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自衛隊ニュース   1109号 (2023年10月15日発行)
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職業体験EXPO2023
全国の小学生が自衛隊を「職業体験」
<海幕募集推進室>
 7月29日、陸、海、空幕僚監部は、住友不動産ベルサール渋谷ファーストで開催された「職業体験EXPO 2023」に、3幕共同で防衛省・自衛隊ブースを出展した。
 本イベントは、「子どもと社会の出会いWe Create a future with the Next generations」をテーマに、会社の取り組みや企業活動を学べる場を提供することで、社会を知ると同時に将来の目標や職業感を育む機会をつくることを目的に開催され、18の企業・団体が、ブースに訪れた小学生・保護者に対して、体験型の職業紹介を行った。
 防衛省・自衛隊ブースでは、陸上自衛隊の背嚢体験、海上自衛隊の南極の氷に触れる体験、航空自衛隊のF4EJ改の操縦桿、計器類の操作の体験などが行われ、普段直接触れる機会の少ない自衛隊を体験できたことにより、多くの小学生と保護者で賑わった。海上自衛隊ブースでは、装備品の着用体験も行われ、見慣れない海上自衛隊の救命胴衣に興味を示し、着用した状態で陸上自衛隊のキャラクター「タクマくん」と写真撮影する小学生の姿も見られた。
 防衛省・自衛隊ブースについて、参加した小学生からは、「自衛隊かっこいい!」、「南極の氷に触れたのが印象に残った。北極の氷はどうなんだろうと思った」、「災害のことやそれに対応する自衛隊のことなどもよく分かった」といった感想が寄せられていた。
 防衛省・自衛隊ブースで実際に自衛隊に触れた経験は、子どもたちの記憶に残ったのではないだろうか。体験したことをきっかけに将来、自衛隊や安全保障に興味をもってもらえればありがたい。

庁内託児所夏まつり
園児飾りつけの御輿も<海2術校>
 7月28日、海上自衛隊第第2術科学校(学校長・石巻義康海将補)構内にある庁内託児所「田浦このはな保育園」は、2術校グラウンドで夏まつりを開催した。
 夏まつりは、園児が飾りつけをした神輿の入場=写真、学校長の挨拶でスタート。先任伍長を中心に多くの職員がボランティアとして綿菓子、かき氷、輪投げ等、多くの夜店を出店した。浴衣や甚平姿の園児たちがスタンプラリー形式で夜店を回り、楽しく賑やかな夏の夕暮れを過ごした。
 中でも、多くの園児たちにとって人生初となる「スイカ割り」は、列を作っての大興奮であった。最後は、神輿を囲んでのアンパンマン・ドラえもん音頭で締めくくり、大盛況に終わった。
 「田浦このはな保育園」は、隊員の任務の特殊性に対応することを旨として、平成22年4月に開設された海上自衛隊唯一の庁内託児所である。その運営はキンダーナーサリー株式会社に委託されており、同園は他にも運動会、ハロウィン及びクリスマス会等の年中行事を催すほか、英会話、日本舞踊及び長唄・三味線を保育に取り入れる等、託児所の枠を越えた情操教育にも力を入れている。
 また、2術校としても園の行事を積極的に支援して、自衛隊と託児所との一体感を醸成し、園児育成の一助とするとともに、託児所の一層の利用促進を図っている。

家族等が理解深める
ウェルカムデーに270名招待<空1術校>
 先ごろ、航空自衛隊第1術科学校(学校長・岩城公隆空将補=浜松)は、前日までの大雨が嘘のように晴れた青空のもと、隊員の家族や知人など約270名を招待し、職場見学会「1術校ウェルカムデー」を開催した。
 参加者は、「このイベントを通じてご両親やお子さんの仕事に触れ、航空自衛隊に対する理解をさらに深めてほしい」との学校長の挨拶を受けたのち、第1術科学校が保有するF15やF2戦闘機、警戒管制レーダー、ペトリオットミサイルなどの装備品を間近で見たり、整備教育等の模擬授業や自衛隊体操・基本教練などの体験を楽しんだ。中でも広い格納庫内で実施した紙飛行機飛ばしは子供たちに人気を集めた。
 参加者の中には遠く宮崎県から来た家族もおり、職場で上司等から日頃の仕事ぶりなどを聞き、普段は遠く離れて暮らす隊員の活躍に思いを巡らせていた。また、目に涙を浮かべ息子の成長を喜ぶ母親と照れ臭そうに笑みを浮かべる隊員の姿も見られ、家族の絆がより深まるイベントとなった。
 参加者からは「家族が働く姿を見られてよかった」「とても楽しかった。また開催してほしい」との声が多数寄せられ、次回開催に向け既に準備を始めている。

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