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 964号 (2017年10月1日発行) |
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| 防衛ホーム俳句コーナー |
鷹渡る伊良湖水道波荒し 塩見 惇子
向き向きに丸く膨らむ浮寝鴨 足立 徹
馬反し峠四五戸の紅葉冷 井出かへい
焼き玉の船帰り来し秋夕焼 船本 峰月
憚らず湖畔に子等と秋刀魚焼く 古谷 地良
埋れゐて音を響かせ松手入 滝澤 緋沙
薄れ日の岬の端の鷹柱 岩城 節子
突としてひろがり燃ゆる曼珠沙華 鈴木和歌恵
それぞれの己が色もてもみぢ山 辰巳 一郎
赤飯を炊く裏方も敬老日 馬場 美雪
折返し街へゆくバス秋祭 丸岡 泥亀
釉薬の塗り荒き壷菊香る 折口 桂子
胡麻叩く高麗の川辺の一軒家 牧 浩子
路線バス独りの客の秋の暮 山川 元旦
洞窟の家絨緞を重ね住む 大島 愛子
九段坂風爽やかな詣道 細野 綾子
踏み軋む演劇館に秋惜む 庵崎きょうこ
宵闇のネオンの街へこの風と 小和田一男
選 者 吟
松の芯挙り寺苑の鎮もれる 成川 雅夫 |
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