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1008号 (2019年8月1日発行)
1面
2面
3面
5面
7面
8面
9面
10面
12面
同期の絆を胸に それぞれの地へ
令和元年度 自衛官候補生課程教育修了式
自衛官人生のスタート
第1特科群
第1特科群(群長・水沼大1陸佐=北千歳)は、令和元年6月29日、北千歳駐屯地体育館において、「自衛官候補生課程教育修了式」を挙行した。
3カ月前、期待と不安を胸に自衛官としての一歩を踏み出した18歳から31歳までの若者20名は、この教育間、同期との絆を深めながら、自衛官としての自覚と誇り、団結の大切さを肌身で感じ学び取った。そして迎えた修了式では多くの来賓、家族が見守る中、入隊式の頃とは見違えるほど逞しく成長した姿で立派な自衛官になることを誓った。
真新しい2等陸士の階級章を付け、それぞれの後期教育部隊へと巣立っていくとき、班長や同期との別れを惜しんでその目に涙があふれていた。
第20普通科連隊
第20普通科連隊(連隊長・梶恒一郎1陸佐=神町)は、令和元年6月30日、駐屯地体育館において「自衛官候補生課程修了式」を行った。本式典には、教育を修了した自衛官候補生74名のほか、来賓、家族等約200名が参加した。
式典では、執行者の梶連隊長による「修了証書の授与」が行われ、その後、今教育間の成績優秀者に対する表彰、引き続き自衛官候補生を代表して、松田亨成自衛官候補生(西川町出身)が「教育終了申告」を実施した。
式典終了後に行われた山形新聞社によるインタビューで、松田亨成自衛官候補生は「新しい環境の変化に不安はあったが、仲間と協力し、充実した3カ月を過ごせました。先輩隊員のような立派な自衛官になりたい」と述べ、後期教育への意気込みを語った。
自衛官候補生たちは、6月28日及び7月1日付で2等陸士に昇任し、全国各地の後期教育部隊へ配属になり、陸上自衛官としての大きな一歩を踏み出す。
第18普通科連隊
第18普通科連隊(連隊長・渡邊孝太郎1陸佐=真駒内)は、令和元年6月29日、真駒内駐屯地において「令和元年度自衛官候補生課程教育修了式」を実施した。
入隊式の頃とは見違えるほど逞しくなった姿を家族が見守る中「2等陸士」に任命され、自衛官候補生代表の斉藤自候生に辞令書が交付された。引続き「教育修了申告」を行い、約3カ月の教育を締めくくった。
様々な訓練を乗り越えた自衛官候補生たちは、晴れて「2等陸士」の階級とこれに必要な資質と識能を修得し、令和元年7月1日、固い絆で結ばれた27名は同期や区隊長、班長との別れを惜しみつつ、はつらつとした表情でそれぞれの新任地に旅立った。
第1特科隊
第1特科隊(隊長・林佐光1陸佐=北富士)は、令和元年6月29日、自衛官候補生46名に対し「自衛官候補生課程修了式」を実施した。当日は地元首長(忍野村村長・天野多喜雄氏)と各協力団体の会長及び地方協力本部長を来賓として迎え、山梨県内の募集相談員や各都県より自衛官候補生の家族等が参列した。
自衛官候補生は式中、代表の指揮で執行者に対して申告を行い、入隊式時よりも洗練された動作で敬礼をしてその成長をうかがわせた。隊長は式辞にて「事態の発生に際しては、直ちに行動し必ず任務を完遂するという『備えよ常に』の覚悟が必要」とした上で「そのような時に己を支えるものは日々の錬磨により培われた自信と使命感であり、また『全員で任務完遂』する為の同期の絆である」と自衛官候補生たちを熱く激励し引き続き自衛官としての修養に励み、苦楽をともに過ごした同期を大切にすることを要望した。
修了式後には隊員家族を交えて記念会食を実施し、代表として宮沢涼平候補生が「苦しいことも乗り越えてこられたのは、いつも隣に同期がいたからです」と謝辞を述べ、同期の絆の強さをのぞかせた。
自衛官候補生は3カ月の教育を終え、2等陸士へと任命されそれぞれの職種、それぞれの後期部隊へと旅立っていく。
式典終了後に自衛官候補生は家族水入らずの時間を過ごした。
第35普通科連隊
第35普通科連隊(連隊長・曽根勉1陸佐=守山)は令和元年6月30日、守山駐屯地において「令和元年度自衛官候補生修了式」を挙行した。約3カ月にわたる厳しい教育を乗り越えた87名の自衛官候補生は晴れて2等陸士に任官し、輝かしい自衛官人生を歩み出した。
修了式は守山区長並びに愛知地方協力本部長をはじめとする部内外多数の来賓・自衛官候補生の家族が見守る中、厳粛な雰囲気に包まれながら執り行われた。連隊長は式辞において「約3カ月前、陸上自衛官として必要な教育にあたり、『常に前向きに挑戦せよ』『同期の絆を大切にせよ』を要望した。これを念頭に、諸君全員が本教育の目的である隊員としての資質を養い、特に団結・規律・士気の醸成を理解し、一致団結して自衛官候補生修了式を迎えたことを心より嬉しく思う」と述べ、自衛官候補生課程の修了を祝福した。また、自衛官候補生代表・神谷優2等陸士は答辞において「今日この日を迎えることができたのも、教育隊の『立派な自衛官に育てよう』という情熱、『親代わり』となる心の支えのおかげだと深く感謝しています。ここ第35普通科連隊自衛官候補生課程に教育入隊できたことを誇りに思い、それぞれの部隊においても頑張っていきます」と、自信と決意に充ち溢れた表情で述べた。
翌7月1日、新隊員特技課程のため、全国へ旅立った新隊員。約3カ月間、苦楽を共にした同期との別れの場において、笑って送り出す者もいれば、堪え切れず涙を流す者もおり、本教育が彼らにとって掛け替えのない生涯の宝となったことは疑いようもない。勤務地は違えど志を同じくする自衛官として、彼らは日々成長し、いつの日か成長した同期と再会し、肩を抱いて笑い合う日が来ることだろう。
第40普通科連隊
第40普通科連隊(連隊長・杉村繁実1陸佐=小倉)は、令和元年6月28日、小倉南区長をはじめ、小倉南警察・消防署長、各協力諸団体等、多数の来賓の臨席を賜り、「令和元年度自衛官候補生課程教育修了式」を厳粛な雰囲気の中執り行った。入隊から約3カ月の教育を修了し、心身ともに成長した67名の自衛官候補生は、家族等の見守る中、力強く修了申告を行い、厳しい訓練を乗り越えた喜びを噛み締めていた。
修了式終了後には、隊員食堂において記念会食が行われ、自衛官候補生は家族や教育隊基幹要員と辛かった事、楽しかった事等、教育の思い出を語り、清々しい笑顔で終始和やかな時間を過ごしていた。
本課程教育で連隊長賞を受賞した楢原徹治候補生は、「自衛官候補生課程を修了し、厳しい教育でしたが体力・精神面でとても成長できたと感じています。どのような状況でも自分に負けない事を常に班長、班付に教わりました。後期教育でそれぞれの部隊に配属になっても、第40普通科連隊で学んだことを生かして頑張りたいと思います」と熱く語っていた。
67名の候補生は、これから全国各地の部隊で特技教育を受ける。候補生たちの今後の活躍に期待したい。
第5普通科連隊
第5普通科連隊(連隊長・榮村佳之1陸佐=青森)は令和元年6月23日、青森駐屯地屋内訓練場において「自衛官候補生課程修了式」を挙行した。部内外からの来賓並びに家族の温かいまなざしは会場の中心に凛として立つ30名の自候生に注がれていた。
泉山自候生(18)が代表で修了証書を授与された。その後自候生達はそれぞれの赴任先を告達されると勢いよく起立し元気よく返答した。田口自候生(32)は指揮者となり課程修了の申告を堂々と実施した。
連隊長は式辞において、入隊式に要望した「同期の絆を大切にせよ」「教官を信頼して教育に専念せよ」の2点を具現実行し切磋琢磨訓練に励んだ事、この充実した3カ月間で培った同期の絆を一生の宝とする事、後期教育においても同様に向上心を持って技能の習得に励む事を述べ、最後に家族の皆様に対し感謝を述べるとともに教育隊長以下指導部の労をねぎらった。
来賓を代表して青森県隊友会会長(三上敬治氏)が「目的を持つ大切さを」強調し祝辞を述べ、川嶋自候生がこれまでの教育期間でのエピソードを交え感謝の意を表し答辞とした。
祝賀会食では、青森県自衛隊家族会会長(野呂和生氏)から「隊員を子に持つ御家族の気持ちに共感し、またご子息の輝かしい未来に期待しています」と祝辞を述べた。会食は和やかに進み、工藤自候生が決意表明を実施し「教育期間中に学んだ時間の大切さと物心両面の準備の重要性」をあげ、3カ月間の成長ぶりを伺わせた。
30名の自候生は、7月上旬の新隊員特技課程から紫紺の制服に2等陸士の階級章を着け、より専門性の高い教育を受ける。
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