4月16日から18日にかけ統合幕僚監部は、オランダ国防軍参謀総長のオンノ・エイヘルセイム空軍大将を公式招待した。
2021年に海上自衛隊とオランダのフリゲート艦「エファーツェン」が日本国内で共同訓練を行ったことを例に、吉田統幕長は、「欧州とインド太平洋地域の安全保障は今や不可分である。自由で開かれた国際秩序の維持のため、貴国との関係をより深めていきたい」と述べた。これに対しエイヘルセイム蘭国防軍参謀総長も「前回のハイレベル懇談(2015年)から期間が開いてしまったが、今後は頻度を上げていきたい」等と述べ、両国が防衛協力を一層推進して行くことで一致した。
着任後、積極的なハイレベル交流で連携強化図る
吉田統幕長は3月30日に着任後、同盟国・同志国とのハイレベル交流に精力的だ。4月20日時点で、NATOを含む10国15名のカウンターパート等とVTCを含むハイレベル会談を実施。会見では「今後も同盟国・同志国等との連携強化を積極的に図って参りたい」と意気込みを述べた。
酒井海幕長は米太平洋艦隊司令官と懇談
4月20日、酒井良海上幕僚長はサミュエル・パパロ米太平洋艦隊司令官の表敬を受けた。海幕長応接室での懇談は、日本が3大会振りに優勝した野球世界一決定戦ワールドベースボールクラッシク(WBC)の話題で和やかに始まった。
酒井海幕長は「我が国周辺における安全保障環境の現状を鑑みれば、日米の強い絆が更に重要となっている」等と述べ、パパロ司令官も「西太平洋地域は、経済面や安全保障面の世界の中心となっており、日米の相互運用性はますます重要だ」等と述べた。両者は日米同盟の抑止力、対処力の強化を図っていくことで一致した。 |