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自衛隊ニュース   977号(2018年4月15日発行)
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陸上自衛隊新改編

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教育訓練研究本部新編
〜「真に戦える陸上自衛隊」を創造〜

 桜満開の東京目黒川。隣には、目黒駐屯地が所在している。3月31日、目黒駐屯地内で「教育訓練研究本部新編式」が行われた。これは、目黒駐屯地にあった「陸上自衛隊幹部学校」と朝霞駐屯地(埼玉県)にあった研究本部を合わせることにより、教育・練成訓練及び研究開発に係る各種成果、自衛隊及び諸外国軍の運用の教訓等の知見を集約して陸自の新たな戦い方を確立し、これを各部隊・学校に普及するとともに、戦い方に基づく各種訓練の評価支援を行い「真に戦える陸上自衛隊」を創造するというもの。初代陸上自衛隊教育訓練研究本部長には岩谷要陸将が就任した。
 3月27日より導入された陸上自衛隊の新制服に身を包んだ約200名の「教訓研本」の職員たちの前の壇上には、来賓が参列。部外からは若宮衆議院議員(元防衛副大臣)、岩田元陸幕長、岡部元陸幕長、西元元統合幕僚会議議長が。部内からは陸上幕僚長・山崎幸二陸将、東部方面総監・住田和明陸将、統幕学校長・出口佳努海将、海上自衛隊幹部学校長・湯浅秀樹海将、航空自衛隊幹部学校長・長島純空将、艦艇装備研究所長・吉武宣之、陸幕人事教育部長・森下泰臣陸将補、陸幕防衛部長・前田忠男陸将補、陸幕最先任上級曹長・高橋将准陸尉が参列した。
 また、各職種学校が教訓研本に統制される様になったため、富士学校長、体育学校長、幹部候補生学校長、高射学校長、航空学校長、施設学校長、通信学校長、武器学校長、需品学校長、輸送学校長、小平学校長、衛生学校長、化学学校長、高等工科学校長、情報学校長が陪列。式典は陸幕長に栄誉礼から始まり、岩谷本部長による「編成完結報告」、陸幕長訓示と続いた。山崎陸幕長は「『真に戦える陸上自衛隊』を実現するための原動力たれ。これを実現する上で、最も重要なことは、総合企画部を中核とした研究開発、教育、練成訓練のスパイラルの強力な推進である。それらの成果をスピード感を持って融合一体化するとともに、陸幕・陸上総隊・方面隊・各学校等と有機的に緊密に連携を図ることに心がけてもらいたい」などと訓示した。続く来賓祝辞では、若宮衆議院議員が「皆さんは日本の未来を守る中核であり、様々な事態に対処でき、生死をかけて仕事に臨む姿勢に敬意を払い、尊敬し感謝している」などと述べた。
 その後岩谷本部長より「『将来の陸上自衛隊の創造』、『将来有用な人材の育成』、『部隊の精強化への積極的な寄与』」を留意し『任務の完遂』を要望する」等と訓示があった。
 陸上自衛隊の体制改革の大きな柱の1つである「教育訓練研究本部の新編」は、陸上自衛隊の教育・訓練・研究の中核としての使命を果たし、「強靭な陸上自衛隊」を創造し「真に戦える陸上自衛隊」に改革していくだろう。

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情報学校新編

 4月1日、静岡県御殿場市にある富士駐屯地で情報学校(学校長・青木義昌陸将補)の新編行事が山崎幸二陸幕長始め多数の来賓を招いて行われた。情報学校は、前日(3月31日)に新編された教育訓練研究本部と教育・研究等で連携し、専門的で高度な情報収集及び分析能力を有する隊員を実践的に教育し育成していくとしている。また、富士学校と隣接しているため、富士学校で行われている普通科・特科・機甲科職種の各種教育と密接に連携しつつ、作戦戦闘に必要な情報収集、分析、運用等の教育を効果的に行うことが可能となる。
 山崎陸幕長は「情報の強化なくして陸自の未来はない、その総本山たる情報学校の担い手はここに集う諸官らである。『情報のメッカたれ』を常に念頭に、情熱と執念をもって職務に精励されたい」などと訓示をした。今はまだ仮設の情報学校庁舎だが、再来年度末には真新しい庁舎が出来上がる。
 陸上自衛隊はこの度、情報学校創設と同時に、陸上総隊、機動師団・旅団、水陸機動団、教育訓練研究本部の新改編を実施し、陸自の新体制がついに整備されたが、今は大改革の通過点に過ぎない。まさにこれからが正念場である。

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富士学校改編

 3月27日、陸上自衛隊富士学校(学校長・徳田秀久陸将)は、諸職種協同センターの新編に伴い改編行事を実施した。
 学校長は、諸職種協同センター長(副校長・藤岡登志樹将補が兼任)の編成完結報告を受けた後、センターを要とした改編及び意識改革を強く印象付ける隊形に変換した上で、次のとおり訓示した。
 「改編により富士学校の役割が大きく変わり、業務要領も変わる。正に新生富士学校の創造が本日から始まる。諸職種協同センターは、諸職種連合の視点で戦い方を明らかにして教育を統制し、教育と研究と訓練が上昇スパイラルとなるよう各職種部等をリードし、各職種部は、質の高い教育と研究により職種全体を牽引することが必要である。また、総務部、管理部がこれを支え、全隊員が互いに理解し力を結集、学校創設の精神に立ち戻り、明朗闊達和楽の間に進んで難局に当たってゆこう」。
 今ここに新生富士学校がスタートした。


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