大学の開拓を進めていき、募集基盤の拡大を図っていきたい」としている。

災害時の訓練実施
《札幌地本》
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 札幌地本(本部長・山下純夫1陸佐)は2月4日から6日までの間、災害招集命令書の作成及び使送の検証を実動訓練により実施した。東海地震が発生し、北部方面隊に対して災害派遣命令が発出されたという想定で行われ、実務を主体とする地方協力本部においては、部員約150名が参加する一大訓練となった。
 検証にあたり、山下本部長から「地方協力本部として、全国でも初のケースであり運用の時代に対応する施策として意義深い検証だと認識している。実動により収集したデータを的確に分析し、じ後の業務の資となるよう努力奮闘することを期待する」と訓示があり、本検証が開始された。
 初日は、即応予備自衛官の災害招集命令書作成及び交付準備を実施し、2日目は、即応予備自衛官約500名に対する命令書の使送及び災害登録されている予備自衛官に対する災害招集命令書の作成・交付準備、3日目は、予備自衛官約200名に対する災害招集命令書の使送が実施された。
 北海道の広大な土地及び冬季間の天候上の特性から、使送に係わった部員は雪道と格闘しながら、北は滝川市、南は室蘭市・静内町までの地域を駆け抜け、命令書交付の所要時間・距離をそれぞれ計測し、検証のためのデータを収集した。
 今回の検証を通じ、収集したデータの分析及び検討により災害招集時の円滑な業務実施要領へ的確に反映させ、じ後の使送態勢を確立できるよう、札幌地本一丸となって即応態勢の更なる向上を目指していく。

災害派遣をアピール
《佐賀地本》
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 佐賀地本(本部長・原圭三1陸佐)は2月8日、唐津市ふるさと会館で開催された環境防災ネットワーク博覧会「かんねまつり」に参加し、第4特科連隊と協力して装備品及び写真パネルの展示等を実施した。
 市民の環境・防災に関する意識を向上することを目的とし、今回で3回目となるこの祭りには、自衛隊のほか唐津市内の企業、学校、行政及び市民団体等が参加し、それぞれが省エネ、エコ及び防災・減災に関する内容の展示・啓発を行った。
 自衛隊のコーナーでは、地本が災害派遣活動のパネル写真の展示、パンフレットの配布並びにちびっ子を対象としたミニ制服着用による写真撮影を行い、来場者に自衛隊の役割・活動を紹介した。コーナーには、坂井唐津市長も夫婦で来場、パネル写真の一枚一枚を熱心に鑑賞し、広報担当者に質問や激励する場面があった。
 また、第4特科連隊が展示した82式指揮通信車及び野外炊具1号(改)にも多くの来場者が訪れ、隊員に性能などの質問が寄せられ、自衛隊の装備に対する関心の深さが伺えた。野外炊具では、調理の実演も行われ、てきぱきとした隊員の動作に来場者は感心していた。

本部長が地元祭で板東武者姿を披露
《栃木地本》
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 栃木県足利市で春を呼ぶ行事「節分鎧年越」が2月3日に開催され、武者行列に栃木地方協力本部長・山野順良1陸佐が副将として出陣した。
 寒さの中、同市長を中心に板東武者に扮した鎧兜を着飾る市民約200人とともに法螺貝・陣太鼓を鳴らしながら、織姫公民館から鑁阿寺(ばんなんじ)にかけての県道桐生・岩舟線(旧国道50号)1・3キロを1時間かけて練り歩き、勇ましい姿を披露した。
 道中数カ所に設けられた案内所では、本部長扮する副将が通る度に、「副将、栃木地方協力本部長・山野順良殿」と紹介され、観客から大きな拍手が送られた。鑁阿寺へと続く石段には、たいまつの火が揺らめき、幻想的で往事への思いをはせることができた。観客の一人は「こんなに沢山の武者を見たのは初めて。感動しました」と感想を述べていた。その後、同寺において追儺式(ついなしき)として、豆まきを行い、「鬼は〜外。福は〜内」と今年の鬼を追い払って大きな勝ちどきをあげた。
 本部長は、「この行事にあやかり、栃木地本にも福をもたらしたい」と話している。
 栃木地本では、今後も「地域密着」をテーマに県民とのふれ合いの場を増やしていきたいとしている。

海氷観測の体験搭乗
《岩手地本》
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 岩手地本(本部長・浅野浩一事務官)では2月2日、海上自衛隊第2航空群の支援を受け、P―3C海氷観測の体験搭乗を実施した。
 搭乗者は、岩手県下の自治体関係者並びに学校関係者の10名。参加者は搭乗前に海上自衛隊の概要、八戸航空基地所在部隊の活動状況等についてブリーフィングを受けた後、基地を離陸し、北海道上空、オホーツク海に至るコースで、海氷観測を体験した。
 また、水平飛行時には機内を歩き回る事ができ、機長から様々な機器の説明を受け、真剣な面持ちで計器類やパイロットの操縦などを食い入るように見ていた。参加者は、「オホーツク海上空から海氷を見学でき、貴重な体験になった。海上自衛隊の任務を理解するとともに信頼感を抱いた」と語っていた。
 岩手地本では「今後も各種イベントを通じて海上自衛隊の任務・活動の重要性を県民に認識してもらうよう努める」としている。

大湊音楽隊の定期演奏会で海自PR
《青森地本》
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 青森地本(本部長・竹本三保1海佐)は2月7日、弘前市民会館で行われた海上自衛隊大湊音楽隊「第31回定期演奏会」を活用して、募集広報コーナーを開設し、海自PRを実施した。
 この演奏会は、海上自衛隊大湊地方隊が主催して行われたもので、当日は、天候にも恵まれ弘前市内外から約1200人が来場した。開演前や休憩時間には、大湊地方隊募集支援班と連携して、弘前・五所川原地域事務所の広報官による海上自衛隊パンフレット等の配布、制服試着、広報用DVD放映等の募集広報活動を行った。
 演奏会は、2部構成で行われ「バーンズ」「シューベルト」「モーツァルト」などのクラシックを中心に全8曲をダイナミックかつ荘厳に演奏し、観衆を魅了した。
 会場に訪れた弘前市近傍中学の吹奏楽部員や市内の女子高生は、「昨年、町のイベントで音楽隊の演奏を聴いてとても素晴らしく、今日はどんな演奏を聴けるか楽しみで、1・2年の部員みんなで来ました」「素晴らしい演奏で感激しました。憧れの海上自衛隊の制服を着る事もでき、良い思い出が出来ました」と興奮した様子で話していた。


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