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スペーサー
自衛隊ニュース   1098号 (2023年5月1日発行)
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前へ! 新体制始動

北部高射群を新編
第3・第6高射群を統合 三沢に
 3月16日、第3高射群と第6高射群が廃止となり、北部高射群が三沢基地で新編され、「編成完結式及び隊旗授与式」が挙行された。
 式典は、基地体育館において、三沢副市長のほか県議会議員や三沢市議会議員、基地協力団体及び在三沢米軍指揮官等を迎え、北空司令官執行の下、北部高射群の隊員や基地所在部隊長等を含む約100名が参列し、執り行われた。
 原田一樹北高群司令から安藤忠司北空司令官へ編成完結を報告後、北空司令官から北高群司令へ隊旗が手渡された。
 北空司令官は、「北部高射群は、指揮統制を含め、より効率的な部隊運用を行うため、第3高射群と第6高射群を廃止し、三沢基地に新編されることになった。昨今、北朝鮮の弾道ミサイル発射、またロシアと中国の軍事的協力は一層進む等、我が北部地域も戦後最も厳しく複雑な安全保障環境にある。北部高射群は新たな時代に向けた部隊新編であることを肝に銘じ、新しい時代の先駆者としての矜持をもって、運用能力の向上と防衛体制の強化にまい進するよう、諸官の奮闘に期待する(要旨)」と訓示を述べた。
 最後に、来賓の方々や基地所在部隊長、北部高射群の隊員等による記念写真撮影を行い、編成完結式及び隊旗授与式は滞りなく終了した。

ありがとう久居駐屯地
ようこそ久居駐屯地へ
 久居駐屯地(駐屯地司令・金子1佐)は、3月10日に転出者紹介行事、3月22日に転入者紹介行事を実施した。
 転出者紹介行事では、3月13日付で異動する隊員33名が紹介された。異動先は、北は北海道、南は沖縄まで全国各地の勤務地であり、紹介された隊員は、壇上で、これまでの久居駐屯地での思い出や感謝を伝えた。
 その後、副連隊長・森田2佐が、転出者を代表し部隊へ感謝の気持ちを述べた。転出者は、駐屯地の隊員が正門まで花道をつくり、盛大な拍手を受け、久居の地を後にした。
 転入者紹介行事では、全国各地の駐屯地から、赴任された26名が紹介された。転入者を代表して副連隊長・清水2佐は「地域の方が信頼できる組織作りに貢献するとともに、風通しの良い職場作りのため頑張っていきます。」(要旨)と強く述べた。
 久居駐屯地は、新しい戦力を迎え、更なる部隊の精強化に励み、日々精進していく。

新・8連隊長 阿部1佐
「より良い仕事をしよう」
 3月13日、米子駐屯地において第41代第8普通科連隊長兼ねて米子駐屯地司令に阿部正昭1陸佐が着任した。米子駐屯地総合グランドで行われた紹介行事において、第13旅団長の松永康則陸将補より紹介を受けた。
 その後行われた着任式において、第8普通科連隊の隊員から敬礼を受け、巡閲を行った後に着任の辞を述べた。阿部1佐は「より良い仕事をしよう」を統率方針とし、隊員に対しては「実行」を要望し、着任式の後に記者会見を実施し各種報道機関の前で記者からの質問に答えた。また、幹部挨拶、状況報告が行われ、駐屯地内を巡視し部隊の状況等を確認した。
 阿部1佐は、大分県出身。第40普通科連隊(小倉)、第7次イラク復興支援群、第40普通科連隊(小倉)、国際活動教育隊(駒門)、富士学校普通科部(富士)第13普通科連隊中隊長(松本)、陸上幕僚監部防衛部、陸上幕僚監部法務官付(市ヶ谷)富士学校総務部(富士)、統合幕僚監部首席法務官付法務班長(市ヶ谷)等数々の部隊を歴任し、この度着任した。

技術評価開発隊を新編
技術支援協力等専門の部隊
 4月1日、海上自衛隊に技術評価開発隊(司令・大平義隆1海佐)が新編された。
 本部隊は、昨年度まで艦艇開発隊の一つの部署であった装備実験部と試験艦「あすか」で編成され、主として実用試験等や防衛装備庁の実施する技術試験への協力を行う専門部隊として新編された(自衛艦隊開発隊群隷下の部隊として、横須賀船越地区に所在)。
 技術評価開発隊の主たる任務は、部隊名に「評価」・「開発」が入る通り、海上自衛隊が使用する装備品等に対する試験・評価であり、防衛装備庁が創製した装備品等や、これによらない軽易な創製や改修等がされた装備品等についての試験・評価を実施する。また、試験の実施場所については、海上、陸上および航空の多岐に渡り、艦艇や航空機の支援を要することから、他部隊とも協力し、試験任務を遂行することとなる。
 技術評価開発隊司令が直轄する自衛艦「あすか」は、過去に射撃指揮装置やソーナーシステム等の試験に従事しており、常に先端技術を用いた装備品等の試験を実施してきた。今後も無人機や長射程誘導弾等の技術試験協力、実用試験等への従事が計画されており、「あすか」が技術評価開発隊に編成されることは、短期間での装備化を急務としている海上自衛隊にとって大きなアドバンテージとなる。
 このように、技術評価開発隊は先端技術により開発された装備品等の試験・評価を行うことで日本の防衛力強化の一翼を担うこととなり、今後、海上自衛隊において重要な役割を担うことが期待されている。

新40普連隊長塚本1佐
「全て勝利のために」
 3月30日、小倉駐屯地において第30代第40普通科連隊長兼ねて小倉駐屯地司令に、塚本洋邦1陸佐が着任した。
 小倉駐屯地グランドで行われた着任式において、塚本連隊長は、「全て勝利のために」を統率方針とし、隊員に対しては「考えよ、実行せよ、やり遂げよ」「全員で」を要望した。
 着任式の後に、記者会見を実施し着任の抱負について述べた。また、幹部挨拶、状況報告が行われ駐屯地内を巡視して部隊の状況等を確認した。
 塚本連隊長は、東京都出身、平成3年3月自衛隊に入隊、幹部任官後、第29普通科連隊(倶知安)、第27普通科連隊(釧路)、第39普通科連隊(弘前)、陸上幕僚監部情報部運用支援課(市ヶ谷)、第33普通科連隊(久居)、東北方総監部(仙台)、富士学校(富士)、西方総監部(健軍)等、数々の部隊を歴任し、この度着任した。
 連隊は、塚本連隊長を核心として更なる精強化を目指す。

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