あと80日ほどに迫りました。初めてアジアで開催される「ラグビーワールドカップ2019日本大会」。
9月20日から11月2日まで、全国12の会場で熱戦が展開されます。参加20チームは、5チームづつ4つの「プール」に分けられ、日本は、アイルランド、スコットランド、ロシア、サモアと一緒の「プールA」。まずは、この5チームによる総当たり戦。くじ運が良かったとも言われる日本です。何としても3勝して、初の決勝リーグ進出を勝ち取らなければなりません。
第1戦は、9月20日のロシア戦。東京スタジアムで行われます。「頑張れブレイブ ブロッサムズ 勇敢な桜戦士たち!」と言いたいところですが、全国の自衛隊員・家族の皆さん、OBの皆さん、防衛ホームの読者の皆さんそして国民の皆さんには、その前に是非全力応援していただきたいもう一つのワールドカップがあるのです!
それは、9月8日〜24日まで防衛省が主催する「国際防衛ラグビー競技会(IDRC)」のこと。(IDRC‥International Defence Rugby Competition)
ご存知でしたでしょうか?2011年からワールドカップに合わせて開催され今回は3回目。キャッチフレーズは「ラグビーが繋ぐ、世界の戦士の絆」
防衛省は、開催目的について「ラグビー競技を通じた交流により、各国軍との相互理解を含め、信頼関係を強化し、もって我が国と諸外国との防衛協力・交流を推進するとともに、政府一体となって取り組んでいるラグビーワールドカップ2019日本大会への機運醸成の一助とする」と述べています。
オーストラリア、フィジー、フランス、ジョージア、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、トンガそしてイギリスの招待国9チームと自衛隊チームの10チームがトーナメント方式で戦います。会場は、朝霞駐屯地(練馬区)、習志野演習場(船橋市)、柏の葉公園総合競技場(柏市)。一般公開。入場無料。(詳細は、防衛省ホームページをご覧ください)
自衛隊チームは、前回(2015年)初参加し予選敗退の屈辱を味わっています。今回は開催国としての意地もあり、リベンジに燃えていることでしょう。
5月に行われた事前合宿には、全自衛隊約600名のラグビー部員の中から選ばれた陸40名、海4名、空1名の精鋭たちが参加しました。今後、登録メンバー30人まで絞り込んでいくことになります。(頑張れ、海・空のラガーマンたち!)
陸海空3自衛隊員による卓越した統合運用を以て堅実なディフェンス・スピード・俊敏性をフルに発揮し、優勝を目指して欲しいと思います。
初戦は、9月11日のフランスとパプアニューギニア戦の勝者と、9月15日に習志野演習場で行われます。荒っぽいラグビーのフランスが勝ち上がって来るのではとの予想がもっぱらです。勝てばイギリスとジョージア戦の勝者との準決勝に進むことが出来ます。
夢は広がりワクワクしませんか?皆さん、全力で応援しましょう!
前回、フィジーに決勝で負けたイギリスも、これまで陸・海・空軍ごとにチームを出していたやり方を変え、一つのイギリスチームとして優勝奪回を狙っています。
また隣国韓国とパプアニューギニアは、ワールドカップには出場しませんので、「国際防衛ラグビー競技会」が、同国のラガーマンの皆さんを応援する貴重な機会になります。韓国の初戦は9月11日のフィジー戦。
「国際防衛ラグビー競技会」を盛り立てましょう!選手も、あなたも私もYES,ONE TEAM!です。
北原 巖男
(きたはらいわお)
元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事 |