2月19日、防衛省大臣室で、ソマリア沖アデン湾における派遣海賊対処行動の任務に就いた部隊による帰国報告および部隊と指揮官に対する表彰式が実施された。
派遣海賊対処行動水上部隊(第28次、指揮官・齊藤浩司1海佐、第2護衛隊=佐世保、護衛艦「あまぎり」)が内閣総理大臣特別賞状、派遣海賊対処行動航空隊(第29次、指揮官・臼井洋太郎2海佐、基幹・第1航空群=鹿屋)と派遣海賊対処行動支援隊(第8次、指揮官・姫田良明1陸佐、基幹・中央即応連隊=宇都宮)が第1級賞状、水上部隊指揮官齊藤浩司1海佐が第1級賞詞を受賞した。これらは、国際社会の重要な取組みである海賊行為の抑止に大いに寄与する等自衛隊に対する国内外の理解と信頼を深めた功績が顕著であると認められたもの。
派遣海賊対処行動水上部隊(第28次)は昨年8月31日から1月6日まで、船舶の直接護衛や第151連合任務部隊でのゾーンディフェンス等を実施した。またインドをはじめとする各国海軍との共同訓練を実施し、地域の平和と安定に寄与するとともに我が国との防衛協力の強化を図った。派遣海賊対処行動航空隊(第29次)は昨年10月29日から1月30日まで、P-3C哨戒機で警戒監視等を実施した。派遣海賊対処行動支援隊(第8次)は昨年8月5日から1月30日まで、ジブチ共和国において自衛隊活動地域の警備および海賊対処に関する業務の支援を実施した。齊藤浩司1海佐は派遣海賊対処行動水上部隊指揮官として、各国指揮官等との信頼関係を醸成し、ソマリア沖アデン湾の平和と安定に寄与した。
小野寺五典防衛大臣からは各部隊指揮官に対し賞状、副賞の楯とメダル(齊藤1海佐には第1級防衛功労章)が授与され、固い握手とともに「ご苦労様でした」との労いの言葉がかけられた。 |