第1普通科連隊(連隊長・佐藤健次郎1陸佐=練馬)は2月15日から17日までの間、市街地訓練場(東富士演習場)において、連隊創隊以来初となる市街地戦闘対抗競技会を実施した。
この競技会は首都機能の維持に必要な能力を向上させるとともに、部隊の団結強化及び隊員の士気高揚を図る目的で行った。
連隊長統裁の下、中隊対抗のトーナメント方式で行われた本競技会は、中隊主力による攻撃側と分隊による防御側に区分し、攻撃1回・防御1回の2回戦で行われ、バトラ(交戦用訓練装置)を活用して彼我の損耗数、目標の確保数及び確保に要した時間により評価し、勝敗を判定した。この際、友軍相撃に対しては大きく減点し、また、迅速・的確に第一線救護を実施した場合は、加点する等、実戦の様相を踏まえ、各隊員の行動が勝敗に大きく影響するルールを設定した。
競技会前日から降り出した雪の中、各中隊の攻撃部隊、防御部隊は準備を万全にし、状況開始とともに市街地訓練場において迅速な行動及び正確な射撃で激戦を繰り広げた。
決勝戦は、第4中隊と第5中隊が対戦し、結果は僅差で第4中隊が得点を上回り、最優秀中隊に輝いた。また、第4中隊の綿貫3曹は、防御時において1人で18人を撃破するなど中隊の優勝に大きく貢献した。
本競技会を通じ、連隊は首都機能の維持に必要な練度を大きく向上させるとともに、じ後の訓練のための多くの教訓を得ることができた。
【中隊・分隊表彰】
最優秀中隊▽第4中隊
優秀中隊▽第5中隊
ベストアグレッサー分隊▽第4中隊
【総合ベストシューター】
攻撃ベストシューター
▽第4中隊 佐藤1曹
防御ベストシューター
▽第4中隊 綿貫3曹 |