ご入隊、ご入校おめでとうございます。
我が家は、次男が陸上自衛官で、現在、宇都宮駐屯地中央即応連隊に所属しています。高校卒業後、入隊したのですが、初めての寮生活、初めての訓練と、今までの生活とは違いますので、やっていけるのか心配していました。皆さまも今、同じ気持ちだと思います。
子供が、新しい環境に慣れるのは早く(本人も教育担当の自衛官の方も大変だったと思いますが、)、入隊式での規律正しい姿、久しぶりに帰宅した時の身の回りの事を進んでやる姿に驚きながらも、嬉しく思いました。
入隊後13年になりますが、東日本大震災で福島へ派遺、レンジヤー訓練、2回の海外派遣等と様々な経験を積み重ねていると思います。
平成24年1月、国際平和協力活動PKOで、第1次施設隊として、南スーダンに派遣されました。冬の日本から気温40度の暑さの中で、天幕というテント生活は大変だったと思います。国境付近では、内戦も続いていたので、私は不安でしたが、自衛隊では、家族説明会、中央即応連隊、武山駐屯地業務隊との家族支援体制が整っていたので、任務完遂のために送り出しました。
また、昨年8月から今年1月まで、第10次派遣海賊対処行動警衛隊として、ジブチに派遣されました。ジブチは治安が安定しているという事でしたが、なんと平均気温が50度という世界一熱い国での基地内警備です。日焼けして2回程、皮がむけたそうです。
南スーダンでは、衛星電話しか息子と話せる手段はありませんでしたが、ジブチではWi-Fiが通じる厚生施設からラインでテレビ電話ができるので、6時間の時差はありましたが、息子の元気な姿を見て安心しました。
家族支援では、神奈川地方協力本部にお世話になりました。
本人にとっては、厳しく過酷な任務だったと思いますが、日々の訓練や派遣を通して、経験や出会い、世界の人との交流等、自衛官としての自覚や役割を果たしていける人間に成長しつつあるのかなと思います。
また、ジブチでは、日本の伝統を紹介するという役割もあったようで、演武を披露したそうです。
これから、皆さんは、初めて経験する事ばかりで、期待と不安でいっぱいだと思います。スタートから一緒に過ごす同期生、先輩は、励まし合い、助け合う友となります。大切にしてください。そして、心配と応援をする親がいます。ぜひ、体に気を付けて頑張ってください。 |