35周年記念し
補給艦「はまな」は令和7年3月29日をもって、就役35年となる。
その1年前の3月29日現在で洋上補給(RAS=Replenshment At Sea)の累計回数が3500回を超えることに気付いたはまな掌運用士田代准尉は、海外の補給艦が補給ステーション等に掲示しているRASボード(洋上補給の回数を受給艦に対して示すもの)が就役35周年の良い記念になるのではないかと考えて製作することを発案。佐世保造修補給所工作部の協力を得てこのほど、同ボードを完成させた。
RASボードの背景は海の青。白字は波の白。星は羅針盤と任務行動艦を陰で支えていることを表す黒。「HMN」(HaMaNaの略)の赤は、使命に真っ赤に燃える補給艦はまなを意味する。
佐世保造修補給所工作部の高い技術を生かし、軽量、丈夫なアルミ素材を使用し製作することで取扱いも容易。裏から数字を入れ替えられ安全な運用ができるよう製作していただいた。
洋上補給時の受給艦の士気高揚だけではなく、広報の際にウェルカムボードとして設置し、一般の方々の海上自衛隊の補給艦の理解促進にも活用していく。
回数増に対処
補給艦「はまな」は5月14日、航空自衛隊那覇ヘリコプター空輸隊の発着艦訓練支援で通算400回の航空機発着艦を達成した。
平成2年の就役から約30年経過した令和4年3月14日に通算300回を達成しており、その後約2年2カ月で100回の発着艦を実施した。
これは、陸上、航空自衛隊への発着艦訓練支援や他国艦艇との共同訓練等により増加しているものであり、統合運用や他国海軍との共同が重要視されている状況の表れと言える。
航空機を搭載していない「はまな」だが、引き続き航空安全に万全を期し、任務遂行に邁進していく。 |