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自衛隊ニュース   1124号 (2024年6月1日発行)
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機略縦横(76)
踏み出そう、この一歩を

東北方面隊最先任上級曹長 准陸尉 岡部和道
 令和6年1月19日付で第7代東北方面隊兼ねて仙台駐屯地最先任上級曹長を拝命した岡部准尉です。
 今年1月に発生した能登半島地震における被災地域の1日も早い復旧をお祈りするとともに、長期にわたる災害派遣活動に従事された隊員の皆様に深く敬意を表します。
 さて、我が国が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面し、防衛力の抜本的強化が急務とされる中、東北方面隊としてもその一翼を担うべく、環境の変化や直面する課題に受け身ではなく主体性をもって対応していくため、今年度から「東北方面隊ビジョン2030」が定められました。
 その内容は、(1)「変化する環境に適応して多様な役割を果たすマルチロールな方面隊」、(2)「海空自・米軍や自治体・関係機関との地域連携のコアとなる方面隊」、(3)「人材育成と組織運営の改革に積極的に取組むイノベーティブな方面隊」です。この3つを掲げ、これから一人ひとりの隊員がそれぞれの持ち場で実現に向けて自らの「一歩」を踏み出そうとしています。
 我々、上級曹長業務系統においても、常日頃の業務で方面隊ビジョンを意識しつつ、東北の隊員の実直・堅実で粘り強い長所を活かし、様々な役割への対応、災害への備え、個々の成長に焦点を当てる人材育成等を行なっていかなければなりません。
 これから、「方面隊ビジョン2030」の具現・推進に向けて、各部隊の最先任・先任上級曹長との強固なネットワークと東北魂を発揮して、強靭な陸上自衛隊、東北方面隊を創り上げられるよう全身全霊を尽くしていきたいと思います。
 さあ、今日も情熱をもって隊員がいる現場に行ってきます!

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