全国の自衛隊員の皆さん、ご家族の皆さんそして「防衛ホーム」紙の愛読者の皆さん、
「明けましておめでとうございます!」
令和2年のスタートです。
誰もが新しく人生の扉を開き、歳を重ねて行きます。きっと生涯忘れ得ない嬉しいことや幸せにも恵まれることでしょう。しかし、悲しく辛く無念なこと、自信を喪失しひどく落ち込むことなど、さまざまな事柄や事象の真っただ中に立つこともあるに違いありません。でもそんな時、自分をして悲劇の主人公に決めつけてしまうことだけは、「チョット待った!」です。
かつて人生の先輩から言われた忘れ得ない言葉があります。厳しい場面に置かれたとき、カッコ良くハラがくくれるわけではありませんが、何かとても気持ちが楽になるような気がします。
「今自分はこれをやるべきだ、ともう一人の自分に呟いていることを、そのままひたすら真っすぐにやって行ったらいい。あとはどうなるか分からないけれど、それでいいんじゃないですか」
歌手竹内まりやさん作詞作曲の「人生の扉」には、こんな英語のフレーズがあります。
I say it's fun to be 20
You say it's great to be 30
And they say it's lovely to be 40
But I feel it's nice to be 50
I say it's fine to be 60
You say it's alright to be 70
And they say still good to be 80
But I'll maybe live over 90
皆さんは、どのあたりでしょうか?チコちゃん的「永遠の 歳」!?
竹内まりやさんの、90歳を超えてなお生きて行くぞ、との気概には圧倒されます。
皆さん自分自身のかけがえのない人生です。どこまで行くか行けるか分かりませんが、今年も現在進行形で、目いっぱい生きて行きましょう!
人生の扉を開きながら初めての世界に歩みを進めて行くのは、旅行みたいだなあと思っていましたら、旅行会社を営む親しい知人から「旅行通信」が届きました。彼は、常に安全で楽しく生涯の思い出になるような旅作りに尽力しているのですが、見出しに曰く「2019旅の思い出トラブル編」。
臨場感溢れる思い出の記は、当時の慌て具合や困り果てた姿が大変であればあるほど読む人には面白く、思わず「他人の不幸は蜜の味」になっている自分にハッとします。トラブルの真っただ中では、本当に大変だったと思います。真っ青になったり、危機一髪、怒り心頭に達したことなどの事例が続きます。
最後に彼は、「今回の教訓」として次のようなことを書いていました。
・駅や空港へは早めに行く。トラブルが発生しても対処しやすい。
・日程表には「駅」だけでなく「駅名」まで具体的に記載する。
・ガイドに頼り過ぎない。他人任せにしない。
・パスポートは肌身離さず。
・手荷物には名札を付ける。
・国内旅行の場合は日帰りでも宿泊旅行でも「健康保険証のコピー」を持参する。
・手帳には普段飲んでいる持病の薬の名前を書いておく。
・手すりの無い場所には無理に行かない。見ているだけにする。
2020年の人生の扉が開きました。
未知の世界、オリンピック・パラリンピックも来ます。LET'S GO FORWARD!
*いつも「ノーサイド」をご覧いただき感謝申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。
北原 巖男
(きたはらいわお)
元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事 |