防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1045号 (2021年2月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

石垣・宮古島の各出張所で年頭行事
<沖縄>

【石垣出張所】
 沖縄地方協力本部石垣出張所(所長・岡本3陸佐)は、1月12日、所の年頭行事を行った。新年を迎え、気持ちも新たに業務に臨むことがねらい。
 朝礼後、まずは車両の安全祈願を実施。所長より各操縦手に対し安全運行祈願のお守りが手渡された後、お神酒で車両を清め、所員全員で安全運行を祈願した。その後、古くから島民に信仰されている「冨崎観音堂」へお参りし、今年一年の所の円滑な運営と所員の無病息災を祈願した。お参り後は体力練成を実施。所員それぞれ身体を動かし、仕事始めに相応しい気持ちの良い汗を流した。当日、石垣島では珍しく冷えこむ日であったため、体力練成終了後は所員で温かい八重山そばを囲んだ。これは、前日から所員がサプライズとして準備していたものであり、具だくさんのそばは、運動後の汗で冷え込んだ所員の身体と心をしっかりと温めてくれた。
 石垣出張所は、今年も所員一丸となり、所長要望事項である「一致団結」を掲げて業務に邁進する所存である。

【宮古島出張所】
 宮古島出張所(所長・永利3陸佐)は、1月12日、年頭行事として宮古神社(沖縄県宮古島市)を参拝し、募集目標達成と今年一年の所員の安全を祈願した。
 本行事は、宮古島出張所の恒例行事として新年最初の勤務日に実施しており、今年は新型コロナウイルス感染防止対策として、密を避けるため、例年より早い時間帯で短時間での実施となった。この参拝を通して所員一人一人が目標達成への決意を新たに新年の船出となった。


部外講師を招いて広報官職能強化トレーニング
<静岡>
 静岡地方協力本部(本部長・杉谷康征1空佐)は1月21日、ツインメッセ静岡(静岡市)において、山梨地方協力本部と合同で広報官の職能強化トレーニングを実施した。今回は部外講師による教育を通して識能向上を図り、今後の業務の資とするため、両地本の広報官44人が参加した。
 講師として株式会社マイナビパートナーの平尾英治氏を招き、初めに大学生就職意識調査のデータをもとに、新卒求人倍率の推移、学生側の就職観の変化、就職先の決め手になった項目などについて説明を受けた。近年の学生の会社選びの基準を数字で見ることができ、広報官はそれぞれ熱心にメモを取っていた。
 また、平尾氏は、学生とのコミュニケーションにおいて、雰囲気作り・共感・相手への気遣い・前向きさ・正直さを挙げ、「広報官は学生の立場に立ち、学生は何を知りたいのかを先読みして伝えることが重要」と説いた。次に、広報官が事前課題としてまとめた防衛省の任務や働きやすさ、自身のやりがいなどを、グループに分かれて発表した。発表後、平尾氏は「学生の気持ちを動かすために重要なのは、分かりやすく、面白く、相手の心が動くように話すこと」と話し、実際に表情を変えたり、身振り手振りを加えて実演し、広報官にコミュニケーションのコツを伝授した。
 研修を終えた広報官は「新たな発見もあり、明日から実際に実践していきたいと感じた」と、今後の広報活動に活用しようと意欲を見せていた。
 静岡地本は、今後もこのような研修を通じて個人の知識技能の向上に努めていく。

京都IT会計法律専門学校の学生94名に防災講話
<京都>
 京都地方協力本部京都地区隊(地区隊長・後藤孝祐3陸佐)は、1月18日、京都市下京区の京都IT会計法律専門学校において94名の学生に対し、防災講話及び衛生技術の実技講習を実施した。同講話は、「職業に必要となる実践的かつ専門的な能力の育成」を目的としたものであり、職業実践教育に講師として招聘され、今年で16年目の実施となる。
 授業の最初は、自衛隊の任務や職種、災害派遣について紹介し、特に東日本大震災での人命救助活動映像を放映すると、学生は真剣な眼差しで視聴しており、自衛隊の役割、仕事内容等について理解を深めた様子であった。後半は、募集課及び広報室の陸海女性自衛官も加わり「身近なものを利用した救命活動」と題し、止血法・骨折時の処置・搬送法の実技講習を実施した。身近に起きる不測事故等にも対処できるということもあり、学生は終始熱心に取り組んでいた。参加学生からは「自衛隊の活動が理解できた」「防災について必要性を感じた」「身近なもので応急処置ができることを知れて良かった.」「いざという時に活かしたい」など多くの感想が寄せられた。
 京都地本は「防災講話を通じ、学生の皆さんに災害現場での自衛隊の活動及び日頃の備えについて伝えることが出来た。今後も継続し、一人でも多くの自衛隊の理解者を増やしていきたい」としている。

「越佐健児の精神を受け継ぐ」業務開始の精神教育
<新潟>
 新潟地本(本部長・大倉正義1陸佐)は、1月14日、令和3年の業務開始に当たり精神教育を行い気を引き締めた。
 当日は、新発田駐屯地白壁兵舎広報史料館を研修し、陸軍忠霊塔(納骨堂)を参拝した。白壁兵舎広報史料館には、主に新発田の郷土部隊である歩兵第十六聯隊の日清戦役から大東亜戦争にわたる戦歴、特に多大な犠牲を払いつつも最後まで軍旗を奉じて戦い抜いたガダルカナル島の戦いや雲南・ビルマ方面の戦いなど各地で繰り広げられた激戦の模様を物語る貴重な資料・遺品等が多数展示されている。研修の冒頭で本部長から「まさに「鬼神をも哭かしむる」気概を纏って困難極まる任務に立ち向かった先達に感謝し、その武勲を目に焼き付けよ。そして、「我が国を、わが郷土を何が何でも守り抜く」という凄まじいまでの使命感とその根底に溢れる忠烈極まりない愛国心を肌で感じて欲しい。その上で、今一度、我々の使命とは何かという原点に立ち返り、任務に向き合う際の糧としてもらいたい」と訓示を述べた。その後、同館館長の山崎2陸尉(新発田駐業)他の案内により約1時間の研修を実施した。後半は新発田西公園に小移動して陸軍忠霊塔(納骨堂)を参拝した。同公園には、地上10メートルに及ぶ剣の刃を模った「越佐招魂碑」をはじめ、歩兵第十六聯隊が創設以来参戦した戦役、事変に係る忠魂碑等が多数祀られており、その一角に鎮座しているのが陸軍忠霊塔である。この日は特別にお堂の扉を開放していただき、静かに眠る越佐健児1万5千余柱の英霊に深甚なる感謝の誠と哀悼の意を捧げて堂内を参拝した。
 本教育を通じて隊員からは「我が国を、我が郷土を命懸けでお護り下さった英霊への感謝と、いま我々が享受する平和の尊さを改めて痛感した」「先達の任務完遂にかける凄まじいまでの執念を見倣って自分も任務に向き合いたい」等、隊員一人一人がこみ上げる熱い思いを胸に令和3年の任務完遂に向けて決意を新たにした。
 新潟地本は「今後もこのような精神教育の場を設け、郷土の英霊に恥じることのない「郷土戦士」の育成に取り組む所存である」としている。

令和2年度予備自衛官補辞令書交付式
<札幌>
 札幌地方協力本部(本部長・宮崎章1陸佐)は、1月9日、真駒内駐屯地において、「令和2年度予備自衛官補辞令書交付式」を実施した。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により、当初令和2年4月に予定されていた予備自衛官補の採用試験が10月実施となったため、辞令書交付式の日程を1月に順延する等の影響があったものの、当日は一般19名・技能11名の30名が参加し、予備自衛官補採用に伴う宣誓等を行った。新規採用者たちは、式の実施前の札幌地本の自衛官による敬礼等の基本動作教育では緊張した面持ちで練習していたが、式本番ではしっかりと敬礼や宣誓を行っていた。
 交付式終了後には、予備自衛官補の教育訓練を担任する第120教育大隊の担当者による部隊紹介及び施設見学も実施され、今後の教育訓練や、教育訓練間に起居する隊舎等について理解を深めることができた。また、札幌地本で勤務する一般公募予備自衛官との懇談では、教育訓練に際しての不安や予備自衛官としての任務についてなど様々な質問があり、予備自衛官補及び予備自衛官の役割の重要性について再認識した様子であった。
 札幌地本は今後も、予備自衛官補の教育訓練出頭に係る各種調整等を通じて、予備自衛官補が高い意欲と能力を生かすことのできる予備自衛官になれるよう、しっかりとバックアップしていく。

県立大の業界・企業研究会に参加3年生に魅力を伝える
<長野>
 長野地方協力本部長野地域事務所(所長・中塩2陸尉)は、12月23日、長野県立大学(長野市)において開催されたWeb形式の業界・企業研究会に参加し、3年生7名に対して自衛隊の説明を行った。
 同大学は設立されて3年目であり、長野地域事務所は同大学における業界・企業研究会に初めて参加した。自衛隊のほか5社の企業担当者が大学の教室において、自宅で会議アプリを使用して参加している3年生(1期生)に対して、それぞれの魅力などをアピールした。長野地域事務所長は、自衛隊の概要や自衛官のやりがいなどについて約30分間にわたり分かり易く説明した。
 参加者からは、新型コロナウイルス禍における自衛官の勤務状況や取り組みなどについて質問があり、長野地域事務所長は、パーテーション設置や事務用品の消毒、定期的な換気など執務室での感染拡大防止策を説明したほか、新型コロナウイルスに係る自衛隊の災害派遣の状況を説明した。説明会を終えて学生からは「自衛隊の概要の説明や自衛官の姿に初めて触れ、身近に感じることができた。」「今後の就職のための選択肢の一つとして、自衛隊も考えたい」との声が聞かれた。
 長野地本は、引き続き大学との関係を維持し、継続して学生に自衛隊の魅力を発信することで、入隊までつながるよう募集広報を行っていく。

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