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   2007年2月15日号
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震災対策訓練で連携強化
救助活動など具体的内容に
《大阪》
 大阪地本(本部長・河村仁陸将補)は1月16日、大阪府地震災害対策訓練に参加した。訓練は有馬・高槻断層帯を震源とする直下型震度7の地震を想定し、大阪府及び府下43市町村、自衛隊や警察等関係機関、民間公共機関など多数が参加して実施された。
 午前8時30分、発災を認知すると大阪地本では第3師団司令部と連携し、大規模震災対処計画に基づき行動を開始するとの部隊状況を確認。また、国民保護・災害対策連絡調整官を大阪府庁防災情報センターに急行させ、自衛隊と大阪府相互の状況の確認・通報を行い、第3師団司令部連絡幹部到着までの間、府との連携を図った。
 また実動訓練として、走行中の電車が脱線転落、阪神高速道路走行中の車両が地震に巻き込まれ要救助者が多数発生したとの状況の下、36普連と37普連から初動対処部隊を現場に派遣、救助活動を実施する状況が盛り込まれ、本部及び派遣部隊、並びに関係機関との連携を総合的に確認した。
 訓練終了後、太田府知事は、「減災のためには、関係機関の日頃の連携が重要」との所見を述べた。
 大阪地本は、今後も各種事態に対応できる自衛隊の窓口として関係機関との連携強化を図っていく、としている。

防災展に参加
《群馬》
資料配付など募集活動も盛況
 群馬地本(本部長・田中誠一事務官)は1月12、13の両日、群馬県庁で県が主催した「ぐんまの防災展〜災害のあらたな備え」に参加した。この防災展は、今から12年前に起きた阪神淡路大震災の1月17日前後に、地震災害の教訓を忘れまいと、初回を群馬地連(当時)主催で実施したもので、その後、県に主催を移して今年で4回目を迎える。
 今回のテーマは「災害へのあらたな備え」で、防災展では第12旅団や県警本部など8関係機関が昨年とは違った取り組み方で参加し、来場者2100人の盛況ぶりとなった。
 地本ブースでは、北海道竜巻災害派遣をはじめ、長野・新潟県雪害派遣、新潟県中越地震などで活躍する陸自隊員の姿を写したパネル全41点の紹介や災害派遣のビデオ・DVDの放映を行った。その他、非常用糧食の試食、広報資料等の配布などで多くの注目を集めた。募集コーナーでは、募集課要員が各種制度の説明や募集資料の配布を行い、隊員獲得に向けて奮闘した。また、群馬地本女性モニターの一人も訪れ、地本部員とともに広報活動に励んだ。 第12旅団は装備品の展示を屋内外で行い、偵察用オートバイや野外炊具1号、化学防護車の周りに子供から大人まで多くの来場者が集まった。
 自衛隊コーナー来場者から話を聞くと、「災害が起こるたびに自衛隊の必要性を感じる。『いつでも出動する準備はできている』と語った隊員を心強く思う。自分でも出来ることがないか、もう一度考えてみたい」という声があった。
 地本では、この防災展で多くの県民に防災意識の高揚と災害時における自衛隊の果たす役割について再認識してもらえた、としている。

本部長が母校で講議
安保を多角的に解説
《東京》
 東京地本部長・渡部悦和陸将補は1月24日、母校の東京大学で機械系3学科(機械工学科、産業機械工学科、機械情報工学科)の学部3年生215人に対し「安全保障2007(永遠と無限、光と闇、文明の衝突)」と題して一時間半にわたり講義を行った。
 本講義は、東京大学の中尾政之教授が主催し、日本の政治・経済・産業・芸能などについて、各界を代表する人物から話を聞く「産業総論」講義の一環として行われたもの。東大OBの渡部本部長は、安全保障分野の講師として母校の教壇に立った。
 当日は、東大OBの現役自衛官が制服で講義するとあって、集まった学生は興味津々で、本部長の講義に熱心に聞き入っていた。
 講義は、自己紹介に始まり、「文明の衝突」、「安全保障の視点」、「各国や地域の問題」、「国際平和協力活動」の項目を斬新な視点から解説したもので、学生の旺盛な知識欲を刺激する内容となった。
 聴講した学生の一人は、「工学の基礎的な知識はあるのですが、安全保障や防衛問題に関する知識に乏しかった。今回の講義は、安全保障をどのような視点で捉えるのかがよく分かり、さらに幅広く教養を高める上で非常に有意義なものでした」と感想を述べていた。
 本部長は結びの言葉で、「Boys be international!」と、世界情勢を理解するためには、文明の違いを違いとして理解する度量を持つことが重要だと後輩の学生たちに訴えた。
 東京地本は、日本の防衛や安全保障及び自衛隊についての正確な知識を普及する有効な手段として、大学での講義や防衛講話に今後も積極的に取り組んでいく、としている。

陸海広報官が現地訓練で空自理解深める
《新潟地本》
 1月23、24の両日、百里基地で「中部航空方面隊・陸海広報官等航空自衛隊現地訓練」が実施され、新潟地本(本部長・深津孔1陸佐)長岡出張所長・橋場1尉以下4名が参加した。
 この訓練は、中部航空方面隊担当区域のうち21地本の陸海自衛官の広報官など82名が参加し、航空自衛隊の現況を正しく認識し、各種募集業務の資とするため行われている。内容は空自と百里基地の概要説明、また今回から基地防空隊研修が新たに設けられた。
 隊員との懇談では、日頃募集対象者やその家族から質問を多く受ける事柄について、直接パイロットや隊員から詳しい説明を受ける機会があった。参加者からは、「航空自衛官の勤務内容や生活環境なども良く理解することができ、今後の募集業務に大変役立つ」との感想が聞かれた。
 地本では、今回の現地訓練は、短い期間だったが大変有意義なものだった、としている。

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