昭和基地沖に停留中の砕氷艦「しらせ」で1月9日、成人の祝いが行われた。今回新成人となるのは運用科員の岩本貴宏海士長で、成人の日を迎えるにあたり、氷上での記念撮影や艦長との会食が行われた。当日は新成人を祝うかのように天気は快晴、飛行甲板では澄んだ青空の下、分隊員からの胴上げも実施された。また、遠く離れた母校の横須賀市から市長のビデオレターも届き、思いがけない贈り物となった。
岩本海士長は抱負として「人生に一度の成人式を南極で迎えることができ、光栄に思います。今まで育ててくれた両親に心から感謝し立派な大人になれるよう励みます」と語っており、決意を新たに今次の任務完遂に臨んでいる。
しらせは1月13日、物資輸送を完了したものの、今次は周辺の氷が薄く、接岸後、輸送のために数回停留点を変える等、困難を極めた。今後、引き続き昭和基地設営支援、野外観測支援に奮闘中である。 |