防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1060号 (2021年10月1日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

航空自衛隊定期便体験搭乗
着陸後は陸自も見学
<石川>
 石川地方協力本部(本部長・中川一1空佐)は、9月5日〜9月7日、航空自衛隊第1輸送航空隊の支援を受け、航空自衛隊定期便体験搭乗を実施した。
 参加した募集対象者5名は、航空自衛隊小牧基地から入間基地までの往復の2回、C-130Hによる空の旅を楽しんだ。飛行中は機内の様子を見学しつつ、時に雲に浮かぶ富士山に歓声をあげ、時に機内の器材等について搭乗員に質問するなどし、航空機や航空自衛隊に関する理解を深めた。特に、実任務中のパイロットや搭乗員との交流を持ったことで、より身近に自衛隊を感じることができた。フライト前後は、基地を離発着する様々な航空機を眺めながら、それぞれ自衛隊で勤務する将来像に思いを巡らせていた。
 入間基地着陸後は、入間基地近傍に所在する立川駐屯地及び朝霞駐屯地の協力により、陸上自衛隊の駐屯地及び装備品等を見学し、自衛隊の幅広い業務内容について理解を深めることができた。
 石川地本にとって、航空自衛隊定期便を利用した体験搭乗による広報は初の試みであり、募集広報の新たな取り組みとして極めて効果的であることを確認した。支援してくださった各部隊に感謝するとともに、若者らが自衛隊への理解を深めて自衛官を志すきっかけとなるよう、今後も同様のイベントを開催していきたいとしている。

水中処分母船1号特別公開
乗組員全員で「おもてなし」
<福井>
 福井地方協力本部(本部長・東良子1海佐)は、6月5日、6日の2日間、福井港において海上自衛隊舞鶴地方隊所属の水中処分母船1号の艦艇広報を実施した。
 本艦艇広報に際しては、新型コロナウイルス感染症予防対策の万全を図り、特別公開という形で実施した。
 船首から船尾にいたるまで様々な箇所を見学でき、潜水士である海自隊員からは実際に使用している潜水服や酸素ボンベ、携帯用機雷探知機等の装備品の展示、説明があり、見学者の中には「第一志望が消防士だったが、海上自衛隊に入ってダイバーになりたい」といった声も聞かれた。また、見学後のアンケートにおいては9割の方から本艦艇広報について「とても満足した」との感想を得られた。
 舞鶴警備隊司令、水中処分船船長をはじめとする乗組員全員の「おもてなし」の気持ちが見学者に十分伝わった非常に良い広報となった。

"自衛隊出戻り" をアシスト
再就職→予備自→再入隊
<長崎>
 長崎地方協力本部(本部長・江上昌利1海佐)の竹松駐屯地援護室で勤務する渕山期間業務隊員は、昨年自衛隊を退職した陸士長の "自衛隊出戻り" をアシストした。
 第7高射特科群の一般曹候補生であった橋本士長は昨年4月末に自衛隊を退職し、5月に念願であった東京のIT企業に再就職したが、コロナ禍のリモートワークで当初の理想と異なる生活を強いられていた。そこに再就職先定着状況の確認で電話をかけた渕山期間業務隊員がこの状況を聞き、自衛隊に再入隊する手続きを進めることで合意し、二人三脚の "自衛隊出戻り" プロジェクトが始まった。
 プロジェクトの骨子は元自衛官の再任用募集に挑戦することだが、橋本士長は予備自衛官等に登録していなかったため、再入隊しても士長で採用できない問題があった。そのため渕山期間業務隊員が東京地本に連絡し、まずは予備自衛官への入隊手続きを進めさせた。
 そして令和2年11月に元自衛官の再任用募集が始まったので、橋本士長は長崎地本宛に志願票を提出し、渕山期間業務隊員は第7高射特科群へ橋本士長が志願する旨を情報提供した。さらに予備自衛官の入隊手続きも長崎地本に移管させ、令和3年3月には予備自衛官に合格し、再入隊が叶った際に士長で採用されることが決まった。
 そしていよいよ再入隊の総仕上げに入り、6月に第7高射特科群で副群長等の面接を受験し、合格通知を得て、自衛隊福岡病院で健康診断を受診、6月末には東京のIT企業を退社し、7月1日付で士長として正式採用が決まった。採用後、竹松駐屯地援護室に挨拶に来た橋本士長に渕山期間業務隊員が「お帰り、出戻り士長!」と声をかけると、橋本士長は「出戻りって言うな!」と笑顔で反論していた。
 長崎地本は渕山期間業務隊員の活躍に、地本が再就職に多様な援助ができることと、予備自衛官等制度の説明に稀有な実例を残すことが出来たと感じている。

パワーアドベンチャー2021
学生に自衛隊の魅力伝わる
<宮崎>
 宮崎地方協力本部(本部長・石原信也1空佐)は、8月7日〜9日の3日間、都城駐屯地(都城市)において、令和3年度3自衛隊統一募集広報(パワーアドベンチャー2021)に参加した。新型コロナウイルス感染症の拡大及び台風接近に伴い、海上自衛隊(宮崎港)及び航空自衛隊新田原基地(宮崎県児湯郡新富町)の研修は残念ながら中止となったが、高校在校生・教員等延べ37名が参加した。
 都城駐屯地の研修では、概要説明の後、16式機動戦闘車等の装備品展示、体験試乗、郷土館見学、体験喫食が実施され、明治時代の旧軍施設を利用した郷土館見学では、都城の歴史や旧軍兵士による落書きなどユーモアあふれる話を交えながら先人の偉業のお陰で現在の日本があることを学生に伝えていた。
 また、AH-64D(対戦車ヘリコプター)の装備品展示では、普段見る事の出来ない操縦席に座り、現役のパイロットが計器類の説明を行った。参加した学生達は、「操縦席は意外に狭いわりに視界が良くて驚きました」「パイロットに興味が湧きました」と笑顔で話しをしていた。
 宮崎地本は、これからも学生に対し、様々なイベントを通じて自衛隊の魅力の発信と、理解の促進を行い募集情報の獲得に努めていく。

姫路駅前で市街地広報
地本キャラ「ひょうちん」も参加
<兵庫>
 兵庫地方協力本部姫路地域事務所(所長・後藤田浩二1陸尉)は、8月6日、7日に姫路駅前にぎわい広場において市街地広報を実施した。
 本市街地広報は駅前の立地を最大限活用するとともに、地元ラジオ(FMゲンキ)に出演し、実施の予定を周知して実施した。
 市街地広報については、広報ブースを設置、広報官一同が交代で街頭に立ち、通学中の高校生等に募集広告を折り込んだ迷彩柄ポケットティッシュを配布、自衛隊に対する理解の促進及び志願者の拡大を図った。また、兵庫地方協力本部のマスコットキャラクター「ひょうちん」も参加。自衛隊に対する親近感を醸成した。
 広報ブースに来たお父さんは、「将来子供の進路として勧めたい」と資料を持ち帰る姿も見られた。
 兵庫地本は、「引き続き、地域に密着した広報活動を行い、自衛隊の理解関心を高めてもらえるよう創意工夫していく」としている。

任期制隊員合同企業説明会事前教育
<長野>
 長野地方協力本部(本部長・三笠展隆1陸佐)は、8月23日、松本駐屯地において、令和3年度長野県任期制隊員合同企業説明会事前教育を実施した。
 本説明会は、長野県内に就職を希望する任期満了退職予定隊員を対象に、再就職準備の円滑化を目的として毎年実施しているもので、今年度は県内外から14名の隊員が参加した。
 午前はビジネスマナー教育として、部外講師によるスーツの着こなし方や面接時の注意事項、社会人としてのマナーなど実演を踏まえて講演を行った。また、今年度は初めて女性隊員が参加したため、女性のスーツの着こなし方や小物の選び方、ビジネス向けメイクのレクチャーなどを行った。
 午後は合同企業説明会に参加する企業の求人票や企業概要について説明を行った。特に、令和2年度より自衛隊長野地方協力本部が独自に作成している、企業の業務内容やアピール事項、OB隊員の声等を記載した「合同企業説明会参加企業情報」は、参加隊員の関心が非常に高く、援護担当者が企業訪問などで直接見聞きした企業イメージやキャリアアップの内容等を交えて説明することで、合同企業説明会参加企業のイメージアップを図ることが出来た。
 参加者からは、「スーツの着こなし方や失敗しないスーツの選び方等は学ぶ機会が少なく、とても勉強になった」「再就職を希望する企業の詳しい説明を聞く事が出来て、企業のイメージアップや処遇等の内容も分かり、再就職への意識が高くなった」などの声が聞かれた。
 長野地本は、今後も退職予定隊員が希望する企業へ再就職できるよう、部隊と連携して身上(心情)把握を実施し、親身な就職の援助に努めていく。

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